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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2015年02月13日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~猫のしあわせとは

みにゃさま、こんにちは。
今日は、岩津さんに猫部スタッフから質問をしてみたいと思います。

それは、根源的なことですが、「猫さんたちはいったい何を一番のよろこびとするのか?」ということです。一生を野良で暮らす子もいれば、人に飼われている子もいる中で、猫さんたちはどのようなことをしあわせに思うのか、ということがふと気になったのです。

今まで動物とコミュニケーションをとってきた経験をもとに、岩津さんのお考えを聞いてみました。


猫のよろこび・・・、私が今まで接したり、見たりしたことのある動物についてお話しします。

これは猫に限ったことではありませんが、一番のよろこびは愛し合える、信頼し合える相手がいることだと思います。

人を愛する猫、猫を愛する猫、ほかの動物を愛する猫、天国に逝った誰かを愛する猫・・・それぞれいますが、自然だけを愛する猫には会ったことがありません。どんなにお外が好きな猫でも、心の拠り所は求めています。放浪癖のある猫でも、どこかで待っていてくれる、いつでも受け入れてくれる存在がいるのといないのとでは、心もちが全く違うと思います。

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ネコギャラリーより(にこちゃんといちちゃん / 京都府)

ひどい環境で孤独に育った過去のある猫でも、その後、人や同居猫を受け入れ、愛情を受けとり・注ぎ始めたケースは数えきれないほどあります。これは、人と同居猫の愛情の賜物です。中には、愛情というものが存在することさえも知らない子もいました。

王子動物園の亀のケースでも触れましたが、群れず、繁殖以外は生涯一匹で生きる種でさえも、時に寂しいと思い、愛情を求めていたことには驚きました。これは私の考えですが、群れない種や野生に生きる動物たちは、生きていくうえで自分の役割(種の保存・生態系の保持)を理解・自覚しているので、愛情に触れることを避けているのかもしれません。

負傷した野生動物を保護し、回復した後に野生に戻す映像を見たことがありますが、去り際に人間にお礼を言っている動物もいましたし、中には寂しさのあまり、野生に戻ることを躊躇している動物もいました。

野生に戻したライオンの様子を数年振りに見に行くというドキュメンタリーでは、現れた人間を見ると喜びのあまり夢ではないかと我が目を疑い茫然。夢から醒めたようにはっとすると、「会いたかった!」と連呼し駆け寄る姿もありました。

愛する対象がいるだけでも喜びであるとは思いますが、愛し合い、お互い信じあえたらこんな幸せなことはないと思います。人間と一緒ですね。

よく飼い主さんから、「うちの子は抱っこできなかったり、一緒に眠ってくれなくて寂しい。私のこと好きじゃないのでしょうか?」というご相談がありますが、触れることが必ずしも愛の証とは限りません。人間と同じで、どんなに愛していても触れ合うことが苦手な性格の猫はいます。(人間のように、照れくさいから触れ合えないという猫には会ったことがありませんが)

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NPO法人日本アニマルトラストさまにて

たとえ触れ合えなくても、愛情は伝わっていますし、愛されています。個々の性格を受け入れてあげて下さいね。

「あなた自身を与えれば、与えた以上のものを受け取るだろう」という言葉(サン・テグジュペリ氏)がありますが、猫を含め動物たちは、この言葉通りの生き方をしていると思います。私たち人間がどれほどの愛情を注いでも、必ずそれ以上の愛情で返してくれる、愛してくれるのが動物ですね。

こんなに素晴らしい動物たちと共に暮らし、生きていることは、私たち人間の喜びであり幸せです。もちろん私たちも同じ心を持っているので、動物たちからの愛情を感じることができるのだと思います。

そしてもうひとつ、サン・テグジュペリ氏の言葉より。
「肝心なことは目に見えないんだよ」
喜びも幸せも愛も、形はなく目に見えるものではありませんが、これほど確かに信じられることはないと思います。

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ネコギャラリーより(マロンちゃん / 福岡県)




読者のみなさまが聞いてみたいうちの猫のあんな行動、気になるこんなことがあれば、いくつか岩津さんに答えていただけます。
右の質問フォームを開いてご記入ください。質問フォームはこちらから

岩津さんにこんな企画してほしい、などもあれば「その他」の欄にお書きください。


※個別に相談をご依頼したい場合はフェイスブックページからお願いします。




 

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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

ネコもニンゲンも全ての生きとし生けるものたちは、岩津さんのおっしゃるように「愛される」ために生まれてきたのでしょうね。
そして、それは自分以外のものを「愛する」ためにも・・
岩津さんの素晴らしい能力が、一匹でも多くのネコ(動物)を幸せにすることに直接結びつけていけたらなぁとこのブログが始まってから考えていますが。。(具体的には思い浮かびません・・)
益々のご活躍に期待しています!

by リリー 2015-02-18 10:26

>リリー様
みんな愛し愛されるため、ですね。
そして、私の活用法?を考えて下さっているなんて、感激です。ありがとうございます。
動物の、人のしあわせの為にお役に立てるよう、がんばります(=^・^=)

by 岩津 2015-02-18 19:23

お返事ありがとうございました!
活用だなんて・・生意気な感じになりすみません(><)
ご自身のブログも拝見させてもらいましたが、岩津さんはすでに、充分動物たちを幸せにされていますね。
とりあえずは、我が家のネコたちを幸せにすべく、また質問フォームから質問させて頂きますね!
(明石市立博物館での岩合さんの写真展にも行って来ました!言葉で表現できない感情が湧いてきますね。)

by リリー 2015-02-19 16:23

>リリー 様
生意気だなんて!嬉しいのです。
ご質問お待ちしておりますね。
岩合さんのお写真は、溢れんばかりの命を感じます(*^_^*)

by 岩津 2015-02-20 10:54

岩津様の今回のお話しとても感激です。愛し愛される事の素晴らしさ心の拠り所涙がとまりませんでした。私もウチのこは勿論、愛を待って手をさしのべてる子達を愛したいと思います。今まで御飯や猫砂を送る事に自己満足せずよくウチの子と話して次の子を迎えるか考えたいと思います。ありがとうございました。ご活躍を心より応援しております。

by 紫音 2015-05-23 01:17

>紫音様
多くの猫さんたちの為に、愛情とご支援をありがとうございます!

by 岩津 2015-05-27 15:23