[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2013年02月05日
オヤジ猫ゴンちゃん
「長いこと獣医をやってるけど、いまどき、こういう野良はとんとお目にかからなくなったなあ・・」と、獣医さんを感嘆させたエピソードを持つ、ゴンちゃん。
いかにも、のアウトロー顔といい、エラそうな態度といい、使いこなした肉球といい、まさに「野良！」という風体ですが、ゴンちゃんはれっきとした飼い猫です。おうちは、渡し舟や野菊の墓の文学碑で知られる矢切にほど近く、周囲にはまだ雑木林や葱畑も残っています。
まだ幼さの残るころに、矢切駅前で、道ばたに落ちていたノリつきおにぎりを拾い食いしているところを、チヨさんに「うちにくる？」と声をかけられ、ホイホイついていきました。ご主人のトシカツさんや息子さんは大歓迎。とにかくタナカ家はやたら動物好きな一家なのです。やんちゃ坊主という意味の「ごんた」という名前をもらって、ゴロゴロ大甘え。けれども、チヨさんの言うには・・・。
「抱っこされておとなしくゴロゴロいってたのは、最初だけ。就職活動が成功すると、まったく無愛想になってしまって、あっというまにオヤジ猫。無芸大食とは、ゴンのこと」
エラそうなアイコンタクトによる「飯」「出かける」「撫でろ」が3大要求で、人をアゴでこきつかうのだそうです。
たとえば、こんなふうに、人の行く手をさえぎるように足元でドテッと転がるのは、「撫でろ」の要求です。
「とにかく外出好きで、玄関を開けてやると、ピョンピョンと、スキップみたいに２～３回跳ねて、うれしそうに出かけていくんです。どこでなにしているのやら。イノコヅチを体中に
つけて帰ったり、土埃にまみれて帰ったり、顔面に喧嘩の傷を作って帰ったり。まあ、我が夫もゴンに似たような自然児ですけど（笑）」と、チヨさん。
旦那サマのトシカツさんは、自然カメラマンで、赤トンボや赤ガエルを日がな一日追いかけています。ご夫婦でミニコミ誌『自然通信』を長いこと発行していらっしゃって、ゴンちゃんはいちおう「自然通信スタッフ」という肩書きを持っています。編集後期の脇にときどき「きょうも仕事せず、食べて寝ておでかけ」といった説明つきで、ゴンちゃんのドテッと寝ている写真が載ります。１～２ヶ月写真が載らないと、「ゴンちゃん、元気にしてますか」と読者から問い合わせがくるという人気者のゴンちゃんなのでした。かくいう私も、「ゴンちゃん、かっこいいわあ！」と写真を楽しみにしているファンのひとりなのです。
「でもね、ゴンって、見かけほどじゃないところもあるんですよ。この前の大雪のとき、勇んで出かけたはいいけれど、立ちすくんで進退きわまっているのを、迎えにいきました」というチヨさんの話は、ここだけのことにしておくね、ゴンちゃん。
こちらもおすすめ
フェリシモ「猫部」は、通販フェリシモで猫好きさんが集まるコミュニティーです。「猫部®」はフェリシモの登録商標です。
ゴンちゃん、かっこいいですねぇ～。使いこなした肉球っていい響き（笑）。
チヨさんのお話しぶりから、可愛くて仕方ないのが伝わってきますね。
by ちぃこ 2013-02-05 22:05
ボス役？とかで絵本とか児童書に出てきそうな感じのネコさんですね。かわいい。
by みん 2013-02-06 00:35
前に一緒にいたのがこういう奔放な子だった。女の子だったけど。｢撫でろ｣ってよくしてた。撫で過ぎてよく噛まれた。夜中でも明け方でも関係なく棚からモノを落とし(出たい)たり、窓をガリガリ(入りたい)して｢開けろ｣って起こされた。寝る時はいつも布団に潜り込できてアタシを端ッ個に追いやり真ん中でスースー寝てた。大好きな子だった。
by ぴばる 2013-02-06 05:30
＞ちぃこさん
少数派になってしまったけど、まさにネコ科の雄！って感じで、シビレますよね、ごんた系。
＞みんさん
そう、タフで、室内より空き地が似合って、ちょっと抜けてるところがあって(笑）・・・かわいいっちゃない！
＞びばるさん
なんて魅力的なコでしょう！｢大好きな子だった」っていう 最後の一言が胸にズン！と響きました。
by 道ばた猫 2013-02-11 12:21
我が家いも脱走犯、黒猫じじがいますがゴンみたいに貫禄がありません・・。惚れ惚れしちゃいます！！
by りんりん 2013-02-13 19:12
ごんちゃんは何歳ですか？
うちも四ひき居ます！無言の要求…みんなしてきます♪(´ε｀ )
by 猫大好き♡ 2013-05-29 22:36