北千住の駅裏に暮らすノラちゃんです。
鼻のまわりがぽっこりしているところ、横びろ顔,寄り目、濃い黄色、すべて、私の好み〈笑)です。勝手に黄色ちゃんと呼んでいます。けっこうシャイな男の子で、寄ってはくるもののまだ撫でさせてはくれません。
寒い日の続いた先週はじめ、その路地を歩くと、黄色ちゃんが、なんと空き地にいつも置いてある自転車の荷台かごにあったかそうなねぐらを作ってもらっていました。雨に濡れないよう、かごはビニールで覆ってあって、ベッドは、ボアシート。そこから、ちょこんと顔を出した黄色ちゃんは、まるでエスキモーの子供のよう。
こんなちょっとしたやさしさが、すべての町のノラたちに注がれたらどんなにいいでしょうか。
黄色ちゃん、寒いのもあとわずか、もう春がそこまで来ているよ!!
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道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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