岩津さんに聞く!
2014年12月19日
みにゃさま、こんにちは。
今回は、「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ『P.A.W.S』を岩津さんと取材しました。
『P.A.W.S』は神戸を中心に10年以上活動されている団体です。設立のきっかけは阪神淡路大震災にさかのぼります。当時、仮設住宅で暮らす方々が飼いだした猫が繁殖したり、引っ越し後にそのまま残されたりして野良猫が社会問題になったことがきっかけです。
P.A.W.Sさんの活動の軸は「地域猫活動」です。地域猫活動とは、野良猫を捕獲して、不妊去勢手術を施し、また同じ地域に戻し、えさやトイレなどの管理をして猫を見守るという活動です。私たちもこの言葉は知っていましたが、実際の様子を目にしたことがなかったのでお願いしました。
夜にお邪魔しましたので、写真はあまり鮮明ではありません。
これは昼間の様子です。
六甲おろしの北風がビュービュー吹き付ける本当に寒い夜でした。どんなお天気・気候であってもえさやり・見回りは毎晩続けていらっしゃいます。
ご本人たちにとっては当たり前かもしれませんが、実に頭がさがることです。それでもメンバーさんは「いつも猫があいさつしてくれるんですよ」と本当にうれしそうにお話しされてます。
猫が好きなだけでできる活動ではありませんが、愛がないとできません。1匹1匹に名前が付いていて、愛情を持ってお世話されているのが分かります。
夜の公園を回ります。
メンバーさんと一緒に公園を歩くと、気配を聞きつけた猫たちがどこからともなく現れました。
一番に姿を現したのがリーダー格のオニギリ君。「うわ! いっぱい人が来た!」と好奇心いっぱいの目をキラキラ輝かせています。メンバーさんのことが好きで信頼しているのが一目で分かります。
冬の冷たい風がびゅんびゅん吹いていたので、「寒くない?」と尋ねると、「うん。ぼくね、寒くないの。」と元気よく答えてくれました。
小さく写っているのがオニギリ君です。
ほかの猫さんたちのいるテリトリーへ移動しても、「ぼくが案内するよ。何でも聞いてね!」とまたまたオニギリ君登場。普段はここまでついてこないそうですが、今日は見知らぬ私たちがいるので張り切っているようです。
「案内するよ!」と言ったのに、案内そっちのけでちゃっかり2回もご飯をもらっていました。「ぼくの居場所」という意識がとても強い彼です。
そんなリーダーのオニギリ君ですが、他の猫たちをいじめるそうです。オニギリ君は天真爛漫、好奇心いっぱいの甘えん坊な性格です。もともとどっしり構えて皆をまとめるリーダー的な性格ではないので、どうしていいのか分からないのです。いじめることで、リーダーという存在をアピールするしか方法が見つからなかったのです。
「オニギリ君が一番強くて賢いのは知ってるから、いじめなくていいの。そんなことしなくても皆分かってるのよ。いつも皆を守ってくれてありがとうね。助かるわ。」とほめて、思い切り甘えさせてあげて下さいとメンバーさんにお願いしました。甘えん坊で人が大好きなオニギリ君だからこそできる対策です。
少し離れた場所で出てきたのは「かあさん」約10歳とその子供の「シャムオ君」推定7歳。
シャムオ君は産まれてからずっとかあさんといるからでしょう。7歳とは思えないほど幼く、まるで子猫のようです。
少しでもお母さんの姿が見えなくなると、「お母さん?お母さん!」と探し回っています。私がお話できる人間と分かってからは、お母さんの姿が見えなくなる度に、「ねえ、お母さんは?」と聞きに来ました。
「かあさん」は警戒心の強い猫で、公園内で唯一捕獲器でも捕まらず避妊手術もできないのです。そのため週に1回、エサに避妊薬を混ぜて繁殖を防いでいるそうです。メンバーさんがこれほどまでに努力をされているのは正直驚きでした。
シャムオ君と違い、警戒心がとても強いかあさん。丁寧にあいさつし、お話がしたいと何度かお願いすると受け入れてくれました。
隠れているかあさんにごあいさつしているところです。
「ここの生活はどうですか? 何か私たちに人間にできることや望みはありますか?」と尋ねると、しみじみ「ありがとう」という気持ちを込め、「何もないわ」と優しい目で答えてくれました。
強く優しく温かい心が、そのまなざしから伝わってきます。「かあさん」という名前、そのものです。こんなお母さんと一緒に暮らせるシャムオ君は、きっとしあわせな子供です。
この公園の地域猫たちのように寒さ暑さの中、その一生をお外で暮らす子、生みの親と暮らす子もいれば、人に飼われていてお家で一生暮らす子、お家を出入りする子たちもいる。猫の喜びと命について考えさせられる今回の取材でした。P.A.W.Sのみなさま、ありがとうございました。
日本全国でこのように地域猫活動をされている方々は今たくさんいらっしゃるのだと思います。今回同行して改めて分かりましたが、地域猫活動はただ猫にエサをやればいいのではなく、あげた後のエサをきれいにしたり、猫の体調管理をしたり、地域住民に配慮して理解を求めたり、と責任を持ってやるのは大変です。
時には辛いこともありながら、時間とお金を使ってみなさんがんばっていらっしゃいます。
飢えや病気、虐待の心配なく天寿をまっとうでき、そして殺処分される猫が1匹でも減るよう、猫部はこれからも地域猫活動を応援したいと思います。
次の更新は年明け1/16(金)になります。来年もよろしくお願いいたします。
こんにちは。
実は今日これから、猫二人を里親さんに連れて行く所です。主人がアレルギーで、泣く泣く手離します。
猫達の里親さんに譲ることを決めた日、うちの隣の神社にお母さん猫とチビ猫3人がいることがわかりました。さっそく、ゴハンをあげたらあっと言う間に完食して。
この寒い時に、3人も子育てするのはどんなに大変かと、うちの二人を里子に出した後の目標がまた出来ました。これも何かのご縁でしょうか。里子に出して悲しがっているヒマはないですね。
この子達を地域猫にして見守って行こうと思います。
ゆくゆくはお母さん猫の避妊手術などもやって行けたらいいな、と思います。
by たらごま 2014-12-20 10:25
オニギリ君は 大寒波のこの時期でも「寒くないの。」と言ったのですか。\(◎o◎)/!
しかし、ちょっとホッとしてしまいますね。(^-^)
私の地域の外で生活している猫達も、今年の冬は
寒過ぎて、毎日そうとう辛いだろうなぁ~・・・と、この2週間程
ずーっと思っていたので・・・。
「かあさん」の答えにしても、猫って 必ずしも人間の家で
ヌクヌクとラクして生活したい、と思っているわけでは無く
お外で自由に生きることで充分に満足している事もあるのですね~♪
これも何だか、ホッ!としちゃいます❤
すみません。又、私の可愛がっている白猫のココちゃんの話なのですが
時々少し、目の表情が暗いトーンの時があるのですが、何を思っているのか
知りたいのです。
質問して、答えを3択形式で聞いてみたら、答えてくれると思いますか?
by 紅お蝶 2014-12-20 23:12
こんばんは、昨日から風邪で寝て居ます、久しぶりにみーちゃんに逢いました、仕事を始めて、すれ違いが多く余り会えませんでしたが、仕事の事や、悲しんではいない事や、有り難うを伝えました、何時ものようににゃーうーと応えてくれましたよ、有り難う御座います
by るみねこ 2014-12-21 00:02
>たらごま様
里子に出されてお辛かったですね。
新たなご縁を大切に、温かかく見守ってあげて下さい。
みんな応援してます!
by 岩津 2014-12-21 16:28
>紅お蝶様
寒くないと言われ驚き、猫さんたちの居る場所に行ってみたんですが(できる限り猫並みの低い姿勢で)、確かに寒くないんです!
3択形式、ぜひぜひ試してください。どんな答えが返ってくるか、楽しみですね。
by 岩津 2014-12-21 16:31
>るみねこ様
嬉しいご報告、ありがとうございます(=^・^=)
by 岩津 2014-12-21 16:33
コメントありがとうございます、又逢えるのを楽しみにしたいと思います(^_^)
by るみねこ 2014-12-22 09:55
岩津さま
あたたかいコメント、ありがとうございます。掃除をしたら家具の下から遊んでたおもちゃ出てきて、切なくなり泣きました。
里親さんから、たらが本棚の裏から出てきて二人で遊び始めたとメールをもらって、ホッとしました。しばらくは寂しいですが、前を向いてまずは、今やらなきゃいけないことを一生懸命やっていきます。ありがとうございました。
by たらごま 2014-12-24 08:33