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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年12月19日

「認定NPO法人 HOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポート(2016-17前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:北海道夕張郡長沼町

2016年5月~2016年10月末日までに譲渡した犬は47頭、猫は32頭で当会、もしくは当会のボランティアさんのもとから旅立った犬は8頭、猫も8頭でした。猫はうち6頭が保護した母猫から生まれたばかりの子猫で、1歳にも満たない幼くして出産した母猫が育児放棄をしたり、生まれても育たなかったりと、親猫の不妊手術が行われていれば失われずに済んだ命でした。
ボランティアさんのもとから旅立った犬たちは、しっぽの会で飼養しながらも老齢で体調を崩すなどした犬猫たちを個人のお宅で最期まで看取っていただく制度で、温かなご家庭の中で家庭犬同様の愛情とケアを受けていた犬達です。

預かりボランティアさんのお家で温かな時を過ごした老犬スフレ
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北海道地域の実状としては、自治体に収容される犬について、子犬や小型犬、純血種などは、一般の方へ直接譲渡されることが多くなり、当会では殺処分寸前の高齢犬や人馴れしていない野犬、または疾患があったり、負傷していたりといった一般には貰われづらい犬の引き取りが多くなっています。札幌市や旭川市は実質の殺処分ゼロを達成、継続中ですが、北海道全体では着実に減少しているとはいえ、まだまだゼロにはほど遠いのが現状です。
当会で引き取る犬達の心身のケアは、時間もマンパワーも資金も多くが必要ですが、そのような犬達が新しい家族として迎えられる時の喜びは、何にもまして嬉しく、幸せな気持ちになります。

今回の実施期間中の犬譲渡数47頭のうち、11頭が推定年齢で10歳以上の高齢犬で、体調の悪い犬もいましたが、ご理解ある飼い主の皆さまへ迎えられ自分だけの家族を持つことができました。

数年前までは、北海道内の保健所でも「犬自身が高齢である」ことは、殺処分の大きな理由となりました。しっぽの会で引き取る犬達は高齢だからこそ、医療ネグレクトが長期にわたった結果、病状が悪化し保健所に入ったのだろうと思われる犬も多いです。
しかし、高齢で疾患があり、余命もそう長くないだろう犬達を家族として迎え入れてくださるご理解ある優しい飼い主さまも多くいらっしゃいます。
そうしたことを多くの方々に周知することで、自治体の職員の方々にとってもモチベーションとなったり、現在高齢犬を飼育している方々への応援にもなれれば大変に嬉しく思います。

江別保健所から引き取りした時のエベチュン(仮名)です
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推定12歳の柴犬のメスと思われました。
左目は委縮し、右目もほとんど見えていないようで、皮膚の状態も悪く、顔から前肢、お腹にかけてハゲていてペタペタしていました。疥癬やアカラスは見つかりませんでしたが、状態を見ると疑わしいので念のため、様々な治療を行いました。
本犬も、痒くて辛そうで、どれほどの長い間、この苦しみに耐えていたのだろうと思うと、胸が痛いです。

保健所からの引き取り3か月後にご理解ある飼い主さまとの出会いがありました。

新しい飼い主さまにもらわれたのち、ご家庭で過ごしているお写真を送っていただきました。
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「さくらちゃん」という可愛らしい名前をつけてもらい、撫でられるのが大好きで、いつも気持ち良さそうに眠っているそうです。
当会での治療で、皮膚の状態などはかなり改善されましたが、新しい飼い主さまのもとで、新たな重大疾患が見つかったそうです。飼い主さまからは「結果を聞いたときはとてもショックでしたが、でもだからこそさくらを引き取って良かったと家族で話しています。」と大変にお優しいコメントをいただいています。
前述しましたように高齢犬には、飼い主さまとして引き取っていただく以外にも、預かりボランティアさんとして関わってくださっている方もいます。一般のご家庭で家庭犬同様の愛情とケアを、ボランティアでしていただいています。

高齢犬たちが当会に来るまでの長い間、どのような生活をしていたのかわかりませんが、当会に来るということは、あまり幸せでなかったのだと思います。
せめて最期は不安なく、できるだけ苦しまず、幸せに送り出してあげることは、犬という伴侶動物と暮らしてきた私たち人間の責務ではないでしょうか。


実施期間中に当会を卒業した高齢犬たち
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残りの余生をできるだけ長く、めいっぱい犬らしく、幸せに暮らして欲しいです。

≪今後の展望≫
北海道が主体となり、地方の保健所に収容されている犬猫を札幌市内へ移動させ、譲渡会を行う事業が年明けにもはじめて開催される予定です。
今までは、動物愛護団体や個人のボランティアの方々が経費をかけて行っていたことが、自治体の事業となるということは、収容動物たちにとって大変大きな前進だと思います。
当会も微力ながら参画させていただく予定となっています。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。
今回ご紹介させていただいた高齢犬たちにも十分な医療をかけてあげられるのも、皆さま一人ひとりのご支援のおかげです。フェリシモさまを通じて頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の食餌費や医療費に大切に使わせていただきます。
これからも一頭でも行き場の無い犬猫が減少するよう多方面から努力してまいります。
今後とも引き続きしっぽの会を応援していただけたら幸いです。
本当にありがとうございました。



「認定NPO法人 HOKKAIDOしっぽの会」
http://shippo.or.jp/
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