ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年01月20日

「NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク」さまの活動レポート(2014-15後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:茨城県内・福島(主として楢葉)

[野良犬猫の保護] 
野良犬猫についての相談が毎日あり、県内各地を捕獲・保護に日々走り回っています。
中でも、水戸で10頭、取手で19頭のTNRを実施しました。このようなホットスポットの対応では、多額の医療費がかかるため、御支援を活用させていただくことが多いです。有難うございます。

ibaragineto2014L-1.jpg
取手の現場です。ゴミ屋敷のようになっています。今回、収入の無いゴミ屋敷の家主さんを市役所に連れて行くなどして、生活の安定化を図ることまでしました。

[集団手術] 
CAPINでは、シェルターの一角を手術室にして隔週で"集団手術"を実施するようになりました。
執刀医はI先生。野良犬猫専門に生涯をかけていらっしゃいます。1日20頭以上(!)手術されます。技術は最上級で格安料金です。手術代はTNR活動の大きなネックの一つですので、大助かりです。

ibaragineto2014L-2.jpg
集団手術の様子です。

[常総市野良犬数十匹問題]
我々も驚愕した野良犬問題が常総市で起こりました。
常総市の畜産場が点在する場所に野良犬が30~50匹いて、どんどん増えている、というのです。犬の場合、不妊去勢後元に戻す(TNR)ことはできません。捕獲は猫に比べてはるかに難しく、しかも捕獲したら人馴れさせた後譲渡しかありません。咬まれる危険もあります。
50頭...われわれの通常活動をかなり犠牲にして取り組むことになります。この問題にはかかわらない、人馴れしてない犬は殺処分もやむなし、という意見も強かったのですが、結局「全頭保護」することにしました。当会の代表が県議や市議の元に通い、説得し、常総市長や県職員も同席した会議も実施されました。しかし、会議で理想を語るのは簡単ですが、現場には直結しませんね。現在、苦労しています。

ibaragineto2014L-3.JPG

ibaragineto2014L-4.jpg
保護した"常総犬"の1頭です。おびえていますが、凶暴ではありません。保護してあげてよかった、と思えます。

[福島の活動]
福島の放射能汚染地域にほぼ毎週出向いています。

ibaragineto2014L-5.jpg

ibaragineto2014L-6.jpg
楢葉での給餌と、寒い冬を越せるように、断熱材を使った猫の家つくりの様子です。

[センター犬猫引き出し]
殺処分を実施する県の愛護センターから、殺処分予定の犬猫を引き出せるのは、当会のような登録された団体だけです。
この半年で20頭前後引き出しました。依頼を受けて引き出すことも多いです。

ibaragineto2014L-7.jpg
センターで犬を貰い受ける時の様子。

ibaragineto2014L-8.jpg
依頼主さんに届けた時の様子です。まだ怖がってケージの端に逃げていますが、しっかり里親さんを見ています。人間不信の犬と里親さん、これから新しい人と犬の物語が紡がれていきます。

この他に、地域猫を主題とした院内集会を、国会議員等を招いて参議院会館で実施しました。
地域の犬猫問題を現場で対処するだけでなく、このような啓発や行政への働きかけを多面的に実施していくことが野良猫問題を解決するためには必要です。何事もすぐには解決しません。一歩づつ進んでいきたいと思っています。

<ご支援くださっているみなさまへ>
貴重なご支援をありがとうございました。
おかげさまで多くの犬猫の命を救うことができました。会員一同、心からお礼申し上げます。金銭的なご支援はもちろんのこと、それ以上に、支援していただける皆様がいる、ということが、時として理解の無い冷たい処遇を受ける我々の大きな支えと勇気の源になっています。
今後も、小さな命を助け、それを大切にする心を社会に広めていく所存でございます。
有難うございました。


「NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク」
http://www.capinew.jp/
  • ツイート
  • いいね!