[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

　残暑お見舞い申し上げます。
　熱中症が相次いだ今夏の暑さ。猫たちはいったいどうしのいでいたのでしょう。
　猫たちの夏・・・今週はまずアウトドア派の猫たちをご紹介します。



　暑さなんてものともせず、夏を謳歌しているのは、バジルちゃんとライムちゃん（猫日記「ママがいっぱい」でご紹介）。里山カフェ「ダム」で保護された猫同士です。夏草茂る里山を連れ立って元気に遊び回っているようすは、まさに森ガール！眩しい陽光と、夏の緑のなかで、猫たちのいのちがいっそうきわだっています。



　木登りを始めたのは、ライムちゃんと、シソちゃんでしょうか？　毎日が楽しい夏休みで、夏バテ関係なしといったダムの猫たち。ダムにはこの夏またもや、行き場のなかった２匹の犬が引き取られてきて、大賑わいです。



　農家食堂の看板猫スミレ・カエデ姉妹（猫日記「スミレとカエデ」でご紹介）は、この夏は「モグラ採集」に飽かず熱中しているそうです。この日、カエデちゃんはどこかへ遠出。スミレちゃんはお店の前でまったりした後、「さあて、また、モグラでも見つけに行くか・・・」とばかり、ピカピカの爪をにょっきり出して、ウォーミングアップ。ここら辺のモグラたちにとっては受難の夏です。



　ここは、おいしいメロンとスイカを直売している「石井君の畑」という農家。４匹の元ノラ猫がいますが、夏の日中は思い思いに広い敷地に散らばって、好きに過ごしているのだとか。唯一の長毛種ぺルくんは、夏になると、少しでも涼しいようにとの飼い主の親心から、思いきり刈り上げスタイルにされてしまいます。ふだんは、強気でエラそうなオラオラ猫のペルくんなのですが、刈り上げられたとたん、気弱になって人目を逃れるようなコソコソっとした猫になってしまうのですって。「こんなの、オレじゃないっ」って恥ずかしくてたまらないのかな。早く秋になって、毛がのびるといいね、ペルくん。



　松山庭園美術館でモモちゃんに大事に育て上げられた「マメちゃん」こと黒豆ちゃん（猫日記「モモちゃんの子どもたち」でご紹介）は、ふさふさの毛並みで堂々と美術館の庭を闊歩しています。でも、やはり、長毛の子は日中の暑さが苦手のよう。夕方になって、草の上で風に吹かれるさまは、とても心地よさそうです。いまも、育ての母モモちゃん、育ての父ウーちゃんともに仲良し親子です。



　お店の外階段で豪快に大あくびをしていたのは、信州のお蕎麦屋さんの看板猫。大猫なのに「チビ」という名前なのは、拾った時にチビだったから。信州の朝夕はもうすっかり秋の気配でした。



　さて、夏の夕方は、路地を歩けば猫にあたる（笑）。無防備に路地で伸びている猫たちに出合うと、この町ではいじめられることはないんだなあ、と、ひとまずほっとします。それにしても、三毛さん、初対面の私の前でこのくつろぎよう。海の匂いのする町でした。



　夕方になってやっとひんやりしてきたアスファルトの上で、通せんぼをするかのように転がる下町の路地裏猫たち。歩く人が「こんなところにころがって～」と笑いながらよけていきます。だって、街の昼間はどこにいても暑いんだものね。もう少しの辛抱だよ。

　そうそう、夏の夜は、暗がりの足元にも猫が転がっているかもしれません。どうぞ、つまづかないようにご注意を！　私は先日、実家の前の暗がりで転がっていた、顔幅１９センチのオジサン（猫日記「顔幅１９センチのおじさん」でご紹介）につまづき、「うにゃにゃッ（おとしまえをつけろ）」と言われ、いつもの晩御飯＋なまりスティックを振る舞わされました。なんだか罠だったような・・・。