フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:大阪府豊能郡
2016年3月中旬・・・・「しっぽから出血している野良猫を見つけて捕獲した」との連絡がありました。
この猫がどのような経緯で切れたのか、人為的に切られたのかはわかりませんが、連れてこられた猫のしっぽは鋭利な刃物で切られたように骨が完全に見えている状態。すぐにしっぽの先を縫い合わせる手術を施しました。
当団体で保護した時から排尿のコントロールができず、排尿後のキレが悪いため、トイレ以外の場所にも汚してしまうことが多くありました。閉尿の可能性もあるため、膀胱が充満しないよう、現在も圧迫排尿をさせて導尿しております。
そのような過酷な経験をしたにも関わらず、人懐こい性格で、攻撃性もなく、怖いと固まってしまうタイプです。毎日の圧迫排尿も嫌がらずにいい子でさせてくれます。今後も理解のある里親さんを見つけてまいります。
しっぽが切れている状態で保護された「おっぽ」
すぐにしっぽを縫い合わせる手術を受けました。
3月下旬・・・・「3日前からフェンスに繋がれっぱなしの犬が2匹いる。」との通報がありました。この2匹の犬は小雨続きの日々だったため、体も濡れてしまっているとのことでした。急いでレスキューに向かうとすでに犬たちの姿はなく、近所で聞き込み、犬たちの飼い主とコンタクトをとることができました。この飼い主は以前より、保護団体から犬や猫を譲り受けては、自身で里親探しをしていたとのこと。この2匹も保護団体から譲り受けて里親探しをしたそうです。しかし、里親が見つからなかったため、自分で飼っていましたが、ペット不可のアパートで飼育していたため、犬をひと気のない場所につないでおき、通報やトラブルがあるたびに、数日ごとに犬をつなぐ場所を移動させていたそうです。
各々の場所で通りすがりの方々にごはんやお水をもらっていたため、栄養状態は良かったものの、繋がれっぱなしで移動範囲が極端に少なかったためか、かなりの運動不足でストレスもたまっている状態でした。現在も少しずつ適正体重に戻しながら、新しい家族を募集中です。
通報時には身動きもとれず、不安げな表情を浮かべていたモカとラテ。
4月・・・・イギリスの保護団体「Dogs Trust」から4名の方が来日し、怖がりや問題行動が顕著なためリホームが難しい犬を中心に当団体の環境改善からトレーニング方法まで多くのアドバイスをいただきました。限られた時間と資源の中でも、シェルターの犬たちのストレス軽減につながる方法や有効なトレーニング方法を教えていただきました。スタッフもたくさんの刺激を受け、実践につなげております。
イギリスのドッグストラストのトレーナー4名の方が来日。
2週間実際にトレーニングしながらアドバイスをいただきました。
2016年、春。今年も子猫のシーズンがやって参りました。連日、子猫たちが運び込まれております。そのほとんどは生後間もないへその緒が付いたままの子猫や風邪をひいて目やにがついた状態。数時間おきにミルクをあげる必要のあるような生後間もない子猫はボランティアさんやスタッフがそれぞれ自宅に連れて帰り、交代で面倒を見ています。今年も子猫が大きくなる夏ごろに「猫だらけの里親会」の実施を検討しております。
スタッフは子猫たちのケアで大忙しです。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも暖かいご支援を誠にありがとうございます。今年は猫ブームもあり、猫の里親希望の方も増加傾向にありますが、ブームの行く末にはいつも難しい問題が生じるケースも多いため、特に初めて飼われる里親希望の方には冷静にかつ慎重に「ペットを飼うこと」について考えていただけるよう努めております。
また今年度5月2日より「認定NPO法人」の認定を取得いたしました。これにより、会員やご寄付くださる皆様のご厚意に対して、税制優遇という形で少しでもお返ししていきたいと考えております。また今年は、篠山の新施設の建設も検討しておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
「アニマルレフュージ関西」
http://www.arkbark.net/