いま、日本では年間約10,000匹※近い猫が、行政によりさつ処分されています。そして、その大半は、野良猫の子猫です。捨てられた猫などが外で繁殖してしまっているのです。
猫の繁殖能力は強く、年に2~3回、1回に4~8匹も出産をします。理論的には、1組の猫のカップルから、3年後には2,000匹以上にもなる計算です。不幸なさつ処分を減らすためには、野良猫に不妊去勢手術を施し、悲しい運命をたどる命を増やさないことが、最も大切なのです。
※令和4年度環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より
また、ふんや尿による悪臭や無責任な餌やりなど、野良猫によるご近所トラブルも、社会問題となっています。野良猫に不妊去勢手術をほどこすとともに、エサやりの管理や、ふん尿の掃除などを地域で連携して行うことで、野良猫の数とトラブルを減らしていく取り組みを「地域猫活動」と呼びます。いま「地域猫活動」は、行政の支援なども受けながら、全国に広がりをみせています。
「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会」を目指すフェリシモ「猫部」としても、この「地域猫活動」を、応援しています。
不妊去勢手術を施された猫は、その印として耳先をV字にカットします。少しかわいそうな気もしますが、手術済みの猫を、再び捕まえないようにするための目印です。不妊去勢の麻酔中に行うので、痛みはありません。オスは右耳、メスは左耳をV字カットすることが多いようですが、地域によってルールは異なっています。
このように、野良猫を捕獲して、不妊去勢手術をすることを、Trap(トラップ:捕獲して)、Neuter(ニューター:不妊去勢手術を行い)、Return(リターン:元いた場所に戻す)の頭文字をとって、TNR活動と呼びます。
また、不妊去勢手術を行った猫を元の場所に戻さず、保護して、Tame(テイム:人に慣らし)、Adopt(アダプト:譲渡する)を行う、TNTA活動も広がりを見せています。
今回、企画の主旨に賛同してくださったクリエイター、キャラクターにご協力いただき、それぞれ、22種類の基金付きのTシャツとクリアファイルをデザインしていただきました。
すべて、耳先をV字カットした猫が描かれています。そして、基金額はいつもよりぐっと多めです!
今回の企画を通じて、野良猫への不妊去勢手術の大切さや、地域猫活動のことを、もっとたくさんの人に知っていただき、よりよいイメージを持ってもらえるようになればいいなと思っています。
さつ処分のない世の中をつくるため、猫と人がともにしあわせに暮らせる世の中をつくるため、みにゃさまのご支援・ご参加をよろしくお願いいたします!
一匹でも多くの猫がしあわせに暮らせるように
シェアして活動を広めてにゃ!
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