猫びより新年号が発売になりました。特集で、里親さんのもとから行方不明になり、出戻ってきたプリティーちゃんの記事を書いたのですが、早速猫を愛するルイさんからメールが届きました。
「ハッピーエンドのエピソードにうるうる、私も、里親さんのもとから逃げ出して1ヶ月と1週間かけて探し出した猫がいます。ずっと一緒に暮らそうね、と話しかけたら、目の輝きが変わりました。人間が猫を選ぶのではなく、猫に選ばれたように感じました」と。
この写真の猫は、私がよく行く房総の小さな漁村のノラです。ノラといっても、仲間たちと一緒に村の人にご飯をもらっています。ここで生まれたのか、捨てられたのか、彼女は一匹だけ長毛で、ひときわの美貌です。人間を怖がるでもなく、媚びるでもなく、いつもぼろマットの上で、ひとり潮風に吹かれています。
彼女に魅了された隣町の少女がいて、もらっていったそうです。次の日だか、彼女は家出しました。そして、一週間以上たって、海辺に戻ってきました。何キロもさまよい、車がビュンビュン走る国道を横切って。痩せこけて、毛並みはよれよれ、でも何事もなかったかのようにぼろマットの上に座りました。
(こちらのブログを最近知ったので、今更のコメントとなりすみませんが・・)
自然体であり、なおかつ1枚でも十分伝わる写真に感心しつつ・・
ヒトに飼われることを良しとしないネコちゃんも、もちろんいるのですね。
本当に気高い表情をしていて、なんだか胸を突かれました。
by リリー 2015-01-19 11:28