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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2013年12月26日

「HOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポート

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」のメニューやフェリシモ猫部オリジナル猫グッズについている「猫基金」、毎月100円「わんにゃん基金」を通じて、みにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ、「HOKKAIDOしっぽの会」さまより、活動レポートが届きました。

(実施期間:平成24年11月1日~平成25年4月30日まで)

(実施場所:北海道夕張郡長沼町しっぽの会保護施設等)


 昨年11月から4月迄の間に保護した犬猫は68匹。そのうちの約半数の31匹が石狩保健所から引き取りした犬で、この子たちの殆どが保健所のホームページに告知されていませんでした。理由は栄養状態が悪く、疥癬やアカラスなどの皮膚病、ダニやノミ、お腹にも虫がいたり、引き取った方の経済的負担やケアの手間などの問題が予想されるためでした。また、臆病で人慣れしておらず、懐くにも時間と根気が必要でした。そう言ったことから、しっぽの会で引き取り後は、皮膚病の治療や駆虫、社会化など家族の一員になれるようケアをしてきました。このうち家族になった犬は23匹で、5月末現在、7匹が新たな飼い主さんとの出会いを待っています。また、残念ながら子犬1匹が感染症の疑いで亡くなってしまいました。
飼い犬に不妊・去勢手術をせず、飼育放棄状態の無責任な飼い主。栄養状態も悪いため病気に罹りやすく、また、ワクチン接種もされていないので、いつ感染症に罹ってもおかしくない。音や車、人、外部刺激に対して過剰に反応し、人との接触も少ないため半野良のようになった犬たち。全ては人間が犯したことです。人間の身勝手な行動の犠牲になっている動物たちは後を絶ちませんが、愛情を持って根気よく向き合う努力をしてきました。


【12月10日】 石狩保健所から子犬13匹を引き取りしました。多頭飼いされている犬が、近くの牧場の納屋で出産したそうでした。目が開いて間もない子犬は4匹兄妹。母犬は逃げて捕獲できませんでしたが、真冬の寒さの中よく生きていました。時間毎に授乳が必要なため、夜はスタッフが自宅に連れて帰り世話をしました。お陰様で、全匹貰われて幸せに暮らしています。


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【1月4日】 年末に石狩市厚田区で捕獲された推定1~2歳のミックス犬。痩せて身体のあちこちの毛が抜け落ち、身体中に出来たおびただしい傷・・・どれだけ大変な思いをしてきたのかと、姿を見ているだけで辛くなる子でした。皮膚検査をしたところアカラスに罹っていて、背中は酷く膿んでいました。注射や服薬、薬用シャンプーで治療し、現在ほぼ完治しました。

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【1月17日】 石狩保健所から5匹兄妹の子犬を引き取りました。5匹は雪原に母犬と一緒にいるところを捕獲されました。北海道は日中でも氷点下、捕獲された場所は、海が近いためブリザードが吹く極寒の地域です。この地域は無秩序に犬が生れています。こうして幸運にも命が繋がった子はほんの一部だと思われます。

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【2月4日】 3匹は石狩市厚田区に設置した捕獲機にかかり、石狩保健所に収容されました。この地域だけ極端に捕獲される犬が多いため、私たちも石狩市の巡回パトロールに同行させていただきました。しかし、これは過去何年も前から起きていたことで、そして最近まで愛護団体にも譲渡されていませんでしたから、これまで多くの命が不幸な運命を辿りました。この問題は、根本から解決しなければ、不幸な命は増え続けるばかりで、当会も解決の糸口を模索中です。残念ながら、このうちの1匹が感染症の疑いで虹の橋へ旅立ちました。

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【4月26日】 この子は母犬と2匹のきょうだいで石狩市厚田区を彷徨っているところを、石狩市の巡回委託業者に捕獲されました。保健所に収容された時、目が見えず痙攣もあり、食欲もない、水も飲まない状態が4~5日続きました。捕獲の際に頭を打ったのかも知れないとのことで、症状は一時的なものだったようです。当会で引き取り後、病院で診察した結果、問題はありませんでした。近々、貰われる予定です。

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【9ヵ月後の4月にご譲渡しました】 昨年7月、石狩保健所に収容されていた推定2ヵ月の4匹兄妹犬。皮膚病やダニ、ノミ、お腹には虫がいて、保護後のケアが大変でした。2匹が家族の一員になりましたが、その一匹ミラが健康にきれいに変わった様子をご覧ください。

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ミラは兄妹犬に比べると身体もふた回りほど小さく、保護時は痩せてガリガリ、毛もほとんどない状態でした。特に皮膚病が酷く、象のように固くなった皮膚は、ところどころ膿んでただれ赤くなっていました。この頃の姿はとても子犬には見えませんでした。

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その1ヵ月後の昨年8月頃の姿です。服薬と薬用シャンプーで定期的にケアし、皮膚の状態も改善され毛が生えてきました。やっと子犬らしくなってきた頃です。

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昨年10月頃には、柴系の見違えるような立派な姿になりました。病院の先生やスタッフ、ボランティアさんなど、多くの人たちの努力があったからこそ、ここまで改善されたのだと思います。

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【4月6日】 しっぽの会のホームページをご覧になりミラを気にかけてくださっていたご家族に貰われて行きました。飼い主様のご自宅には、保護犬の先住犬(13歳)がいて、2匹目に迎え入れる子も保護犬でと仰ってくださいました。ミラはまだ十分に人馴れしておらず、飼い主様とお散歩中に逃げ出したこともありましたが、今は、抱っこされても震えたりせず、安心した表情を見せるようになりました。新しいお名前は「こむぎ」ちゃん。保護時から見比べると、まるで別の犬になったミラはシンデレラガールのような子でした。

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<ご支援くださっているみなさまへ>


いつもしっぽの会をご支援応援くださり、本当に有難うございます。救っても救っても、ゴミのように捨てられる犬猫は後を絶ちません。しかし、近年、動物愛護の精神が高まり、年々殺処分数は減少しています。無責任な飼い主、多頭飼育しているアニマルホーダー問題、動物たちを経済的な価値でしかみないブリーダーやショップ等の動物関係業者も多くいますが、私たちが動物愛護意識を持ち、動物虐待や遺棄の監視や関心を寄せることで、社会全体が変わっていくと思います。皆様一人ひとりのご支援が、しっぽの会の活動を支え大きな力になっています。これからも、引き続きご支援応援していただけたら幸いです。皆様、本当に有難うございました。


HOKKAIDOしっぽの会
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