道ばた猫日記
2014年12月02日
あーあ、障子に穴をあけちゃったの、だあれ?
だけど、飼い主のカヨコさんは、「もう、しようがないなあ~」と、甘々の顔。
犯猫は、ムーちゃん。 推定3か月の茶白の男の子です。
ムーちゃんには、視力がありません。光は感じるでしょうけれど、ものの形などは多分見えていないでしょう。
それにしても、なんという可愛さ!好奇心真っ盛りのいたずら天使です。
カヨコさんは、ムーちゃんが障子を破って遊ぶほどまでやんちゃに成長しているのが嬉しくてなりません。なぜなら、出会った時のムーちゃんは、虫の息だったから。
10月初めのある朝、自宅から路地に出ると、2匹のほんの小さな猫が座り込んでいました。泥水を被ったような状態で、目も泥だらけ。いのちの灯が消えかかっているありさまでした。
ちょっと離れて、以前はこの辺でよく見たノラ母さん。カヨコさんが子猫たちを保護した時、母さん猫はちょっと切ない表情をしましたが、黙ってみていました。カヨコさんに委ねるつもりで、弱った子猫たちをここへ連れてきたのかもしれません。
動物病院にすぐ連れて行き、手当をしてもらいましたが、女の子のほうは助かりませんでした。 いのちをとりとめた男の子、ムーちゃんは、角膜が傷だらけで、眼球摘出は免れたものの、視力は戻りませんでした。
これでも手当をして汚れも拭いてもらったあとだという写真を見せてもらったら、保護した時がどんなだったか想像がつくというものです。翌日は台風でしたから、カヨコさんが保護しなければムーちゃんも助からなかったでしょう。小さすぎるムーちゃんのために、先生はクリアファイルでエリザベス・カラーを作ってくれました。
カヨコさんが仕事に出ている日中は、ムーちゃんは大きなケージハウスの中で過ごします。ちゃんとトイレで用を足し、箱に入ってすやすや眠るお利口さん。カヨコさんが帰ってきた音を聞きつけて、みゃあみゃあ甘えます。先住猫のみうちゃんやきびちゃんは「なんかちびっちゃいのが来たなあ」とまだ遠巻き気味。
ムーちゃんは体力がついてくると、食べること食べること。
よく眠りますし、
よく遊びます。
「動物病院の先生は『外で暮らすのだったら、危険や不便がたくさんあるだろうが、家の中で暮らすのなら、猫にとって、目が見えないことはたいしたことではありません』とおっしゃいましたけど、本当にその通り。目が見えない分、音や匂いに敏感のようだし」と、カヨコさん。
なんといっても、ムーちゃんの屈託のなさ、邪気のなさ! 聴くもの、触れるもの、匂うもの、味わうもので、生きることを十二分に満喫しているではありませんか。
「ムーを拾った時、私は、仕事やら何やらで疲れモードの毎日だったんです。でも、ムーに出遭って、なんだか生き直させてもらったというか・・・
世話をしているというより私のほうが完全にケアしてもらってます。それに、この子、尋常じゃない可愛さなので、先住2匹が拗ねないようそっちもたっぷり可愛がってます(笑)」
最近はちょっと凛々しくなって、いたずら天使からいたずら王子に変身中。
家の中の配置などをしっかり覚えたら、日中もケージフリーになるので、いたずら度も増すことでしょう。
ムーちゃん、いっぱいいたずらして、妹の分まですくすく大きくなあれ!
ときどきご飯を食べに来るようになったノラ母さんの避妊手術をそろそろと、カヨコさんは考えています。
ムーちゃんかわいい!よかったね!
お母さんも手術する予定とのこと^ ^ありがとうございます!
ただ一つ気になるのが、片目の眼球が大きくなってること・・
実はわたしの猫も両目が見えず片方の眼球が段々大きくなる、という、ムーちゃんとまったく同じ症状が出ていましたが、獣医さんに見せたところ、「水分が溜まって肥大している。痛いはずなので眼球摘出しましょう」ということになりました。
獣医さんに診せるまでのあいだ、痛い思いをさせてしまって、とても可哀想なことをしてしまったので、余計なお世話とも思いましたが、書かせていただきました。
ムーちゃんなんともないといいですね!
ちなみにうちの猫は、田舎ということもあり、外にも出掛けるワイルドな盲目猫ですm(__)m
by akiko 2014-12-02 12:20
言い忘れましたが、肥大した方の目は、別の動物病院で一度手術をしたために腫れたのかもしれないので、ムーちゃんとまったく同じ条ではないです・・
心配させるようなこと言ってしまってすみませんm(__)m
by akiko 2014-12-02 12:31
ムーちゃん可愛い
by みけにゃん 2014-12-02 13:30
ムーちゃんのおなかの縞模様がとってもかわいいです!!
by ゆこゆこ 2014-12-02 14:27
仕事の帰りにこのブログを見て、疲れているのに何だかホワーンとした気持ちです。ここにも一つちゃんと救われた命があったんですね♪ムーちゃんの一途な瞳を、見たらとっても切なく、でもあったかい気持ちになりました。お世話も大変でしょうが、どうかのびのびと育っていくように心から願っています。
頑張れ、ムーちゃん☆
by りんりん 2014-12-02 17:22
ムーちゃんとても可愛いですね(*^-^*)
我が家と実家でも全盲の猫を飼ってますが家の中ではほとんど支障がなく元気です♪
きっとムーちゃんも元気に育って兄弟猫さんとママさんと楽しい時間を
過ごすと思います。
by ミミチロ 2014-12-02 19:54
>akikoさん
外にも出かけるワイルドな盲目猫さん! 猫生楽しんでますね~
ムーちゃんは、信頼できる獣医さんに通院しているので、様子見なのかなと思いますが・・このまま何事もなく成長しますように!
by 道ばた猫 2014-12-03 02:05
>みけにゃんさん
そう、反則的な可愛さですよね!
by 道ばた猫 2014-12-03 02:07
>ゆこゆこさん
ふふ、おなかの模様に着目とは、ゆこゆこさん、かなりの猫好きですね~
by 道ばた猫 2014-12-03 02:10
>りんりんさん
カヨコさんはおおらかな人なので、のびのび子育て間違いなしです。特に大変そうでもありませんでした(笑)
by 道ばた猫 2014-12-03 02:13
>ミミチロさん
ムーちゃんにあたたかいエール、ありがとうございます!
「目が見えない」ことは、ムーちゃんにとって、お腹に縞々があるのと同じくらい、フツーなんだと思います。
by 道ばた猫 2014-12-03 02:21
ムーちゃん、かわいいですね ~♪
カヨ子さんと出逢えてよかったね!
akikoさんのコメントですが。。。わたしも少し気になりました。以前保護した子猫もムーちゃんと同じ状態でした。保護して間もなく眼球破裂で摘出しましたが、片目でも元気いっぱい! 今は夫の実家で可愛がってもらっています♪ 両目が見えなくても、以前紹介していただいた福音のようになんの支障もなく暮らしている子もいます♪そういえば福音の目も左右の大きさが違います。これからの変化に気をつければきっと大丈夫!個人差がありますからね♪ 健やかに 大きくなあ~れ ♪
by ruineko 2014-12-03 10:20
小さな体から、命のエネルギーが溢れ出でいる感じですね♪つくづく、ねこには教えられることばかりだなぁ~と思いました。
カヨコさんに助けてもらったムーちゃんも幸せだけど、ムーちゃんに出会えたカヨコさんも幸せですね~。
by ちぃこ 2014-12-03 21:55
命って素晴らしい。
ムーちゃん、もっと大きくなって、もっといたずらするんだよ。
by ぐり 2014-12-04 00:11
>ruinekoさん
ラブリー福ちゃんも何ら不便なく暮らしてますものね。「足るを知る」を、猫たちは自然に体得していますね~
by 道ばた猫 2014-12-04 00:58
>ちぃこさん
ほんと、命の詰まった小さなムーちゃんの体です。
何もかも「見えている」ムーちゃんの瞳です。
by 道ばた猫 2014-12-04 01:04
>ぐりさん
みなさん、けしかけはほどほどに(笑)。
むーちゃん、みうおばあちゃんにちょっかい出しはじめたようです。その調子! あっ、けしかけちゃった。
by 道ばた猫 2014-12-04 01:07
我が家にも片目が見えない猫が居ます。
迷い込んできた時は点眼を2時間おきでやっていたんですが、今ではいたずら大好きなお嬢さんになってしまいました(笑)
高い所もなんのその1日の大半を高い所(テレビ)で過ごすワイルドお嬢さんです♪
ムーちゃんもワイルド猫になぁれ♪我が家の猫軍団と共に応援しています♪
by キリ 2014-12-04 17:14
>キリさん
ムーちゃん、日に日にやんちゃになり、先住のみうおばあちゃんときびおばちゃんは戦々恐々らしいですよ(笑)。でも、夜はカヨコさんの布団にもぐりこんできて、朝までぐっすり眠る甘ちゃんなんですって。 ワイルドお嬢さんによろしく!
by 道ばた猫 2014-12-04 22:17