道ばた猫日記
2013年03月05日
きのうは久しぶりの大阪出張。取材後、ずっと会いたいと思っていた猫さんたちに会いにいきました。
相合い橋筋商店街の古書店「イサオ書店」のマイケルちゃんとは、2年半ぶりの再会です。あいかわらず、見るからに福々しい、たっぷりとした三毛猫さんです。14歳と言えば前期高齢猫(笑)、帳場の脇でのーんびりねていることが多いとか。 「この商店街じゃ、マイケルのほうが私より知られてる」と笑う女主人は、マイケルちゃんが可愛くてたまらないご様子。
それにしても、古書店には、猫がなんて似合うんでしょう。戦後の古書店では、高価な和紙の本をかじってしまうネズミよけに、猫を飼ったとか。願わくば現代でも、「古書店には猫」を普及してほしいものです(笑)。
「2階にはたろうがいてます」の貼り紙につられ、去年出会った空堀商店街のカレー店「旧ヤム邸」は、月曜定休で、もとノラから店猫になったたろうくんに再会ならず、残念。「ふてこいコですみません」とご主人がおっしゃっていましたが、さらにふてこい(動じない)福猫さんになっていることでしょう。
繊維や薬品会社の多いビジネス街、本町の片隅で出会ったのは、雑貨バー「福猫堂」のヤオくんです。
バーといっても、軽食もお茶も昼間から気軽にできる、まったりとした不思議空 間。がらがらっと引き戸を開けると、昭和の雑貨(猫度高し!)だらけの店内に、 これまたこの空間にぴったりの黄色い猫が!
猫のように魅惑的な瞳の女性オーナーの話では、「このへんのノラだったようですよ。4年前にわたしのあとを店までついてきて、そのまま居ついてしまって、いまは猫店長」ということで、推定年齢7歳くらい。切れ長の金色の瞳と、引き締まった口元がりりしい、かっこいい店長さん、さぞ女性ファンが多いと思いきや、近辺に勤めるサラリーマンの男性にもファンが多いのだとか。昼休みにヤオくんと遊んで、午後に働くエネルギーを補給するのでしょうか。ヤオくん、店名どおりの福猫さんです。
入り口の真向かい、古いスピーカーの上がお気に入りで、おなじみさんが入ってくると、駆け下りるのだとか。地元の人らしき先客のおじさんが「なじみになるとね、ヤオくん、会話をしてくれるんだよ~」と教えてくれました。う~ん、大阪じゃ通えなくて残念!
去年までは、ニコちゃんという、やはりもとノラの雌猫さんがいたそうですが、天国へ。
「まだニコがいなくなったばかりなので、その気になれないけど、しばらくしたら、もう1匹迎えたい」とオーナーさん。「ほんとはいっぱい飼いたいんですけどね~」ですって。
取材先の大阪大学の構内でも、水仙の花のもとでサビ猫がひなたぼっこをしていて、声をかけると甘えてきました。通りがかった学生さんが「このコはいっつもこ こでひなたぼっこしてるんですよ」と笑いかけて行きました。
大阪でであった人も猫もみな、フランクでフレンドリー、そして、マイペース。福猫堂で買ってきたオレンジ色の猫と、福猫堂でおみやげにいただいた干支のヤオくん栞を眺めては、あのゆったりとした猫的時間を思い出して幸せな気持ちになっています。
大阪にもこんな猫ちゃんたちがいるんですねー!
いつも関東ばかりでうらやましいなぁ~って思ってました。
こんど遊びにいってみよっと♪
by ゆーな*** 2013-03-07 11:18
猫が似合うお店ステキですね~。
古いスピーカーの上がお気に入りの場所なんてオシャレ!あまりにはまっていて、ヤオくんのために作られた空間のように感じます。
by ちぃこ 2013-03-09 21:15
古書店に猫、バーにも猫。。。猫たちの仕事場が増えるといいな。
思わず会いに行きたくなる猫さんたちですね。
by るい猫 2013-03-12 09:12