みにゃさまこんにちは。猫部、副部長のMです。
フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」のメニューやフェリシモ猫部オリジナル猫グッズについている「猫基金」、毎月100円「わんにゃん基金」を通じて、みにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ、「NPO法人 HOKKAIDOしっぽの会」さまより、活動レポートが届きました。
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平成24年7月~12月に保護した犬は87匹、猫は17匹です。
新しい飼い主さんにもらわれたのは、犬は54匹、猫は24匹でした。
そのうちの1匹に10月に滝川保健所から引き取りしたゴールデンレトリバーのキララ(仮名)推定9歳がいます。山に捨てられ放浪していたと思われますが、ガリガリにやせ納屋で倒れていたところを発見され保健所に収容されていたのです。
非常に飢えていたので、保健所で出されたフードを猛烈な勢いで飲み込み吐いてしまいましたが、吐出物からはわらやビニール袋まで出てきたそうです。放浪中、飢えに耐えきれず口にできるもの何でも食べていたのでしょう。
発見がもう少し遅れていたら確実に死んでいたと思われました。お乳が垂れ下がり何度も出産させられたようですから、おそらく、繁殖犬が年を取ったので不用になり捨てられたのでは・・・と推測されました。
「しっぽの会で引き取りした当初のキララ」
保護時はガリガリにやせてボロボロの状態で、毛もところどころ剥げていました。動物病院では、皮膚の状態が悪いのは甲状腺によるものとの診断、首から下の毛は丸刈りにした方がよいとのことで、毛を剃り治療に専念しました。
滝川保健所の職員さんのお話では、「特にあの子は保護された時はひどい状況で、それでも健気にひっついてなでてもらうのを待っている姿が印象的でした。」と伺っていますし、当会でも食餌を与えた際に、食べ始めると次の子の配膳のためスタッフがいなくなるのが寂しいのか、空腹を我慢してでもなでて欲しくて食べずに待っていました。人とのきずなを求め、愛情を欲している情の深い一途なキララ、純粋無垢で人を疑うことを知らない優しい性格でしたが、捨てられた時も必死で飼い主を探していたのだろうと思うと、キララがかわいそうで哀れでなりませんでした。
そして、当会で保護してから、2ヵ月が過ぎたころ、当会のHPをご覧になり、キララの面会に来られたご夫婦が、キララをとても気に入ってくださいました。
喜んでしっぽをフリフリさせ、自ら進んで車に乗りこんでいったキララ。新しい名前は小花(おはな)ちゃん。引き取り当初は、家の中でも飼い主様を追って、離れてしまう不安に心落ち着かない状態だったそうですが、今では自分の居場所はここと理解したのか、後追いもしなくなりました。
最近では、先住犬のチワワともじゃれ合って楽しそうに遊んでいるそうです。静かで穏やかな性格なので、ご近所の方からも愛されて、すっかり家族の一員です。運よく命をつなぎ、辛い過去を乗り越えた小花ちゃんですが、本格的な寒さがくる前であったことや、発見があと少し遅れていたらもうこの世にはいなかったことでしょう。
原因のすべては、人が犯している残酷な行いです。小花ちゃんは幸運にも"生きる切符″を手に入れましたが、人知れず死んでいく犬猫たちは、いつになっても後を絶ちません。しあわせになった小花ちゃんを通じて、こうした現状をひとりでも多くの方に知っていただきたく思っています。
波乱万丈だった犬生でしたが、現在は家庭犬としてしあわせに過ごしています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
殺処分される犬猫を減らすには、保健所などに収容される犬猫を減らさなくてはなりません。無責任な飼い主、多頭飼育しているアニマルホーダー問題、動物たちを経済的な価値でしかみないブリーダーやショップなどの動物関係業者も多くいます。
私たちは今後も、ひとりでも多くの人々に、動物愛護の啓発をし、実際の事例を提示することにより、よりリアルに〝命の尊さ・大切さ″を伝えて、「人と動物が共生できる社会作り」に役立っていきたいと思います。そのためにも、日々まじめにコツコツと前向きに、動物保護活動、啓発活動を行っていきたいと思います。
NPO法人 HOKKAIDO しっぽの会
キララちゃん、本当に良かったですね・・・
私は、猫好きで、ずーっと猫を飼っていますが、私も、私の周りの多くの方が、最後まで、責任もって育てています。ひどい飼い主は、ほんの一握りの人だと思いますが、いつの日かそんなひどい人がいなくなる世界をめざして頑張ってください。私たちも、できることを頑張っていきたいと、強く決意させていただきました。
by 茶猫 2013-03-22 06:09
キララちゃん、小花ちゃんのいじらしさに泣けてきました。
幸せのようで、本当によかったです。
自分も出来ることを一所懸命やります。
by しのりゅう 2013-03-30 20:06