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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年12月08日

「アニマルライフサポート福島」さまの活動レポート(2016-17前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福島県内主に原発20k圏内 葛尾村、川内村、飯舘村郡山市、三春町

1 ちゃむ君(公園に遺棄)
郡山市のO公園の管理棟の方より「公園内の公衆トイレに仔猫が捨てられています」と2016/9/13AM8時10分頃連絡がありました。
急ぎ向うと.生後約2週間位の仔猫を職員さんが布切れにくるみ保護してくれていました。
「これに入っていました」と見せられたのは薄く小さい蚊取り線香の箱でした。

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ちゃむ君が遺棄され保護された時の様子

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ちゃむ君が入れられてた蚊取り線香の箱

その日は霧雨の降る肌寒い朝で、公衆トイレの入口に捨てられていた為、かなり体温が低くそのまま病院へ連れて行きました。
幸い病気もなくミルクも哺乳瓶から問題なく飲むので、預かりボランティアさんの家でお世話になり、授乳、離乳、躾をして頂き、今は去勢手術も終わり、とても元気に、人にも、猫にも馴れた可愛い仔猫になりました。

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ちゃむ君、大きくなりました。凛々しい姿

2.ドラミちゃん(奇跡の再会)
◎保護
2016/9/19、PM1時頃、譲渡会でいつもお世話になっている、会津若松のボランティアさんから 「郡山市の某所で、両耳がない白猫が昨日から川沿いの土手でじっとうずくまっています 郡山の方で急ぎ対応をお願いします。」と連絡がありました。

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ドラミちゃんがうずくまっていた場所

前日から弱い雨が断続的に降っており、かなり不安な思いで現場に向かいました。現地では相談者さんがその白猫の側で見守っていました。
連絡のとおり、両耳が付け根からほぼ無く、酷く化膿した状態でしたので、直ぐにケージで保護をし、そのまま病院へと向いました。
治療の際、逃げることも無く、喉をゴロゴロ鳴らしながらじっと診察を受けておりました。
始めは大変強面なお顔に見えオス?と思い気や、先生の診断によるとメスで年齢は12歳以上、歯は無く、不妊手術が済んでいるとのこと。耳の状態は検査の結果皮膚癌ではなく、怪我がもとで、傷からばい菌が入り放浪中に化膿が進んだのでは、又左耳の中まで化膿している為、手術をしないと完治は難しいとの診断でした。

◎飼い主さんとの再開(2016/9/25)
治療を続けながら、かなり人懐っこいので、飼い猫さんだった事、両耳の怪我はもしかしたら虐待の可能性は?と色々考えました。
まず警察に届ける前に、郡山保健所さんに、行方不明の届出に該当する猫さんがいないか確認の為相談したところ・・・なんと5月に特徴が似た猫さんの届出がありました。
直ぐにそのお宅に連絡を取り.ドラミちゃんを連れて行くと、間違いなく飼い猫の「みーこ」ですと言われ、 飼い主さんの話によると、耳の先端が、ある日から、ただれ治療をしていたとの事でした。
行方不明になったのは5月4日で、思い当たる場所をとにかく探し回って見たそうです。
しかし自宅から保護した場所までは約1.7kmも離れており、また5ヶ月も経過していた為飼い主さんも諦めて、8月のお盆にはペット霊園で供養を済ませたとの事でした。
耳はかなり状態が悪化していた為ショックを受けていましたが「又会えるなんて夢のようです」・・・と大変喜び感激しておりました。また大変感謝もされました。
私達もまさか、まさかの展開に飼い主さん同様大感激しました。

◎手術(2016/9/26)
飼い主さんに耳の状態と手術について説明したところ、実はかかりつけの先生からは、皮膚癌であることと、高齢の為手術は出来ないと言われたそうです。
こちらの病院の先生は癌ではなく手術をして成功すれば完治出来るとお伝えしたところ、飼い主さんは手術が出来るなら是非したいと希望されました。
まず比較的耳が残っている右耳から手術をして頂き無事終了。その日のうちに退院しました。
左耳については、まだ化膿が酷く、もう少し治まるのを待ってから手術をすることになりました。
服薬をしながら毎日消毒と包帯の交換で通院をしました。

◎飼い主さんへ無事返還(2016/10/1)
飼い主さんが、これからは完全室内飼いにしますと、急遽猫さんのお部屋を大工さんに誂えてもらい、格子戸付の猫さん専用のお部屋が出来上がりました。寝床とトイレが用意され就寝時間はそこで過ごさせたいとの事で愛情たっぷりです。
猫さんも5ヶ月ぶりの我が家に戻り、直ぐ飼い主さんの近くで落ち着いていました。
私達も無事に飼い主さんへ引き渡すことができ本当に安心しました。

◎お見舞いとその後
飼い主さんより2016/10/6に左耳の手術を無事に終わりましたと連絡があり、様子を伺いにいきました。縫合できる皮膚が耳の部分に残ってない為、耳の後部から皮膚を引っ張り延ばして縫合する為、かなり時間が掛かったそうです。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも暖かいご支援をありがとうございます。
被災地の活動も少しずつ飼い主さんが自宅に戻り、飼い猫さん達も以前より元気になっているように感じます。また家の解体作業が進み、猫さん達の居場所がなくなり、またまた過酷な状況を強いられる事にもなっています。どうするのが一番良いか検討中です。
今回は、未だに平気で遺棄する人が居る中、また一方では、不明になった猫さんを必死で探し続け、今回私達が偶然にも保護し飼い主さんへ無事変換できたのは本当嬉しかった出来事でした。
こんな奇跡の様な出来事の手助けが、これからも続けられるように、微力ですが頑張りたいと思います。



「アニマルライフサポート福島」
http://alshukushima.jido.com/
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