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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2014年09月20日

「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」さまの活動レポート

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」さまより活動レポートが届きました。


(実施期間:2013年9月~2014年2月)

(実施場所:福島県(主に葛尾村、川内村、飯館村、川俣町山木屋) 熊本県)

①福島県葛尾村野行地区(帰還困難区域)での活動
住民の依頼により、8ヵ所の猫の餌場に自動給餌器を設置し、毎月2回~3回約200kgのフードの補給と安否確認、及び過剰繁殖予防の為の不妊手術の支援を行っている。

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自動給餌器の設置

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不妊手術後の猫のリリース

この地域は、福島第一原発より20km圏内にあり、事故後「警戒区域」に指定され、人の立ち入りが制限された。さらに昨年4月、現時点での放射線の年間積算線量が50ミリシーベルトを超え、5年間を経過しても年間積算線量が20ミリシーベルトを下回らないおそれのある地域として「帰還困難区域」に再編され、5年以上の長期に渡って居住が制限された。
目に見えない放射能への恐怖から、村人達は自宅への帰宅もできない状態である。
置き去りにせざるを得なかった猫達への給餌支援に、村人からはとても感謝されている。
村内に設置した自動給餌器は、当団体が資材を支援し、村人によって考案、手作りされたものである。
なかなか姿は見せてくれないが、雪上の足跡が「僕たちは生きてるよ!」と強く訴えているように感じる。

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雪上に残る足跡

②熊本県熊本市での活動
2012年7月12日の熊本広域大水害により、白川が氾濫し、被災した熊本市龍田陣内地区は、
公園として管理される事になり、住民の立ち退きが決定した。
引っ越しと建物の取り壊しが進むにつれ、置き去りにされ、繁殖した猫たちの存在が、地域周辺に住む
住民を悩ませていたが、不妊手術を実施することで、住民の「これ以上増えたらどうしよう」という不安な気持ちは解消された。(7頭中5頭手術済み、2頭も捕獲でき次第実施予定)
中には子宮に悪性腫瘍を患っていた猫もおり、手術をしなかったら余命半年だったとのこと。
不妊手術によって、無事悪性腫瘍も摘出され、術後も順調に回復した。
手術を終えた猫たちは人に馴れておらず、現時点での譲渡は難しいため、立ち退き地区からすぐ近くへ
引っ越した住民が、定時給餌に取り組み、今後も見守って行く事となった。

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不妊手術を実施した猫

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被災した熊本市龍田陣内地区

○今後の展望
 福島では、「犬猫の過剰繁殖予防活動」9月までに2000頭を目標に、今まで同様、犬猫の不妊手術実施に
取り組んでいく。また、今後は福島県在住のボランティアの育成にも力を入れ、福島県における動物愛護活動の
活発化に繋げていきたい。
熊本では、7月に熊本市と熊本市動物愛護推進協議会の共催事業である市民講座会場でのパネル展を
予定しているが、その後も、パネル展やイベント等を企画し、「災害からペットを守るための備えについて」、
「過剰繁殖を防ぐ不妊手術の必要性」等を訴えていきたい。「過剰繁殖予防活動」については、現地調査で確認した
6地区約80頭の猫のうち、21頭の不妊手術を終えた。今後も継続して捕獲、手術を進めていく。

<ご支援くださっているみなさまへ>

皆様からのご支援心より感謝申し上げます。
私たちは、「帰還困難区域」に再編された葛尾村野行地区に、昨年12月より自動給餌器を設置し、毎月
2回~3回約200kgのフードの補給を行っています。震災と原発事故から3年が経過し、寄附や
物資の支援もどんどん減っています。まとまったフードの支援もいただいていますが、足りていない
状況です。人が住むことができない地域での給餌活動は長期に渡ると思われます。飼い主不在中、
猫たちが生き延びられるよう、また飼い主が安心して避難生活が送れるよう、
引き続きご支援いただきますよう、お願い申し上げます。


「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」
http://saigai-animal.org/

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