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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2011年02月25日

アニマルレスキューシステム基金さん訪問記 4

みなさん、こんにちは。編集部のMです。
アニマルレスキューシステム基金(以下、ARSFさん)訪問記の第4回をお送りします。
神戸市内で、1996年度から2005年度までの10年間のノラ子猫処分数は年平均2561匹でほぼ変化はありませんでした。2006年のARSFさん開業からのデータは下のグラフの緑で書かれた部分です。
年々減り続け、2009年度には1866匹となっています。2006年度と比較すると、年間で600匹もの小さな命が助かったことになります。取り組みは確実に目に見える形で実を結んでいるのです。
ARSF4-1.gif
 
ARSFさんの目標は5年間で殺処分数50%減なのですが、それも夢ではないところまできています。
それは、地道な活動をコツコツ積み重ねた結果です。例えば、神戸市全9区ごとの保健所での毎月の子猫処分数を分析し、毎年の繁殖パターンを把握した上で、重点的にTNR(捕獲・不妊去勢・返却)活動を行うエリアを絞り込んでいます。また、「1,000頭調査」といって、神戸市内の3区をくまなく歩き回ってどれだけの野良猫がV字カットされているか、1,005匹を目視で約1ヵ月かけて調べたりもしています。基本的に人目を避ける野良猫を1000匹も調査するのは気が遠くなるような作業です。すべては、小さな命を助けるため、無駄な殺処分を1匹でも減らすために。
前号でも書きましたが、いろんな地域で同じような活動が広まり、さらに行政から公的な支援がされるようになれば、日本中で殺処分数が減るのにと思わずにはいられません。
ちなみに、全国での猫の殺処分数は約17万匹(犬の殺処分数は約6万6千匹)です。(2009年度)
そのためにも、まずは日本で唯一のTNR(捕獲・不妊去勢・返却)活動を中心としたARSFさんが神戸で成功することが大切なのです。寄付金のみで運営しているので、財政事情はかなり危機的なものとなっています。読者のみなさまももしよろしければ、アニマルレスキューシステム基金さんのホームページをご覧になってください。
では、今日はこのあたりで。
次回は実際のTNR活動(野良猫の保護)の様子をお届けしますね。
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