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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2014年12月05日

「アニマルコミュニケーター 岩津さんに聞いてみよう」 ~動物園訪問記~

みにゃさま、こんにちは。
猫に限らずいろんな動物たちとお話しできる岩津さん。
ならば、いろんな動物に一度に会える動物園に行って、みんなの言ってることを聞いてみたい!という好奇心からお願いしてみました。

動物たちの方から岩津さんに近寄ってきて、エーッ!と驚くようなことが
いろいろあってとっても楽しかったですよ。それでは、どぞ!




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やってきました我らが神戸の「神戸市立王子動物園」。
60年以上の歴史を誇る、とても親しみやすい動物園です。

動物たちとおしゃべりしたことを順不同でお伝えいたしますね。

チンパンジーのジョニーさん、御年64歳。
長寿記録日本一です!世界中でもかなりのご長寿さん。
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遠くにいましたが、挨拶をするとこちらを見てくれました。「64歳おめでとうございます」と伝えると、「おう!」と得意気。
お歳のせいか、座ったまま小刻みに揺れている様子でしたが、やおら立ち上がりまして

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「私はまだまだ元気だよ。」と言い、気合を入れるかのように突然姿勢を正し、オスのチンパンジーらしい堂々たる歩みを見せてくれました。

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ノシノシ歩いています。
私が少し目を離すと、「ねえねえ、見てる?」とも言われ...堂々たる歩みはやっぱり疲れるようで、この後すぐにいつも通りののんびりした姿に戻りました。

自分のお家(バックヤード)に戻ろうとするも、扉が閉まっているのを見て、
「あら、まだかー」と残念そうに首を振ったり、
「あーねむた」、「なんだこりゃ?」などなど、独り言が多いのに驚きました(笑)

オランウータンのムム君、5歳。
定位置にちょこんと座るムム君。
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一目で甘えん坊の性格だと分かったので、「かわいいかわいい甘えん坊の赤ちゃんね。」と言うと、

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「ぼくは赤ちゃんじゃないんだよ!」と、張り巡らされたチューブを使ってターザンのようにダイナミックに遊びだしました。

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ビューン、ビューン!

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ロープを持ったまま行ったり来たりしながら、「どう? すごいでしょ? 一人でこんなこともできるんだからね。ぼくは赤ちゃんじゃないんだからね!」と念を押すように、ガラスのすぐそばまで来て言ってくれました。ムム君、失礼しました!

こんな風にお猿さんたちの「格好をつける」行為に驚きました。高齢だけどまだまだ若く強いように見せる、子供だけど独り立ちした大人のように見せる。しかもユーモアまで交えて!これは犬や猫ではほとんど見られないことです。種でこんなにも違いがあることは、私にとって大きな発見でした。

フクロテナガザル
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私たち人間を不思議そうに見ています。「どうしたの?」と尋ねると、目の前を通る人たちの顔から目を離すことなく、「変なの!顔がむき出しで毛がないよ!」と言います。
よっぽど人間の顔が滑稽に見えたのでしょうね。この後も代わる代わる通る人たちの顔を観察していました。

ヨウスコウワニ
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「こんにちは」と挨拶をするとすぐに、「何しに来たの?」と目の前にやって来てくれました。
「動物園のみんなとお話ししに来たの。よろしくね。」と伝えると、「みんな、一言のあいさつも無い!」
と不満そうに言い、私をじっと見つめます。
こう言われて気づきましたが、確かに一言もなく見るだけ見て去っていく人ばかりです。
これは良い気はしませんね。これからはもっとあいさつを心がけようと心に誓い、ワニさんに謝りました。

ビルマニシキヘビ
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ヘビやクモなどは、自分たちの事を人間が怖がっていたり、その姿が好まれないことをよく知っています。
嫌われものだと思っている子もいます。臆病な性格というのもありますが、怖がられ悲しい思いはしたくないので、自ら人間に寄っていくことはあまりしません。
じっと私たちの様子を伺っているのが分かったので、「なんて美しい体でしょう! 素晴らしい光沢と柄ね。みんながあこがれるのが分かるわ。」と言うと、ちらりと見てニヤッと笑いました。

リクガメ
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あいさつをすると私を見てはいますが、返事はありません。
亀さんは口数が少ないので、しばらく待ちましたがやはり返事はなし。
「じゃあ、行くね。」と去ろうとするとあわてて、「え? もう行くの?」と寂しそうに言います。もう少し居てほしいという気持ちが伝わってきたので、会話のないまま見つめ合いました。
そして、「行くわね。また来るからね。」と伝えると、「本当?また来てくれる?」と名残惜しそうに言います。「必ずまた来るから。」と約束すると、「分かった。じゃあね。」と言ってくれました。

亀は群れることが無く、繁殖以外は一匹で生涯を過ごします。そんな亀が、「寂しい」と言ったことに驚くと同時に、私の飼っている亀も寂しがることがあるので、納得しました。野生の生き物の中には、生涯一匹・一頭で生きるものが多くいますが、一匹でないと生きていくのに不都合なだけであって、本当は孤独や寂しさを感じることがあるのかもしれません。

ポニー
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閉園間近になり、ポニーの周りにはお客さんがいなかったので、お仕事終了と思ったようで、「あー、終わった終わった!」と座り込みました。
そこへ私たちが近づくと、「あら! まだいらっしゃった。よっこらしょ。」と立ち上がろうとします。
「どうぞ、おかまいなく」と私があわてて言うと、「じゃあ、遠慮なく」と再び座り、休んでいました。
このように、動物園には姿を見せるのが自分の仕事だと理解している動物は多くいます。


私が動物園を好きになったのはつい最近のことです。ずいぶん前まだ十代のころ、「助けて!」と動物園で聞こえたことがあり、何もできない自分が情けなく、悲しく、それ以来行けなくなりました。

ある時、どうしてもイルカに会いたくなり水族館へ行くと、イルカは私を大歓迎してくれました。イルカの声に耳を傾けると、「私たちは人間が大好きよ。あなたたちが喜んでくれることが私たちはうれしいのよ。」と聞こえました。

この温かい言葉に、ずっとふさいでいた耳と心が開き、再び動物園・水族館へ行けるようになりました。
私の"恩イルカ"とのエピソードです。

これ以降も悲しい気持ちの動物と出会うことはありますが、逃げずにじっくりお話をするようにしています。
そして悲しい動物は、動物園内に限ったことではありません。

すべての動物とは言えませんが、恩イルカと同じような気持ちで私たち人間のために、と動物園で暮らしている動物は多くいます。ポニーのように、自分の役目・仕事と理解している子も多くいます。

飼育員さんの動物を愛する心、動物をもっと知ってもらいたいという気持ちが、動物たちに伝わっているのでしょう。ある動物園で、「今日一日どうだった?楽しかった?また来てね!」と鳥たちが大勢で見送ってくれ、愛情と彼らのプロ意識に感動したことがあります。

皆さんもぜひ、動物園に行ったら声に出して動物たちに話しかけてみて下さい。
あいさつもお忘れなく。少々お疲れでも、「仕方ないなあ・・・」と目の前に来てサービスしてくれることがありますよ(^_-)
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写真

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

いつも素敵なお話、ありがとうございます!
動物たちの健気で優しい気持ちにウルウル…
どうせ通じないから、とは思わずにこちらからご挨拶してみようと思います♫

by みれママ 2014-12-05 11:20

私も小さい頃は行っていたのですが、大人になるにつれ色々考えてしまって
ずいぶんと行ってないです。
特に牧場とか、水族館は比較的に気持ちよさそうに泳いでいるので
見てしまいます。
人間は水の中はあまり行けないので。
私も今度は話しかけてみようと思います。

by 十六夜 2014-12-05 12:20

クモともお話できるんですか?!

by 三毛にゃん 2014-12-06 23:59

>みれママ様
大きな声であいさつお願いします(*'ω'*)

by 岩津 2014-12-07 10:10

>十六夜様
どんな反応があるか楽しみですね!

by 岩津 2014-12-07 10:11

>三毛にゃん様
はい!クモ、昆虫ともお話しますよ。
蜂がよく話しかけてくれます(*^_^*)

by 岩津 2014-12-07 10:13

ぇ?蜂ですか?凄いですね!私は蜂は怖いですよ

by るみねこ 2014-12-10 08:25

>るみねこ様
今まで多くの蜂や虻たちとお話しましたが、とても友好的ですよ!

by 岩津 2014-12-10 19:58

今晩は、コメント有り難うございます、そうなのですか、凄いですね、撃ちは玄関前が崖になっているので、小さなヘビも見ますし、ヤモリや蜘蛛も見ますが、大きな蜘蛛が家に居たりしますと、何もしないと分かって居ても怖いですよ(>_<)

by るみねこ 2014-12-10 20:32

夜分にすみません、誤字が有りました、家の玄関前が崖になっているので、です、申し訳ありませんでした(゜_゜;)

by るみねこ 2014-12-10 22:37

夜分にすみません、誤字が有りました、家の玄関前が崖になっているので、です、申し訳ありませんでした(゜_゜;)

by るみねこ 2014-12-10 22:38

>るみねこ様
私も突然の遭遇や、体にくっついていると驚くことはあります。
でも、みんな控えめでかわいらしいです。

by 岩津 2014-12-21 16:35

私もよく小さい頃は動物園に行っていました。うちの地元はなんと今でも無料なんです!小さいながらも水族館がありメガネカイマンもいました。うさぎ舎がむかしは土だったのに、コンクリートになってしまってかわいそうで行かなくなってしまったのを思い出しました。
最近全然いかなくなりましたが、このコラムを読んだらまた行きたくなりました!今度はみんなに挨拶をして回ろうと思います。

by あずたん 2015-02-16 17:09

>あずたん様
無料の動物園があるんですね!
ぜひ、挨拶を(できれば大きな声で)して回って下さい。皆ともっと仲良くなれますよ。

by 岩津 2015-02-23 13:05

この、岩津さんの動物園訪問記を読ませて戴いて以来、動物園に行きたくてたまらなかったのですが、先日、漸く行く事が出来、それぞれのケージの前に立つ度に、動物さん鳥さん達に声を掛けまくって来ました(近くにいた人達には、かなり奇異に映ったのでは、、)。 気のせいか、特に鳥さん達の一部に、今迄とは少し違った反応を感じました。 動物園に保護されていた野鳥のオナガさん二羽(二週間位前にはいなかったので、バックヤードで、療養していたのかな?)が、声を掛けると、保護された野鳥とは思えない位、まるで人慣れした飼い鳥のように、差し出した手に近寄って来てくれました。生まれてからずっと人に育てられた鳥さんでも、初対面でここ迄(かまって!かまって!と言わんばかりに)フレンドリーな態度で接してくれる事は少ないので、感激しました。 あと、甘えん坊や自己主張の強いタイプが多く見られる白色大型オウムなのに、何度声を掛けても無反応。ケージの奥に引っ込んで、此方をほとんど無視し続けて来たオウムさんが一羽いるのですが、今回、此方の声掛けに、初めて、翼を大きく広げながら、大型オウムらしい雄叫びを一声発してくれました! その後は、いつものようにだんまり、居眠りの態勢に入ってしまいましたが、此方の声掛けをチラッと眺めた時の目の表情に、今迄、彼(彼女?)から感じる事の無かった、寂しさのような感情を感じてしまいました。これに関しては、自分の思い込みっぽくもありますが、この日は、何か、自分の心〜感受性が、二〜三割拡がっていたのではないか?そんな風にも思えるのです。 もしかしたら、岩津さんの言葉、メッセージを通じて、鳥さん、動物さん達と繋がれる感性が、少し

by maurice 2015-04-05 18:16

少し、アップしたのかもしれませんね。

(すみません。最後の部分で操作ミスをしてしまいました、、)

by maurice 2015-04-05 18:19

>maurice様
嬉しいご報告ありがとうございます。
mauriceさんの信じるお気持ちと愛情が通じたのでしょうね。
話せている、伝わっている、と「信じる」ことがコミュニケーションにおいては最も大切です。
野鳥は警戒心が強い生き物の一種ですね。そのオナガさんが来てくれたこと、なんて素晴らしいことでしょう。
白色大型オウムさんの親友になれますように!

by 岩津 2015-04-14 13:39

妻と富士花鳥園に行った翌日、宿泊した甲府駅前のホテルから程近い場所にある、遊亀公園附属動物園所に行って来ました。こじんまりとした規模の動物園でしたが、日本で四番目に開園した(大正8年)という歴史のある動物園との事でした。静岡〜山梨旅行の二日目は、河口湖のハーブフェスティバルに寄る事をメインに予定していて、通り路なので、ちょっと立ち寄って行こう位の気持ちでしたが、余りに素敵な動物園だったので、河口湖の予定を止めて、じっくり観て行く事に変更してしまった程です。
会う動物さん、会う動物さんに、今日はと挨拶し、夫婦で色々話し掛けてみましたが、素敵な反応のオンパレードで、少々大袈裟かもしれませんが、感動してしまいました。

by maurice 2015-06-24 15:57

地方、そして、地域住民の憩いの場のような落ち着いた雰囲気のせいなのか、後、飼育員さん方も良い飼育をされているのか、動物さん達も、気の良い人間好きなタイプが多かったような気がしました。アジアゾウのテルちゃんは、僕らの話し掛けに凄く反応してくれ、ダンスのようなステップを披露してくれたり、お礼を言ってゾウ舎から一旦離れると、まるで僕らを呼び戻したいかのように、ゾウ舎の扉をガンガン鳴らし始めました。「どうしたの?」と、戻って話し掛けると、此方に近付いて合図するような仕草をした後、部屋に戻って行きました。
ライオンのレオン君、トラの信玄君も、強面に似合わず、人好きそうな好漢で、暑さにグロッキー気味の信玄君は、「信玄くーん、こんにちは〜!」と声を掛けると、寝転がったまま、尻尾だけを立てて、クネクネっと返事してくれました。
鳥舎では、とり村のシロちゃん顔負けの芸達者、性格も抜群にネアカなキバタンのナナちゃんがいて、もう、大サービスで芸のオンパレード!ケージを離れると、一段と大きな声でアピールして、後ろ髪を引かれるのなんのって、、、。

緑も豊かで、素晴らしい、楽しさ優しさに満ちた動物園でした。
岩津さんも、甲府方面に向かわれる事がありましたら、是非立ち寄られて戴きたい場所だと思いました。

by maurice 2015-06-24 16:34

先月、猫の49日開けに、那須に一泊旅行をして、動物園に生きました。こちらのブログで教えて頂いたように、カピバラに会いたくて参りましたとご挨拶をして笹を差し出すと、とても嬉しそうに触れ合うことが出来ました。写真で見ても、うっとりして撫でられているのです。
アシカの女の子も、可愛いと褒めたら、何度も顔を出して、ニコニコとこちらを見ています。
本当にご挨拶すると、通じますね!
地域猫にも、ついあなたは丈夫で心配ないから後回しになってごめんね、など色々と話しかけたら嬉しそうです。
本当に豊かな世界が開けました。
岩津さん、どうもありがとうございました!

by さっちゃんママ 2016-05-09 09:31

岩津さん、今日は。久しぶりの追伸です。
上記、最初のコメントで触れた、白色大型オウム(シロビタイムジオウム)さん、僕と妻はその後シロちゃんと呼んでいますが、この二年で僕らに対して随分心を開いてくれるようになりました。先日等、数分間に渡って、ギャーッ!ギャーッ!と叫びながら、肩をいからせたドヤポーズや翼をV字に拡げながら枝を歩き廻り、大アピール!これをやりながら、時折きびすを返すように、顔を横に向け、カッコイイだろう!と言わんばかりに此方を見つめるのです。
30~40cm位迄、時々近付いて来てくれるのですが、傷つく事への怖れなのでしょうか、それ以上はなかなか近付いてくれません。でも、二年前に比べたら、信じられない位のシロちゃんの態度の変化です。あと一年後位には、金網越しに、指先でシロちゃんの頭を撫で撫でしている姿をイメージし、そこの動物園に通いたいと思います。

by maurice 2017-07-16 23:46