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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2015年09月29日

「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」さまの活動レポート(2014-15後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:東京都・神奈川県とその隣接県

2013年8月に東京都の動物愛護相談センターからチワワの女の子を引きとりました。
推定年齢は6、7歳。人なつこく、甘えん坊で、性格のとてもよい子でした。しかしセンターからひきとった後、獣医師による健康診断をおこなったところ、思いがけない異常が見つかりました。
重度の不整脈。レントゲンと超音波による検査の結果、一見すると問題なさそうなこの子が先天的で重篤な心臓疾患におかされている可能性があることが判明しました。
最悪、いつ心不全を起こして突然死してもおかしくないのだと......。
私たちには、生涯にわたる投薬と定期的な検査、そして穏やかで安定した生活によってこの子の命を長らえさせていくことしかできないとわかりました。
それから2年近い日を、この子は「メル」という名前で当会の預かりボランティアの家で元気に暮らしました。これというお申込みはありませんでした。
重い心疾患を抱えている子、いつ突然死に襲われても不思議ではない子をもらいたいと考える人が多くいるはずもありませんし、そのお気持ちがあったとしてもこの子に適した飼育環境を満たすことができなければ譲渡はできない......このまま私たちの会でこの子の生涯を看とることになるかもしれないという漠然たる思いが私たちに兆していました。

それが......今年の4月下旬にこの子に素晴らしいお申込みが入りました。
7年前に当会からチワワの女の子を引き取ってくださったご家族でした。その子は劣悪な環境で多頭飼育された1頭でした。保護時には若いのに老犬としか見えなかった子でした。
7年のあいだ愛情を傾けてくださったそのチワワの女の子「チロ」が、4月上旬に亡くなったという報せをいただいていました。突発的な悪化により、救急搬送された先の病院で亡くなったそうです。

それから日をおかず、そのご家族は心臓の悪いメルに手を差し伸べてくださいました。
そのご家族はこう話しました。「急な死で、何の看病をしてやることもできず悔やんでいたとき、PerroのHPで同じチワワで心臓病を抱える子を見つけ『あの子が巡りあわせてくれた』と感じました。チロにしてあげられなかったことを十分にしてあげたい」
そうして、4月下旬にお見合い、トライアルと進み、5月に入って正式譲渡となりました。

ひとつの命がまた別の命につなげられたことに私たちは感銘を覚えました。この活動をつづけてきてよかったと感じられるのは、こういうときです。

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心臓に先天性の重篤な障害をかかえた「メル」。ふだんは明るく元気で、まった くそんなことに気づかせません。

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7年前に劣悪環境での多頭崩壊から保護したチワワたち。保護前の写真です。若いのに老犬のような姿になっていました。このうちの1頭が「チロ」で した。今年4月に急死。「7年間の愉しかった日々を想うと身を切られる思いです」と里親様からのメールには書かれていました。

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そのチワワの子「チロ」の保護して数日後の写真。やはり状態はよくありませんが、里親様にかわいがられて、譲渡した半年後にはすっかり見違えるよ うになっていました。

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毎年恒例の「運動会」を2014年11月におこないました。Perro Dogs Home出身の子たちが集います。

<ご支援くださっているみなさまへ>
数多くの皆さまの善意の集積による後押しがあってこそ私たちの活動が支えられているという事実は、何度でも申しあげなければなりません。本当にありがとうございました。
高齢な子、病気の子はどうしても譲渡先が見つかるまで時間がかかります。年単位、場合によっては会で「看取り」となることも考えられます。そういった子たちの医療費がかさむのはやむをえないことでもありますが、皆さまの善意のご寄付が医療経費の一部となって私たちの活動を支えてくれています。
さらに大きいのは、そうしたお力をいただいているのだという事実がなによりも私たちの励ましになっていることです。それがどれほど大きな力となっているのかは、おそらく皆さまの想像を上回るものだと思います。心からお礼を申しあげます。


「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」
http://perro-dogshome.com/
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