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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年08月24日

「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」さまの活動レポート(2015-16後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:東京都・神奈川県およびその隣接県

昨2015年11月16日に2頭の子犬(男の子と女の子)が羽田空港にやって来ました。
この子たちは沖縄で8月31日に6頭で生まれ、母子とも沖縄の愛護団体「ワン'Sパートナーの会」様によって保護されました。そのうちの2頭を私たちがお引き受けすることになりました。

perro-160526-01.jpgやってきて2週間ほどの2頭。病院で検診前、男の子と女の子が不安げに体を寄せ合っています。

私たちの団体はこれ以前に沖縄の保護犬を3頭引き受けています。
2014年に、沖縄の保護犬の譲渡活動に奮闘している東京の「わんずぺ~す」様から私たちに「沖縄の犬を1頭でも2頭でも引き受けていただけないか」との打診がありました。
沖縄では、比較的小さな人口の分母に比べて不作為繁殖で生まれる子犬の数が多すぎて、県内で新しい飼い主を見つけるのが難しいという事情があります。
これをきっかけに、「わんずぺ~す」様と沖縄の「ワン'Sパートナーの会」様のご助力のもと、微力ながら私たちも沖縄の犬の譲渡活動に参加させていただくことになりました。これまでに合わせて5頭をお引き受けし、そのうち4頭が新しいご家族に迎え入れられました。(1頭は5月末現在募集中)

やってきた沖縄の子犬たちは、最近の東京・神奈川のセンターではあまり見かけなくなったタイプの子たちでした。東京のセンターで収容される犬は純血種の成犬の比率が高くなり、雑種の子犬は「絶滅危惧種」と呼ぶ人があるほど数が少なくなっています。
これはもちろんよいことですが、一昔前とは異なり、私たちが子犬を保護する機会も非常に減っています。

2014年9月に沖縄から最初にやってきた子は、トラ柄で、一見して「琉球犬」の血が入っているのではないかと思わされる独特の風貌をしていました。
perro-160526-02.jpgはじめてお引き受けした沖縄の子。トラ柄のユニークな風貌の子でした。

沖縄の子犬たちは、純血種の洋犬の子犬・若犬とは異なり、活発で好奇心いっぱいではあっても、どこか一歩引いたところがあって、そこが魅力でもありました。
昨年11月にやってきた2頭の子犬はとりわけピュアで、真新しいシーツのようにシミひとつなく、人間に対してなんの先入観も持っていませんでした。それだけに最初に一緒に暮らす人間(私たちの団体のボランティア)の影響は大きなものとなります。私たちも少し緊張しました。
perro-160526-03.jpg本当にピュアな子たちでした。

幸いこの2頭とも、素直ないい子として成長し、どちらも今年1月に、とてもいいご家族に迎え入れていただくことができました。私たちは子犬を保護する機会が比較的少ないのですが、子犬と最初に暮らす人間はその犬の「人格形成」に大きな影響を与える可能性が高いので、子犬の預かりは成犬の預かり以上の重い役割となります。
子犬時代をひどく誤ったやり方で「消費」され、成犬になって見捨てられた犬たちを扱う機会が私たち譲渡活動をしている人間には少なくありません。ときとしてそうした生育環境が問題行動につながっている場合もあります。
それだけに、私たちが保護した子犬が正しく成長するよう心を最大限砕いています。新しい飼い主様から「最初から(排泄を)シートでできました。頭のいい子です!」とご報告をいただければ、なにか自分の子がほめられたような誇らしい気持ちになるし、「いい子ですねぇ。わが家に来てくれて毎日幸せです」と言っていただけるともう手放しでこの活動の幸福感を味わえます。
この2頭の沖縄の子がそうでした。いや、これまで譲渡した4頭ともみんなそうでした。
perro-160526-04.jpg

perro-160526-05.jpg新しい飼い主さんに引き取られる直前には、こんなに逞しくなりました。

世の中には子犬から飼いたいというお気持ちの方が多くいらっしゃることは理解できます。
そうしたとき、ペットショップやブリーダーに足を向ける前に、飼い主を探している素晴らしい沖縄の子犬たちもいることを多くの人々にお伝えすることができればと思います(上記の団体様ではつねに沖縄の犬に新しい飼い主を探しています)。


<ご支援くださっているみなさまへ>
数多くの皆さまの善意の積み重なりによる後押しがあってこそ私たちの活動が支えられているという事実は、何度でも何度でも繰り返して申しあげたいと思います。
本当にありがとうございました。
日常のお買い物などの際に、わざわざ身寄りを失った犬や猫たちのためにお心を留め、ご寄付をしてくださる方々――私たちがお顔も名前も知らない無数の人々――の存在を私たちはいつも心に刻んでいます。
そうしたご寄付のおかげで、私たちの団体でも年に一度、保護犬の預かりをしているボランティアに対してフードやオヤツ、ペットシーツなどのまとまった提供ができるようになりました。以前はそうした日常的な支出については全額個人負担をお願いせざるをえませんでした。
もちろん医療経費にも多くを充てさせていただいています。高齢な犬、病気の犬を前にして私たちが委縮せずに活動できるのには、皆様方のご支援のお力が大きいのです。

じつは私たちのボランティアのなかにも以前からこの基金に微力とはいえ寄付をしていた者が多くおりました。実際にご支援を受けることになってはじめて、自分の小さな力がこういうかたちで大きな力となってめぐっていることを知って驚き、あらためて感動を覚えたものでした。
皆様のご支援を最大限生かせるよう、私たちもいっそう努力するつもりです。




「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」
http://www.perro-dogshome.com/
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みにゃさまのコメント

私も今29匹の猫と生活してますが毎日毎日大変です働いても働いても苦しい日々です体がかなり厳しいけど今頑張ってますよ一匹でも大きく新しい飼い主さんを見つけて下さいね何もできませんが応援してますから

by 茂内敦子 2016-08-30 22:42