わんにゃん支援活動
2014年07月20日
みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。 フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」さまより活動レポートが届きました。
(実施期間:2013年6月1日~2013年11月30日)
(実施場所:CAPIN里山シェルター)
1.保護活動・譲渡活動
●行政との協働:
・警察署から成犬を引き取り譲渡しました。
・また、茨城県動物指導センターから11匹(成犬2,子犬9)を引き出し、そのうち9匹を譲渡しました。
●福島の旧警戒区域での給餌、捕獲、犬猫の預かりと譲渡 福島市内の多頭飼育崩壊現場(犬35匹)に毎月1~2回通い、清掃と投薬を続けています。
●里親会開催
ほぼ毎週末のペースで里親会に参加してきました。CAPIN主催の会、他団体のご厚意で参加させて頂いた会、さまざまです。皆様のご理解とご協力で、6月~11月のあいだ、私たちが保護したわんこ17匹、にゃんこ50匹に、家族をみつけることができました。
2.啓発活動
イベントを開催しました。
・衆議院議員会館で「実験動物の福祉の実現」をテーマにしたTHEペット法塾主催の院内集会イベントで事務局を務めました。
・地元のまつりに参加しました。
まつりつくば、守谷商工まつり、県南4NPO法人交流会、Theペット法塾主宰シンポジウム「福島問題」「イタリア動物法の紹介」発表、牛久わいわいまつりに参加し、福島動物問題・ペットショップでの命の売買やセンター殺処分をなくすためのパネル展、TNRチラシ配布などの啓発を行いました。
3.対行政活動
・県議への働きかけを行いました。県議を通しての議会質問、成県議・市議とのセンター殺処分現場視察、県職員とのミーティングなどを行い、センターでの処分数を減らすための協働について話し合いました。
・自治体への働きかけも行ってきました。 守谷市動物愛護協議会準備会・協議会の立ち上げに関わりました。
・阿見町での動物愛護推進協議会会議に出席、12月の阿見町主催里親会に参加しました。
・TNRや保護、里親探しの相談(町内会や個人の方から)に対応しました。
*CAPINでは随時、まさしく24時間体制で、電話相談&メール相談、病院紹介や捕獲・預かり・譲渡のご協力の受付をしてきました。
福島では旧警戒区域に残された猫への給餌(月に2~4回)と、犬多頭飼育現場の清掃・投薬など(月1回)を行ってきました。
福島ばかりでなく、地元・茨城での活動もあります。
シェルターには犬15~20匹、猫30~50匹がおりますので、日々のお世話が続き、盆暮れも関係ありません。
(写真左)
狭い犬舎に閉じ込められたまま、ひどい皮膚病を治療されもせずに放置されていたおばあちゃん犬(10歳)の保護依頼があったのは、外国の方からでした。彼は、日本人女性と結婚し、たまたま夏に来日したとき、お嫁さんの実家で見かけた病気の犬を見て驚かれ、帰国されてからネットを通じてレスキューを要請されました。散歩もされず、ただ息をしているような毎日だったこのわんちゃんは、すぐさま病院へ向い、CAPINシェルターに入ることになりました。ひどい皮膚病はマラセチアと真菌で、完治までに数ヶ月を要しましたが、今はこのとおり、ふっくらと可愛く若返りました!無事に避妊手術と膀胱結石の手術も終えて、体重も増えた現在のわんちゃん。眼薬はかかせませんし、フードもPHコントロールやアレルギー療法食と限定されていますが、お散歩も大好きで食欲旺盛です。CAPINシェルターでのんびりと暮らしております。
(写真右上)
CAPINでは猫を保護することも多く、会員の自宅やシェルターには常に猫があふれています。TNRの療養中のメス猫さんも、シェルターで5日を過ごします。みんなが療養中の野良猫のお世話を経験し、投薬を覚え、洗濯ネットへの入れ方やケージのお掃除に慣れていきます。こうして、経験を積むことで、助けられる人が増えていくことは、シェルターを持つことの大きなメリットです。
この黒猫ちゃんは、シェルター付近での犬のお散歩中に保護されたララちゃんです。骨と皮しか無いようなやせ細った体と目やにでぐちゃぐちゃになった両目。でも、今ではすっかり元気になって、こんな美人さんに変身です。活発に動き、遊び、ただいま里親様を大・大・大募集中です。
保護時がとても小さく細かったため、成猫になっても2㌔ならないと先生には言われたとおり小柄です。
(写真右下)
この茶トラのぼうやは、大通りの中央分離帯に張り付いて泣いていました。会員が後続の車を停めて、助けに走りました。張り付いていたから、名前はハリー君。この猫も里親会で家族をみつけ、今は幸せに暮らしています。
私たちはこのように、全部は無理でも、目の前の1匹の命と向き合い、着実に助けることを大切に考えています。電話相談や避妊キャンペーンなどの活動を通して知り合った同志の方が、だんだんと会員になって私たちとともに動いてくださるようになり、今は会員150人です。実働下さるのはそのうちの一部の方ではありますが、できる人ができるときにできることを、をモットーに、息長く続けること、情報共有を大切にすることを心掛けています。
私たちは殺処分をなくすために、不幸な命をなくすために、動物の痛みや苦しみを取り除いてやるために、どうすればいいのだろうと常に自問します。殺処分ゼロ、といっても、現実には容易ではありません。やはり、1匹ずつ丁寧にやっていくしかありません。大変つらい作業ですが、センターに行って、譲渡会に連れていける犬を選び、引き出し、健康管理としつけをし、愛情たっぷりに育て、やがては家族をみつけてあげるのも、その第一歩です。1匹譲渡できたら、次を迎えにいけます。
この日は20匹いた子のうち、6匹を選ばねばならなかった。そのつらさは言葉に出来ないものです。
みんなを助けたかったのです。まだまだ微力な私たちです。
だから、動物の側に立って発言したり、助けられる人をたくさん育てていかねばなりません。啓発活動、つまりパネルやチラシ配布で動物をとりまく現実を人々に知らせることが大切です。私たちは、保護活動と平行して、啓発も重点的に行っていかねばなりません。
写真は、8月24(土)、25日(日)のまつりつくばでの一コマ。今年もたくさんの方に啓発チラシを配布したり、活動の説明をしたりと充実した週末になりました。
人気があったのは、小学3年生のUちゃんが作ったパネルです。シェルターのそれぞれの犬の性格やクセが、子どもならではの生き生きとした目線で語られていて、イラストもそっくり、可愛く描かれています。
小学生たちが楽しく読んでいました。シェルターには、Uちゃんの影響を受けた小学生のボランティアさんが通ってきてくれます。
里親募集パネルもそろえました!(写真左)
地域猫活動もご紹介。(写真右)
私たちは、これからも犬猫の保護活動を地道に重ねていきたいと思っています。そして、多くの仲間がいれば、この輪が広がっていくように思います。フェリシモ様のご理解とご協力のもとでこのたび私たちは活動のための基金を頂きました。私たちだけでなく、たくさんの動物ボランティアさんがフェリシモさんのおかげで活動にはずみをつけています。おかげさまで犬猫への関心はますます高まり、理解が深まっていっているのを感じます。社員の皆様、そしてご寄付にご協力くださった皆様、ほんとうにありがとうございました。あたたかい気持ちでこれからもがんばれます。
<ご支援くださっているみなさまへ>
多くのご支援をありがとうございました。 この活動は、犬猫の生死に向き合う過酷な活動です。現場で判断しすぐに動かねば、命を助けられない、届かない、という場面が多く、まさしく24時間気がぬけません。また、人と動物の共生に理解のない人も少なくなく、捨てる人や丸投げする人、手術後の猫への給餌をよく思われない人に対して、たんねんに説明し、サポートしていかねばなりません。つらい場面も多々ありますが、今回のようなご支援を頂けますと、この活動が必要だと思って下さる方がいらっしゃることを実感でき、またこの苦しい日々の活動は公益性が高いものであると確信でき、大きな勇気を頂けます。 小さな命に寄せる皆様のあたたかいお気持ちに、会員一同、心から感謝いたします。貴重な助成金を動物のために使ってくださろうとする貴社のあたたかな思いが伝わり、感謝に堪えません。フェリシモさんのますますの発展とご活躍を願っております。
私たちが出会って保護したわんこ・にゃんこの医療費に助成金を大切に使わせて頂きました。ありがとうございました。これからもがんばってまいります。
「NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
http://www.capinew.jp/