[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「公益財団法人　神奈川県動物愛護協会」さまより活動レポートが届きました。

(実施期間：2013年9月～2014年2月末)

(実施場所：神奈川県内)

【ノラ猫の傷病治療】
協会附属動物病院にて、公益目的事業として診療したノラ猫３０３匹の内、２６匹は１週間～２ヶ月の入院治療の必要な重篤な状態でした。その中でも原因不明の直腸閉塞の猫は、他院２か所でも診療を行い、手術により一命を取り留めました。

【ノラ猫の不妊去勢手術】
実施期間内のノラ猫の不妊去勢手術頭数は３１３頭でした。その内、協会スタッフが捕獲に行った回数は１５回、捕獲頭数は７０頭でした。


※生後３～４か月のノラ猫です。当協会では、早期不妊去勢手術を行っております。

【動物虐待（ネグレクト）犬の保護治療】
１１月に相談を受け、飼育怠慢（ネグレクト）によるトイプードルの保護治療を行いました。



数年間（おそらく４年以上）食事を与えるのみで放置されており、ベランダにいる姿を見た人が保護し、治療を行う事になりました。被毛が固化し、全身が鎧で覆われた状態で削痩（体重約3ｋｇ）、手足に絡んだ被毛の圧迫から右足アキレス腱及び手足指骨２か所が欠損という状態でした。保護した方が動物虐待での告発は望まなかった為、管轄の行政職員と共に元の飼主に虐待にあたることを厳重注意し、今後動物の飼育を行わないことを約束させました。


※右足はアキレス腱が欠損しておりかかとを着く形でしか歩けませんが、すっかり元気になりました。

【ノラ猫の虐待】
１２月に同様の症状で持ち込まれ死亡した２匹のノラ猫に薬物摂取の疑いがあり、５匹ほどの姿が見えないことから、警察に通報し、遺体の解剖を麻布大学に依頼しました。解剖の結果、腎臓に多量のシュウ酸塩が沈着したことにより死亡したことが判明しました。
このような状態を呈するには、エチレングリーコール（不凍液によく使用）の摂取が最も考えられる原因であることを警察及び行政機関に連絡し、警察には近辺の調査等を行って頂きました。また２月まで同地域からの不妊去勢手術依頼の猫については、血液検査を行いました。同様の症状を呈した１匹は入院治療後持込者が保護して下さいました。


※報告に載せたノラ猫虐待（毒餌の摂取）が掲載された新聞記事です。大学に解剖をお願いすると費用はかかりますが、警鐘をならすには確実性を追求しなければならないと思っています。

【今後の展望】
収益事業の更なる活性化を図り、公益目的事業へ十分に補填し拡大できるよう進めたいと思います。


※スタッフの休憩室には、老猫達がたくさんいます。１番の長老は２０歳です。

＜ご支援くださっているみなさまへ＞

　いつも皆様の暖かいご支援を頂戴させて頂き、本当に助かっており、心から感謝申し上げます。
　当協会では、保護譲渡の活動の他、附属動物病院でのノラ猫や一時保護の犬猫の不妊去勢手術や傷病診療等を動物にとって一番良い方法をモットーに実費以下で行っています。 今後とも、皆様からご支援を賜れますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
　尚、ＨＰの他、公式ブログ、ツイッター、フェイスブックも始めましたのでお時間がございましたら、ぜひご覧ください。

公益財団法人　神奈川県動物愛護協会
http://www.kspca.jp