[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会」さまより活動レポートが届きました。

(実施期間：2013年9月～2014年2月末)

(実施場所：北海道夕張郡)

推定10歳のキャンディは、2013年12月の厳寒の中、勇払郡むかわ町で交通事故に遭い、道路の中央で動けなくなっているところを保護されました。収容された動物病院で左前肢と脊髄骨折が確認され、下半身麻痺との厳しい宣告を受けました。身体にはダニも付着していたので、長い間彷徨ったあげくに事故に遭ったようでした。動物病院で治療を受けながら、空知総合振興局ホームページで負傷迷子犬として飼い主の迎えを待っていましたが、どうやらキャンディは遺棄されたようでした。キャンディは、起立や歩行が出来ないだけでなく、自力排泄が出来ないため介助が必要でした。空知総合振興局でも、高齢で半身不随のハンデを背負わされたキャンディに新たな飼い主の申し出はなく、この先の命の保証はありませんでした。そんな時に、負傷したキャンディを病院に運んだ方が、優しく大人しいキャンディをとても気にかけてくださり、当会に保護依頼がありました。
　キャンディの骨折した左前肢は炎症を起こし水が溜まり、腫れて大きく膨らんでいました。腰の断裂した脊髄は手術のしようがなく、せめて前肢だけでも手術して起き上れるようになれれば、車イスで歩行も可能になるのではと、年明け江別酪農学園大学附属病院で診察を受けました。病院では、骨折箇所が広範囲で炎症を起こしていたため、まずは切開し洗浄する処置手術を行いました。その処置手術の際に、麻酔で心臓が一度止まったと伺い驚きました。2月18日、炎症が落ち着いてきたので、念願だった前肢の骨折手術と乳腺腫瘍もあったので一緒に切除しました。高齢のキャンディには体力的にもきつかったと思いますが、がんばって乗り越えてくれました。今夏頃には、骨折部分に入れたプレートを外す手術を控えていますが、キャンディは日に日に回復して体力もついてきました。最近は人を呼んで甘えて鼻を鳴らすようになったキャンディ。一日も早く元気になって、車イスを使って散歩を楽しめたらと願っています。


※2月18日に左前肢の骨折の手術と乳腺腫瘍の手術を終え、20日に病院にお迎えに行った時のキャンディです。とても元気にしていたので安心しました。


※当会の老犬の柴犬風美と並んで、何か話をしているように見えました。


※手術後10日ほど経ち、ギブスを外すことができました。手術後の腫れもひいて、順調に回復していました。


※2月下旬、日中も寒さが厳しいのですが、毛布で身体を覆い、ソリでボランティアさんとお散歩を楽しみました。


※4月になってからの写真ですが、キャンディが上体を起こし、お座り出来るまで回復しましたので添付いたしました。ボランティアさんが寄付してくださったカートに乗って、春の日差しを浴びてお散歩しました。

【今後の展開】
保健所に収容され殺処分される犬猫を減らしたい・・・そのためには、保健所に収容される前の対策が重要であると思います。「迷子にしない、避妊・去勢手術を行う、最期まで責任を持って飼養する」等の啓発活動や「飼い主のいない猫」に不妊手術を行い地域住民でお世話する地域猫活動も重要であると考えます。
また、ペットショップやブリーダーが法律を順守し、動物に携わる者全てがそれぞれの立ち位置で「命の尊さ」を認識すれば、「人と動物が共生する」平和で住みやすい社会になるのではないでしょうか。

＜ご支援くださっているみなさまへ＞

皆様、いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。皆様一人ひとりのご支援が、しっぽの会の活動を支えとなり大きな力になっています。皆様から頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の医療費や環境を整えるために大切に使わせていただきます。
今、殺処分ゼロに向けて自治体でも様々な努力をされ、広く動物愛護精神が浸透してきたように思います。これからも一匹でも行き場のない犬猫が減少するよう努力してまいります。これからも引き続きしっぽの会をご支援応援していただけたら幸いです。皆様、本当にありがとうございました。

認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会
http://shippo.or.jp