わんにゃん支援活動
2014年09月20日
みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主 探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ 「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」さまより活動レポートが届きました。
(実施期間:2013年9月~2014年2月末)
(実施場所:東京都、神奈川県およびその隣接県)
私たちの団体はセンター(東京都、神奈川県、横浜市)に収容された犬の保護譲渡活動がメインで、多頭崩壊に関与すること があまりないのですが、昨年11月に都内の法律事務所の弁護士から1通のメールが届きました。賃料滞納で明け渡しが命じ られたマンションの一室に多数のチワワが残されている。「罪のない犬たちにとって、残酷な結果にならないよう、 お力添え 願えませんでしょうか」というものでした。
くだんの弁護士、そしてA.L.I.S.(動物生命尊重の会)さんと一緒にそのマンションを訪ねると、16頭のチワワが室内で糞 尿とともに放置状態にありました。飼い主はその正確な頭数さえ把握していませんでした。
私たちの団体はうち4頭を保護しました(飼い主が手放さなかった1頭を除き、15頭すべてが複数の団体によって保護され たはずです)。私たちが保護した4頭のうち3頭はすぐに新しい飼い主さんが見つかりました。最後の1頭の女の子もようや く4月にトライアル(試し飼い)に進み、譲渡の見込みです(2014/4/25時点)。
このときに感じたのは、法律事務所とその弁護士さんたちの「犬たちをなんとか救いたい」という思い。これこそが15頭の チワワを救った力でした。法律に携わる人たちが法律の文言とは直接関係のないところで犬のために奔走した結果、チワワた ちの生きていく道がひらかれたのでした。
その一方で、放漫な飼育から無作為にチワワを繁殖させ、16頭もの多頭を賃料不払いのマンションの一室に放置したたった 1人の心ない人間のために、どれほど多くの労力が費やされざるをえなかったのかと、暗澹たる思いがしました。これが、こ の国のあちこちで日常的に起こっている光景なのかと。 一緒に救援に入ったA.L.I.S.さんの現場での行動力には嘆息させられました。この種の経験の少ない私たちは、学ぶべきとこ ろがまだまだたくさんあると感じました。
※多頭崩壊現場のチワワたち
※このチワワたちはマンションの一室から一歩も出たことがありませんでした。おそるおそるクレートから顔を出す1頭。
※毎年開催している「運動会」(昨年は8回目・11/10開催)。新しい飼い主さんにもらわれたOB犬が大挙参加します。
最近、高齢者が飼いきれなったのだが――と持ち込まれる相談が非常に増えています。しかも多くの場合、犬も高齢で、新し い飼い主さんが見つかりにくいのです。60代半ば、70代で子犬から飼いはじめた人たちが10年後になんらかの事情で飼い きれなくなったとき、受け皿は容易に見つかりません。これから問題がより深刻化していくのではないかと心配しています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
お顔もお名前も知らない多くの方々のご支援によって私たちの活動が支えられているのだという事実を忘れたことはありま せん。自分たちは「蟷螂の斧」のような存在ではないかという無力感に襲われそうになるとき、その事実を思いだして励まさ れています。本当にありがとうございます。
Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)
http://perro-dogshome.com/