[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

　仲良しのウサギのペロくん（６歳、雄）の小屋に遊びに行ってごろんごろんしていたら、駆け寄ってきたペロ君にチュッされて、青い目をパチクリ、思わず舌なめずりまでしてしまったのは、かりんくん（もうすぐ２歳、雄）です。

　かりんくんは、先週ご紹介したそらくんの兄弟。幸薄かったシャムミックスの母さん猫の遺した子どもたちの１匹です。そらくんに続き、動物大好き一家のもとにもらわれていきました。

　あれ？　かりんくん、白い仔猫じゃなかったっけ？　　しあわせ度も、頬のふくよかさも、目の青さも、真っ白猫→薄茶まじりの白猫への変身度も、そらくんに負けてはいませんでした。

　かりんくんがこのうちにもらわれてきたのは、ほんとうに不思議な縁としか言いようがありません。お母さんのチエミさんが、友人の絵の個展を見に行ったことから、かりんくんのものがたりは始まります。
　チエミさんは会場で１枚の絵に心奪われました。それは、『猫天使』という、花に縁どられた青い目の白い子猫の絵。心の奥で「猫が飼いたい」とずっと思っていたチエミさんは思わずつぶやいていました。「ああ、白い子猫が飼いたいなあ」。
　ご主人も、３人の息子たちも大の動物好きでしたが、なぜかご主人は猫だけは苦手で「ダメ！」と言い続けているのでした。

　その絵を見てから、何日もたたないうちに、絵の作者である友人が「白い子猫を飼いたいって言ってたよね？」と尋ねてきました。友人のルイさんから、３匹の子猫の里親探しをしていると聞いたからです。そして、ルイさんからチエミさんにメール写真で送られてきた白い子猫の愛らしさといったら！　この子と暮らしたい！　チエミさんの心はその思いでいっぱいになりました。お見合いをして、さらに惚れ惚れ。貰う約束をしました。

「主人にはナイショでした。こんなにかわいいから、連れてきちゃえば、なんとかなる、と（笑）。息子たちは、初めての猫がやってくるというので、もう大喜び。感づいてしまった主人は『猫なんて連れてきたら許さない！』と。でも、私の頭の中は、もう飼うことしかありませんでした」

　子猫がやってきた日。「中学生の三男が駐車場まで出迎えて、子猫を見るなり、『うわあ～～』って言って、目がキラキラキラって輝いたのを覚えてます。上の子たちも『やばい！カワイイ！』って大興奮でした」と、チエミさん。そして、ご主人は・・・・あれほどダメ！と言っていたのに、ダメ出しはありませんでした。

（子猫時代）


完全室内飼いのかりんくんですが、家のあちこちに、かりんくんが外を眺めるための網戸の小窓が開いています。広い青空が見えるサンルームの天窓の下もお気に入りの場所です。庭を散歩するときは、抱っこか、リードつき。ウサギ小屋でペロくんと遊んだあと、かりんくんが向かったのは・・・。



この真剣な目つきは、いったい何を見ているのでしょう？



チエミさんの家には、オカメインコの小屋と、ジュウシマツやセキセイインコの小鳥小屋がありますが、かりんくんは、オカメインコには興味を示さず、小鳥観察にご執心なのだとか。金網にしがみついて、飽かず観察します。

　そらくんのおうちと同様、ここにも、キウイの木があります。かりんくんは、木登りは不得手。そらくんのようにサマになってないところがご愛嬌です。

「かりんの可愛さは世界一！」
「なんでこんなにカワイイんだろ」
　チエミさんと息子さんたちはしょっちゅうこんなことを言い合っているのですって。「年頃の男の子３人だと、ふつう会話がなくなっていくものだけど、かりんのおかげで会話が弾んで嬉しい」と言うチエミさん。「主人は、自分から『カワイイ』なんて絶対に言いませんが、ふと気づくと、『かりんくん、パパでちゅよ～」なんて話しかけてたりして（笑）」。お父さんが末っ子のかりんくんをどれだけ可愛いとおもっているか、証拠がこれ！

　１年前のクリスマスに、家族に内緒で、かりんくんのためにネット注文した立派なキャットタワーです。「息子たちにはクリスマスプレゼントなかったのにね（笑）」と、教えてくれたチエミさんも嬉しそうです。そろそろ２匹目の猫を迎えようかという話も出ているそうです。ウサギとも仲良くなれるおおらかなかりんくんだから、きっとやさしい兄貴になることでしょう。

　来週は、そらくん・かりんくんたちの妹の、キジトラちゃんたちのものがたりです。