[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

　店の奥のコタツのある小部屋にあのコがいました！　こぼれおちそうな大きな目の愛らしい猫です。１階にいるときはリードをつけて、車の行き交う外に飛び出さないように、大事にされています。チビちゃんという名の男の子でした。

 

　「チビはね、目がぐしゃぐしゃで、ゼイゼイいってて、啼きすぎて声のもう出ない状態のこーんな小さいとき、店に飛び込んできたの」と、店主。「助からないと思いましたよ。でも、せっせと病院に通ってね」と、奥さん。店主が続けて「うちは食べ物商売だから、猫はちょっとと思って、元気になったら外に戻そうと思ってたんだけどね」。あとは聞かなくても、わかりました。こんなかわいいチビちゃん、手離せるわけがありません。「きのう、お風呂にいれてやったばっかり」というチビちゃんは、ふわふわいい匂いでした。

 

　２階が自宅で、朝の往来ウォッチングが、チビちゃんの日課だそうです。

 

　先週ご紹介した風草の風ちゃんもそうでしたが、猫は、ココだ！と決めて、自分のうちを

決めるのに違いありません。

 

　いまは、ひょろっとした美少年だけど、こんどまた会うときは、立派なサバシロの招き猫になって、しっかりご恩返ししていることでしょう。

 

　午後になって雨が降りだしましたが、駅前の小さな公園では、ノラたちがベンチの下で雨宿り。チビちゃんもここの一匹だったのでしょうか。あちこちに１０匹以上いるようですが、みんなすさんだ顔ではなくて、きれいな水も置いてありましたから、ほっとしました。隣が交番なので、いたずらされる心配もなさそうです。この町も猫よけペットボトルのない町。映画「３丁目の夕日」のロケ先となった古い喫茶店もあり、気持ちのいい猫町でした。