岩津さんに聞く!
2015年01月30日
みにゃさま、こんにちは。
今回は、岩津さんと心斎橋にある保護猫カフェ『ネコリパブリック 大阪』さん
にお邪魔してきました。
このネコリパブリックさんは「2022年2月22日までに、日本の猫の殺処分ゼロに!」
を合言葉に「保護された猫」とたわむれながら、保護活動支援もでき、 希望すれば
猫の里親にもなれる、そんな新しい形の猫カフェです。
猫たちは今回、どんなお話しを聞かせてくれたのでしょうか。
(岩津)
ネコリパブリック大阪店は大阪の繁華街、心斎橋筋商店街に面したビルの一室にあります。なぜこんなところに?と思ったのですが、お店のなりたちをスタッフの方から聞いてわかりました。
猫の保護活動をされていた女性が自宅に猫57匹を残したまま3年ほど前に急に亡くなられ、残された猫たちは半数ほどが女性の仲間たちの協力で里親に引き取られました。
そして残った約30匹の子たちを救い里親を探すため、岐阜に本拠地をおく保護猫カフェのネコリパブリックさんが立ち上がり、元の部屋ごと借りておしゃれに改装し、大阪店としてオープンされたというわけです。
ということで、若干複雑なバックグラウンドを持つ猫ちゃんたちです。
まるで人のおうちに遊びに来たかのようなかわいいお部屋です。
入室する前に、スタッフさんに猫ちゃんたちで何か気になることはありますか?
とお尋ねしたところ、「年末に原因不明の発熱と下痢が続いたんです」と言われました。
入室すると皆それぞれに気をつかい、落ち着きのないのが分かりました。
スタッフさんにリーダー的存在の猫さんはいますか?と尋ねると、昨年12月の初めにリーダー猫は調子が悪くなり、治癒はしたものの、今はネコリパブリックとは別の場所で暮らしているとのこと。
これで皆に落ち着きがないこと、年末の発熱と下痢の原因が分かりました。
在籍してる猫ちゃんたちの愛情あふれるプロフィール。
信頼しているリーダーがいなくなったため、大きく輪が乱れ、その影響で次々と体調を崩したようです。猫も多頭飼育の場合、皆をまとめるリーダーがいるのといないのとでは大違いです。
猫のリーダーがいることで他の猫たちも安心でき、団結力も生まれます。家族と同じですね。
猫に適任がいない場合は、人間が猫たちをまとめることも必要となってきます。私のところにアニマルコミュニケーションのご相談に来られた方々にはお伝えすることがありますが、団結力や絆を強め、家族という認識をするために"家族会議"(人と猫で)を開くことも大切です。
ただ、人間にかわいがられている猫たちとここ、ネコリパさんの猫たちには大きな違いがあります。
それは、生まれてから人間の愛情を知らずに生きてきたことです。
元の飼い主さんの時も、室内で暮らし、ご飯は与えられていましたが、猫たちは人間の愛情を十二分に感じることはなかったようです。
人とふれあう機会が少なかったため、人を愛し、愛されるという経験がなかった子たちです。人を信じたことがないので、今まで監禁され続けてきたように思っている子、憎しみいっぱいの目で、「私たちにしあわせがあるの?」と言う子、「みんな怖い思いしたの。放っておいて!」 と言う子もいました。
過去にあったことや今までの思いを受けとると、私は立って聞いているのが精いっぱいでした。
しっかり目を見て聞いてくれました。
その一方で、「本当はね、温かいものに触れたいの。でもね、怖いの。」とそっと伝えてくれる子や、人間を信じてほしいという私の思いをまばたきもせず聞いてくれ、「私がウソをついていないの分かってくれる?」と尋ねると、「うん」と微笑んでくれた子もいました。
このように、人間に心を開いている子、開き始めている子たちは、スタッフの方々の愛情あるお世話と心遣いを日々見ている証です。
猫の持つ個性にもよりますが、地道な努力で着実に人と猫との距離は縮まっています。
現にここから里親さんの元に巣立っていった子が次々と現れていることがその証明ですね。
人を愛し、愛されることが初めてのみんな。この子たち全員が、過去と心情を理解し、受け入れ、愛情を注いでくれる人たちとめぐり会えますように。
そして、この子たちとめぐり会えた人が豊かな人生を送れますように。
(猫部スタッフより)
保護猫を飼いたい人が何度か猫カフェに通って、じっくりお互いの相性も確かめた上で飼えるというのはとてもいいことだと思います。将来的には全国各地にこういった保護猫カフェがあるといいですよね。
お近くの方はぜひネコリパブリックさんに足を運んでみてください。
↓ こんなおもてなし上手の子もいますよ。
お茶目な人気者のカリンちゃん。
保護猫カフェ Neco Republic OSAKA shinsaibashi
大阪市中央区南船場3-7-17 3F
https://www.facebook.com/necorepublicOSAKA?fref=ts
良い活動されてるんですね。^^
by そが さねあき 2015-01-30 16:02
宇都宮にも保護猫を引き受けたり、相性を確認してから里親として引き取れる猫カフェがありますよ^^
by 名無し 2015-01-30 16:40
素敵な猫カフェですね。
こんなところがわたしの街にもあったらいいな~。
でも、うちの猫がヤキモチやくかな(笑)
by よーこ 2015-01-30 18:59
とても有益な活動ですね
この猫カフェが全国に広がって
みんな飼い主さんの元で猫生がおくれたら最高ですね
by イクラ 2015-01-30 21:55
私の街にもネコカフェがあります。1度入り口まで行ったのですが、子連れお断りで、しかも子供がいる家庭は里親はお断りしているということでした。
ずいぶん門戸がせまいんだな、と残念に思いましたが、どこの愛護団体もほぼそのような感じです。
子供がいてもペットと上手く暮らしている家庭もいっぱいあるのにー。
なぜ子供がいると里親になれないのか不満に思いました。せめて、相性を見てほしいと思うのですが。
イヌやネコは、みんな子供が嫌いなのでしょうか?
by ゆき 2015-01-30 22:48
フェリシモの譲渡会、子供さんがいるとダメなんですか?
by アニマルコミュニケーターかんべん 2015-01-31 00:54
>そが さねあき様
素晴らしい活動ですよね!
by 岩津 2015-01-31 14:22
>名無し様
こういう場が増えるとといいですね。
by 岩津 2015-01-31 14:29
>よーこ様
猫カフェ訪問後は浮気!?調査されるかもしれませんね(*^_^*)
by 岩津 2015-01-31 14:32
>イクラ様
仰る通りだと思います。
猫さんも人間も、しあわせと喜びに満ちた生涯を送れたらいいですね。
by 岩津 2015-01-31 14:34
福島県の郡山市にも保護猫がいるパワーストーンも扱っているお店ありますよ!小さいところですが、郡山では殺処分をしない、というスタンスで行っているらしいので近隣県の殺処分危機の子猫を保護してきて、そのうちの1匹を引き取ってきました。猫エイズキャリアのコですが、元気に育ってます。ご存じのとおり原発事故もあったので保護された犬、猫がいっぱいいます。三春町という所ではシェルターが満杯で大変なんだそうです。定期的に譲渡会が行われていますがまだまだの状況です。ホームページやツイッターもあるので一度ご覧になってみてください
by さぼさぼ 2015-02-01 23:40
猫部スタッフより
神戸猫ネット様とフェリシモとで共同開催している譲渡会では、ご家庭にお子さまがいらっしゃるという理由で譲渡をお断りすることは原則としてありません。お子さま連れで譲渡会にいらっしゃるご家族もたくさんいらっしゃいます。機会がありましたらぜひお越しくださいませ。
ちなみに、条件は以下のように定めています。
★ペット可の住宅にお住まいの方
★動物が不調の際にきちんと病院で受診をしていただける方
(日ごろの健康管理とワクチン接種も必須です)
★適切な飼育管理ができる方
(ペットを迎えるのが初めての方は猫ネットがご協力いたします)
★終生飼育、完全室内飼育と脱走防止策を取っていただける方
★譲渡の際に譲渡契約書にご記入いただける方
★ご家族全員の同意が必要です。猫アレルギーの有無もご注意ください。
★新しい飼い主になっていただく際に、費用の一部を負担していただける方
※65歳以上の方には50歳未満の保証人が必要となる場合がございます。
by 猫部スタッフより 2015-02-02 11:49
>ゆき様
団体によって違いがあるようですね。神戸猫ネットさんは上記のように、お子様がいらっしゃる家庭でも里親になれます。
猫も犬も基本的に赤ちゃん・子供は大切にしてくれますが、飼い主さん次第で子供に対する対応は変わりますよ。やきもちを妬かせないようにすることが重要です(=^・^=)
by 岩津 2015-02-02 16:53
>アニマルコミュニケーターかんべん様
上記のようにお子様のいらっしゃるご家庭でも里親になっていただけ、譲渡会ではお子さん連れの方が毎回お越しです。
by 岩津 2015-02-02 16:55
>さぼさぼ様
「郡山では殺処分をしない」、素晴らしいお働きですね!
そして保護された子達にご縁が繋がるようにできること、するべきことは多くありますね。
ホームページ拝見してみます。ありがとうございます=^_^=
by 岩津 2015-02-02 17:31
遅ればせながらネコカフェでなぜ小学生未満が入店お断りなのかは分かります。
ネコカフェで小学生未満が保護者同伴でも入店お断りしているところは、実は以前は保護者同伴なら入店OKだったとこが多いのです。
トラブルやネコにとってのストレス(乱暴に触る・走りまわる・テンションが上がって大声を出すなど)が残念ながら多くなり、ネコ達を守るため小学生未満をお断りしているのです。
また店内がそれほど広くないところが多く、ネコのおもちゃが床に散らばっていたりすることもあり、お子さんが走り回った時に怪我をしないようにとの配慮もあると思います。
そのようなトラブルを見聞きしている方は、ネコカフェオープン当初からお断りしているところもあります。
しかし、保護者同伴でありながら、親はお店のソファで爆睡し、子供はネコをおもちゃのように扱うという場面を、私自身目撃したことがあります(さすがに子供に注意した)。
あの子は良くてこの子はダメということになったら不公平ですし、クレームの対象になりかねないので、仕方なく線引きをしていることをご理解ください(私自身はネコカフェスタッフではありません)。
また、何故このルールが出来たのかをお子さんと一緒に調べたり考えたりするのも良いのでは無いでしょうか。
里親募集が厳しいところが多いのも、その団体さんも何らかの悲しい出来事があったからなんです。
by ただのネコ好き 2015-03-12 17:13
>ただのネコ好き様
詳しくご説明をありがとうございます。
保護猫について、「親子で一緒に知る」のも大切なことですね。
by 岩津 2015-04-23 16:48