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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2011年08月09日

のらねこ女子飲み会

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 先週末、作家の千田佳代さんのお宅におよばれしました。雑誌の取材がご縁で猫好き同士、意気投合したのです。
 
 千田さんは、同居猫ナイルとの日々を描いた私小説『猫ヲ祭ル』で、昨年、小島信夫賞を受けたかた。この小島賞は、有望な新人に贈られる賞ですが、なんと受賞時の千田さんは80歳でした。ナイルはどんぐり色のそれはそれはやわらかい毛並みと、マスカット色のそれはそれは利発そうな瞳を持った、アビシニアン種の牡猫です。
 
 女子会の参加者は、ほかに、カメラマンのルミコさんとライターのミキさん、そして、千田さんの姪のハルエさんです。あ、ただひとり男性参加のナイルくんも。
 女子会は昼過ぎにはじまり、猫と心は通いあうか、本当に通うのは自分にとってトクベツな猫という話や、猫は飼い主をひっかいたりしたあとにシマッタという顔をする話や、猫缶の好みは値段に関係ない話や、ノラネコの喧嘩を素手で仲裁して大怪我をした話(これはわたしです・・・ついとっさに)や、神田川で溺れていた猫を助けるときパニックになった猫に噛付かれて大怪我をした話(これも私です・・・・)や、もっさり猫がいい、いや、はにかみ猫がいい、などなど、要するに猫はどんな猫もいとしい!!という話で盛り上がり、夜の9時までも続きました。
 
 その間、ナイルくんは、ひっそりと耳をかたむけていました。きっとナイルが言葉をしゃべれたら、こんなことを言ったのではないかしら。「やれやれ、ノラのメスが5ひきも集まったら、なんとかしましいことよ」なんてね。

写真

道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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