道ばた猫日記
2013年05月14日
作家山本周五郎が「青べか物語」に書いた、東京湾に面した漁師町の風情が残る浦安。(マンションが立ち並ぶ埋立地を新町、昔ながらの旧市街を元町と、地元の人は呼びます) この浦安元町でいちばん古い船宿「岩田屋」さんに、「ジブリの映画に出てくる太った猫にそっくり!」といわれている猫がいます。
ラグドールの雄猫ムク、5歳です。綺麗な猫! だけど、ちょっとメランコリックな表情ですね。それにしても、よく太っていること!
岩田屋さんの娘さんで、屋形船の船長をしている郁代さんは、こう言います。「このコは、うつ病になって、こんなに太っちゃったんですよ~」
聞くところによると、先代の看板猫ももこちゃんが亡くなった後、ラグドールのムクくんとメインクーンのモカちゃんが、それぞれ別のところからここへもらわれてきました。子猫で2匹を一緒に飼ったのは、「2匹で仲良く暮らせるように」という思いからでした。モカちゃんは、はっきりした顔立ちのモカ色の猫で、男性釣り客に大人気です。
「ムクはモカが大好きで、子猫時代はよかったのですが、大きくなると、モカの猫より人間大好きの一人っ子気質がはっきりしてきて・・。甘えてくるムクがうざったくてたまらなくなってしまったんです」
モカちゃんに『眼中にない』扱いを受け続けたムクくんは、うつ状態に。食べて寝るだけの生活で、すっかりデブ猫になってしまったのでした。2階の窓から身を乗り出して落っこちたことがあるそうですが、太っていたために、鼻のかすり傷だけですんだとか・・・。
郁代さんは考えました。「ムクのニャン生、このままじゃかわいそう。幸せにしてやりたい!」と。そこでもう1匹、性格のよさそうな猫を迎えることにしました。やってきたのが、アルバくんです。
1歳前なのにこの貫禄。散歩させていると、よく「ライオンの子ですか?」と聞かれるそうです。それで、ムクくんとの相性は?
「いいんです。ムクも、だいぶ明るいコになりました」
めでたしめでたし。よかったね、ムクくん!
岩田屋さんは、お母さんが女将、郁代さんが屋形船の船長、弟の一人さんが釣り船の船長と、母子3人でがんばっています。短大生のときに、船長だったお父さまを亡くした郁代さんは、20歳の時から船に乗ってきました。一家の結束をいつもそばで見てきたのが猫たち。ユリ、ミー、ハナのキジトラ親子も庭で面倒を見てもらっています。
岩田屋さんのある浦安市猫実(ねこざね)は、路地で猫たちが可愛がられている町です。路地にある小さなお店「猫実珈琲店」は、私のお気に入りの場所なのですが、不思議に、猫好き、ものづくり好きが集まります。珈琲店の客であるものづくり作家さんたちが、去年に引き続き、「猫実珈琲店展」を路地のギャラリー路風舎できょう14日から19日まで開きます。(詳しくは、猫実珈琲店のブログ花猫便りをごらんください) わたしも混ぜてもらっています。
お近くのかた、5月の青い空のした、猫町歩きはいかがですか?
ムクくんアルバくんとってもおおき~~い!!
椅子の横にはキジトラさん達も~*
ねこさん達が幸せなまち、いいですね。
by りょう 2013-05-14 14:50
猫町 猫実。路地がたくさんあって、楽しい町。道に迷うと歩いてる人が親切に案内してくれます。
猫と人が自然体で生活している街ですね。猫実珈琲店 展、すてきな作品展でしたー。
作家さんたちが楽しんで 楽しませてくれる空間!お世話になりました! 楽しかった-!
今度 遊びに行ったら、ムクくんたちを訪ねてみたいです。
by ruineko 2013-05-15 21:07
>りょうさん
ムクくんがあんまり大きいので、後ろのキジトラ(ユリママとハナちゃんが子猫みたいにみえますが、普通の大きさなんですよ(笑)~
>ruinekoさん
楽しんでいただけて、うれしいです! また、ゆっくり猫町散歩しにきてください~
by 道ばた猫 2013-05-16 20:03
でかい!! 抱きたい!! モフモフしたいぃ~。
家にも、ニャンはいるが、違う可愛さが・・
猫実行きたい!
by ぐうちゃん 2013-05-20 14:26
>ぐうさん
猫って、1ぴき1ぴき、それぞれたまらない可愛さがありますよね! だからこそ、家で猫を飼っているひとも外で猫に会うと、でれでれしちゃうのでしょうね(笑)。
by 道ばた猫 2013-05-21 13:19
貫禄ね!ぜったい会いたいし、だっこしたいわ〜、岩田屋さん訪ねちゃうかな〜〜
by ムカ3 2013-05-25 19:34