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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年08月05日

「湘南ねこの会」さまの活動レポート(2015-16後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県平塚市とその近隣の市町

この時期の活動を数字で見ますと、不妊・去勢手術(TNRを含む)は♂29匹、♀32匹、保護した猫の数は24匹、譲渡した猫の数は37匹になります。
譲渡については、既に仔猫とは言えない月齢の猫や1歳過ぎの猫が多く譲渡されました。
特に嬉しかったのは、一昨年の暮れに保護したシマオくんが、ようやくなついて、12月に譲渡されたことです。2015年5月から、なつかない猫を専門で預かって、人馴れ訓練をしてくれるメンバーが入ってくれたことで、実現した譲渡です。また、2015年7月に保護されたブルーノくんも、根気よく人馴れ訓練をした結果、2016年2月には、譲渡の運びとなりました。
短期間でなつかないからと、譲渡を諦めずに、根気よく保護猫と向かい合っていきたいと思います。
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保護から1年。人馴れ訓練をして、甘えん坊さんになったシマオくんです。
今は家族に甘えて、幸せに暮らしています。

たくさんの保護猫の中で、片目がないテクラちゃんとナタリアちゃんは、性格が良いのに、その外見だけで、里親希望者さんからは敬遠されて、譲渡は無理かもしれないと、半分諦めていました。
ところがある日、現れた里親希望の方は、「見た目にはこだわりません。性格に問題があっても構いません。一番もらわれなさそうな子を2匹迎えたいと思います。」とおっしゃるではありませんか!早速テクラちゃんとナタリアちゃんに会っていただきました。「可愛いじゃないですか!」臆病なテクラちゃんにも「大丈夫。絶対仲良くなれますよ。」こうして、2匹は仲良くもらわれて行きました。
捨てる神あれば拾う神ありと言いますが、里親さんが神様に見えました。
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ケガのため、右目を失明したテクラちゃんです。
最初は怖がりでしたが、優しく、穏やかな子になりました。

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ナタリアちゃんです。
猫風邪をこじらせて、結膜炎が悪化して、左目を失明しました。
でも、人懐こく、性格抜群な女の子です。

悲しいお別れもありました。2014年から保護していた白血病キャリアのジョーちゃんが1月に、ピーちゃんが3月に、天国へ旅立ちました。どちらもリンパ腫が原因でした。病気の進行が早く、抗がん剤治療をする間もなく、亡くなりました。覚悟はしていましたが、辛いお別れでした。これで、2014年に保護した8匹の白血病キャリアの猫で、残っているのは、シロ子ちゃんだけになりました。
しかし、4月3日に相模原市緑区から保護してきたしま子ちゃんが、白血病であったため、隔離部屋で生活することになりました。シロ子ちゃんと早く仲良くなれるといいですね。
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白血病キャリアのジョーちゃん。
リンパ腫に罹り、酸素室で闘病しました。

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相模原市で保護されたしま子ちゃん。白血病キャリアでした。
甘えん坊の可愛い子です。

3月に平塚市内から、猫の虐待があるがどうしたらいいだろうか、と相談がありました。今まで不妊・去勢手術が全く行われていない地域で、次々猫が殺されているというのです。ノラ猫の苦情なら、TNRを進めて行くことで、問題は解決に向かいます。しかし、虐待となると、話は違います。
まず、現場の猫を保護することにしました。捕獲したら、不妊・去勢手術、ウィルス検査、ワクチン、ノミ・耳ダニ駆除を一度にやってしまいます。そして、1匹ずつケージに隔離して、飼養しています。2016年4月末現在で、4匹保護しました。うち2匹が白血病キャリアでした。今後の対策については、まだ、はっきりと方針が決まっていませんが、一時預かりのできる人を募って、できるだけ保護したいと思います。
警察、交番、市役所へは何度か訪問し、現地のパトロールを強化する約束を取り付けました。動物虐待は、軽く見られ、なかなか取り合ってもらえないとも聞きますが、調査して、データを揃えて、何度も訪問すれば、聞いてもらえます。地域住民の通報が多くなれば、警察も動きます。
何の罪もない、弱い動物を虐待するのは、人間として許されることではありません。犯人逮捕に結び付けたいと思います。
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虐待現場から保護した白くんです。
白血病キャリアの上に、アレルギー体質で、傷の治りが遅いです。


<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様の温かいご支援で、今年度も希望を持ってスタートが切れました。
困ったことがあると、何故かどこからか助けの手が差し延べられました。
本当に小さなグループである私たちですが、どこかで見守ってくれている人がいるのだと、心温まる体験も多くありました。
大きなことはできません。数を競うこともできません。でも、出会った命を大切に、猫たちが引き合わせてくれたご縁を大切に、丁寧な活動をしていきたいと思います。



「湘南ねこの会」
http://shonan-nekonokai.com/
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