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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2012年06月27日

「NPO法人あいがん動物を守るHOKKAIDOしっぽの会」の活動レポート

みにゃさまこんにちは。猫部、副部長のMです。 

フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」のメニューやフェリシモ猫部オリジナル猫グッズについている「猫基金」、毎月100円「わんにゃん基金」を通じて、みにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ、「NPO法人あいがん動物を守るHOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポートをご紹介します。

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昨年、しっぽの会が札幌市動物管理センターや道内の保健所などから保護した犬猫は169匹、譲渡した犬猫は125匹でした。

札幌市動物管理センターや保健所から犬猫を迎え入れる方も年々多くなっていますが、一方では保健所に連れて行けば飼い主を探してもらえると、安易に犬猫を放棄する無責任な飼い主も多くいて、放棄される犬猫はあとを絶ちません。当会で保護する犬猫も高齢や病気、怪我などハンデを持つ子が多くなり、全体保護数の4割以上を占めるようになりました。また、保健所に収容される犬猫は、それまでに十分に世話をしてもらえなかった子が多く、病気やけがが悪化しているケースも多々あり、今まで以上に医療費もかかるようになりました。

また、当会には連日のように、野良猫に関する苦情や相談、ペットの飼い主探しの依頼が寄せられ、相変わらず人間に翻弄される犬猫は後を絶ちません。殺処分される犬猫を減らすためには、行政や民間が協力して動物愛護の啓発活動を行い、飼い主のモラルを高めたり子供達に「命の尊さや大切さ」を伝えるための様々な情操教育が必要なのではないでしょうか。

▼今期の保護活動の中で特にご報告したいのは、余命いくばくもないと診断された犬の元(ゲン)が奇跡的に回復途中であることと、命の崖ぶちにいた猫のドラの命が救われ元気を取り戻しつつあることです。

元は2月空知管内の岩見沢保健所から保護した推定8歳のオス犬で、厳寒の中を彷徨っていたためか、保健所収容時は衰弱して低体温、食欲もなく無反応な状態だったそうです。当会で保護した後、すぐに病院で検査をしたところ、肝臓、心臓、甲状腺が悪いとの診断結果で、ずっと投薬治療をしていましたが、4月に容体が悪化したので緊急入院しました。診断の結果は「回復の見込みはなく、解毒のための点滴以外に治療法はない。」とのことでしたので、医師の指導を受けたスタッフが治療して、会で残こされた時間を過ごすことになりました。その後、一時的かもしれませんが奇跡的に回復し、自力排泄、少しだけ歩けるようにまでなりました。

tenteki.jpg

1日、2回の点滴は、かかりつけの動物病院の獣医師の指導を受けて、実践しています。

tenteki2.jpg
ブドウ糖の点滴には、ビタミン剤、強肝剤、利尿剤などが配合され、解毒を促進し脱水症状も予防できるそうです。

walk.jpg

自分で立ち上がることもできなかった元ですが、少し歩けるほど回復しています。

gen.jpg

犬舎脇のベランダで自力排泄できるようになりました。

▼もう一匹奇跡的に回復しているのが、推定2歳のキジトラ成猫のドラです。ドラは札幌市動物管理センターに迷子で収容されていましたが、両肢は壊死して肉がぶら下がり、骨まで見えて大変痛々しい姿でした。凍傷か糖尿病の合併症によるものか、両後肢首を切断しなければ壊死が広がっていくと懸念されました。札幌市動物管理センターの職員の方は、傷を負っても健気にがんばるドラに温情をかけてくださいましたが、譲渡の望みはないため、当会が引き取った翌日が殺処分予定だったそうです。

ギリギリのところで命が助かったドラですが、病院では両肢の壊死は交通事故にあい、ケガを負ったのではとの診断でした。足の一部のパット部分を残すなどダメージが少ないように手術してくださり、まだ完治はしていませんがゆっくり回復途中です。

dora.png

手術後は定期的に通院。さすがに包帯を替える時は、痛くて声を上げるドラですが、痛みに耐えてがんばっています。患部の消毒はスタッフの仕事です。

dora3.jpg

左耳は凍傷で千切れてしまいましたが、右耳は両肢の手術の際に凍傷部分を切除し、現在は左右同じ形になっています。

<ご支援くださっているみなさまへ>

日ごろから当会の保護活動にご支援を賜り心からお礼申し上げます。また、当会の犬猫たちへ温かい応援をいただきまして、本当にありがとうございます。行き場を失った犬猫たちが、明日を生きるチャンスを手に入れることができるのも、応援してくださっているみなさま方のお陰と深く感謝しております。

これからも初心を忘れずに、真摯に保護活動、啓蒙活動に力を注ぎ、一匹でも多くの小さな命を救っていく所存です。これからも、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

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みにゃさまのコメント

本当にこのような活動ありがとうございます。
毎回読ませていただき、自分にもできることを探していこうと思っています。

by ゆうか 2012-06-27 15:36

凍傷なんて、関東住まいの自分には信じられないことですが、北の大地ではこのような問題もあるのですね。元ちゃんとトラちゃんのがんばっている姿に勇気づけられました。どうもありがとうございます。

by くらばやし 2012-06-27 16:31

このような大変な活動をされている方に、深く感謝の気持ちを捧げます。自分も何かしらしたいのですが、現状では金銭的な援助しか出来ません。微力なものですが、これからも寄付を続けて行きたいと思います。本当にありがとうございます。

by かめ 2012-06-29 18:54

決して表には出にくい活動だと思いますが、本当に大変な事だと思います。たくさんの子たちが助かっているかと思うと、どれだけの感謝の言葉を並べても足りません・・・。本当にありがとうございます。
私もわんにゃん基金で少しでも何かの役にたてれば・・と、続けていきたいと思います。ドラちゃん、頑張れ!!

by りんりん 2012-07-03 18:44

動物の保護という活動をしてくれてありがとうございます。
最後まで面倒を見てくれることに深く感謝します。

by しのりゅう 2012-07-03 18:58

涙が出ました。三年前に七歳で他界した愛猫ハルも、捨て猫で下半身不随。毎日おむつ交換と腎臓病の治療通院。お金も時間も愛も独り占めにして、最後は私のがんの術後にまるで身代わりのように私を捨てて逝きました。もう猫と暮らせませんが、その分一匹でも生を全うしてもらいたいと活動援助に協力させてもらいます。頑張って下さい。

by くらのり 2012-08-12 09:03