天気のいい日にふらっと行きたくなるのが、隣町、浦安市猫実(ざね)というもと漁師町の路地にあるちいさなちいさな喫茶店「猫実珈琲店」。
ここで出会うひとたちは、みなマイペースのいい感じで、なぜか絵やイラストを描いたり、豆本を作ったり、帽子を作ったりと、ものを作っているひとが多いのです。
このご縁をかたちにしようと、猫画家として知られる中島祥子さんの呼びかけで、七夕の週に、近くのギャラリーで「猫実珈琲店」展と銘打ったグループ展を開く話がまとまりました。
展示だけでなく、小品の販売もして、きていただくかたに楽しんでもらおうとのこと。そこで、わたしは、猫写真のミニブックのほかに、ネコラージュと名づけたネコの写真を使ったコラージュを作ろうと思いつきました。
思い立ったら、仕事の締め切り前でも、すぐにとりかからずにはいられない性分。試作品は、20分ほどで完成。房総の漁村で撮った猫さんと、やはり同じ漁村に咲いていたマーガレットを組み合わせ、端布でワンピースを着せました。かごは、捨てようと思っていた古い雑誌からの切り抜き。工夫した点は、猫のちょこんとした風情と、マーガレットを帽子やかごに挟み、手に持たせたところでしょうか。
全部、まわりにあった有り合わせの素材です。ちなみに、麦わら帽子は、ダンボールからはがした古いガムテープです。
楽しかったですよ~~! 展示の日までに、まだまだ いろんなアイデアをいろんなコラージュにしてみるつもりです。
有り合わせを使うことで、自分らしい作品が生まれてくるはず。 みなさんも作ってみませんか?
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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