フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:兵庫県尼崎市
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活動TOPICS『ねこ活』
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■多頭飼育・立ち退きのため、処分・・・
SOSが入りました。ペット飼育禁止の賃貸住宅で14頭の猫を飼育。
明日、強制退去、猫たちは処分。
個人シェルターはどこも満杯ですが、行政収容猫の譲渡を一手に引き受けている会員の
М&Мさんがすべての猫を緊急保護してくれることになりました。
多頭飼育崩壊が社会問題になっています。
TNRや譲渡が進み、処分される犬ねこの数は、大きく減少してきましたが、無責任な飼い主による飼育放棄や遺棄があとをたちません。
TNRをやってもやっても、捨て猫が多く、不幸な猫たちがいっこうに減らないというところも珍しくありません。
どうすれば、「蛇口」を閉められるのか、やはり大きな課題だと痛感します。
14頭の猫たちのために、募金キャンペーンを行いました。
猫たちの幸せを願うたくさんのメッセージとご寄付を有難うございました。
■みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして~上映会
映画にご出演されている横浜市・黒澤泰さんをゲストに、トークショー『黒澤先生に聞く地域ねこ20の質問』では、現場のお役立ち情報を伝授していただきました。
■『つながる』ねこネットワーク会議
TNRや地域ねこ活動を行っているグループの皆さんと小さな勉強会を開催しています。
今回で3回目。各自治体における地域ねこ活動の進捗状況など色々と情報交換をしています。新たな取り組みを報告したり、助言をいただいたり、現場で奮闘する皆さんのナマ情報は何より参考になります。
■2年前に行方不明の猫、みつかりました!
雨の日も風の日も、真冬の凍える寒さの日も、毎日、猫たちのもとへ。
そんな心優しき人達の『猫つながり』で小さな奇跡が起こりました。
里親に出して幸せに暮らしていたはずの猫さんが、2年前のとても寒い日に逃げてしまい行方不明になっていることが発覚しました。
『心配で夜も眠れません。近隣を探しましたが見つかりません。
あまりに時間がたち過ぎていて・・。
もしかしたら、優しい方に飼っていただけているかもしれないと、
かすかな望みを持っています。何とか安否を確認できないかと思っています。
心当たりのある方、いらっしゃいませんか?どんな小さな情報でも結構です。
もしもノラ猫として生きていてくれたらすぐ家に連れて帰ります。
ご協力をどうぞよろしくお願い致します。』
メルマガやブログなどで情報提供を呼びかけたところ、
驚くほどたくさんのご連絡をいただきました。
その中にこのメッセージがありました。
『武庫川町に耳カットされてるスコいます。
距離的に少し離れてますが、どうでしょうか?
個人的にTNRしてるおばあちゃんがご飯あげてます。写真も撮りました。
来た時は首輪もしてなくて去年の夏ごろ?来たらしいです。』
町の片すみで命をつないでいた猫さん。無事に見つかりました。
2年も前に行方不明になった猫さんをあきらめることなく探し続けた保護主さん。
たくさんの情報提供や頑張れのメールをくださったみなさん。
心優しきエサやりさんつながり。とても誇らしく思えました。
■ノラを「地域ねこ」に
日本経済新聞に尼崎市の地域ねこ活動の記事が掲載されました。(2015年1月22日)
「人とペットの未来」取材をしていただいたのは、戸ノ内地区の市営住宅です。
いまだに市営住宅敷地内でのTNRはなかなかスンナリ進みません。
その理由は、住宅内でのペット飼育が禁止されているのに、外で猫を飼うようなことは認められないというワンパターン。
「このまま手術しなければ、猫はもっと増えますよ。」
「エサやりさえやめれば、猫はいなくなる!」
記者さんは両者の言い分もしっかり聞いていただきました。
C.O.Nの目標は『人と動物がともに生きる社会のしくみ』をつくっていくこと。
TNRや地域猫もその一つ、ノラ猫問題を解決し、地域の中で人と猫が共生しようとする社会のしくみです。
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活動TOPICS『ペット防災』
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■地域の避難訓練に参加しました。
― 尼崎市地域防災計画 ― 平成26年に見直され、ペットについては「災害発生時に飼い主はペットと同行避難することを原則とする」と明記されました。
これにより、避難の時、「ペットを連れてきてはダメ!」と尼崎市がアナウンスすることはないだろうと思います。
では実際の避難所となる現場の受け入れ態勢はどうでしょう?
地域のTNR活動を積極的に行っている自治会長さんたちに聞いてみました。
「避難所でペットはどうしますか?」
「あ、そうだな!ペットを飼っている住民は多いから、犬や猫連れてくるやろなー。
場所の確保?できてないわ。どうしたらいいかな・・」とのお返事。
やはり日頃からの備えがとても重要です。
・・・ということで、戸ノ内・園田東の自主防災会にて、ペットとの同伴避難に関するパネル展示と『ペットの災害準備をしましょう!』を配布させていただきました。
<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様からのご支援で、長年ノラ猫問題に悩み続けていた地域のTNRを実施いたしました。
おかげさまで、一年中、生まれていた子猫の姿も今年は見かけなかったということです。
弱って死んでいく子猫も多く、猫で困っている人たちも不憫に思っていたそうで、地域の皆さんも一安心しています。
皆様からのご支援で、同じように日本中でたくさんの命が救われていることと思います。救われた小さな命は、共に生きる未来へとつながっていくと思います。
皆さまのご支援に心から感謝を申し上げます。有難うございました。
ご支援で実施させていただいたTNRの様子は、フェリシモさんの支援団体・活動報告にて、ご報告させていただきました。
https://www.nekobu.com/blog/2015/03/con.html
こちらで紹介した「ハル」という小さな子猫が『震災で消えた小さな命展3』の会場で、穏やかな寝顔をして並んでいます。「ハルと名付けた小さな命」という作品です。
命展3は現在、全国を巡回中です。お近くで開催の折は是非、お立ち寄りください。
「特定非営利活動法人C.O.N」
http://ameblo.jp/cat-operation-net/