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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2015年04月10日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~素朴な質問編

みにゃさま、こんにちは。
今回は素朴な質問編と題して、猫部からひとつと読者の方から質問をふたつ、岩津さんにお答えいただきました。

笑いあり、涙ありの内容をどうぞ!


質問 その1(猫部 編集担当Mより)

猫さんはごはんに飽きる、自分のごはんに不平を言うことなどはないんでしょうか? もし聞いたことがあったら教えてください。



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猫ギャラリーより(ラファちゃん / 大阪府 / ぽかりんさん)
※写真と本文とは関係ありません。

岩津さんより
好きな食べ物を聞くと、これが食べたいとはっきり言う子はいますが、尋ねる前に自ら言ってくる子には会ったことがありません。飽きるとは違いますが、体のためと分かっていたり、これしか出てこないからと渋々食べている子はいます。

猫さんに食べ物とは関係のないことを聞いたのですが、焼き魚のことで頭がいっぱいで、なかなか質問に答えてもらえなかったことはあります(笑)




質問 その2(京都府 ペンネーム:ちまきさまより)

猫さんたちとコミュニケーションをとりたいとき、岩津さんは声に出してお話していますか?心のなかでお話する感じでも、伝わりますか? ちゃんと声に出してお話ししないと通じないものでしょうか?
おうちの猫らには、声に出してお話ししていますが、お外であった猫さんとお話したい時は、声に出してお話すると100%不審者じゃないだろうか... と不安になります。



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猫ギャラリーより(マロンちゃん / 和歌山県 / みすずさん)
※写真と本文とは関係ありません。



岩津さんより
結論から言えば、声に出しても出さなくても伝わります。

しかし、ちまきさん! 不審者になることを恐れていては猫さんと仲良くなれません、と言うのはちょっと大げさですが(笑)、仲良くなる初めの第一歩は、「声に出して笑顔であいさつ」です。

私の友人は、ゴミ収集所のゴミ袋を破るカラスにあいさつをすることから始め、見事仲良くなれました。ゴミ袋を破らないでほしいとお願いすると、これ以降一切ゴミ袋には近寄らなくなったそうです。この友人は、人目を気にせず声に出して話し続けました。

最初のあいさつは、相手猫が聞いている、いないに関わらず必ず声に出します。逃げてしまって聞いていないように見えても、あいさつは聞こえているんですよ。信頼してもらうことが一番大切ですので、逃げられても近づかず、日々こつこつ笑顔であいさつです。
「あの人なぜか毎日笑顔で話しかけてくるなあ」と興味を持ってくれたら、お話を聞きたいと猫の方から寄って来てくれるはずです。

私が声に出さず心の中でお話するのは、過去を見たり、行動や体調不良の原因を探る時などの集中力を要する時と、飼い主さんに話を聞かれたくないと猫さんが思っている時だけです。近所の猫さんとお話する時は、「最近どう?」のようなたわいもない会話なので、声に出して話しています。昆虫などの小さな生き物とお話している時は、周りから見ると何もないところに向かって話しているように見えますので、私もきっと不審者に見えているかもしれません(笑)

確かに道行く人には見られますが、お外で暮らす生き物に話しかけることが自然なこととなれば、なんて素敵な世界でしょう!と思って私は生きていますので慣れっこです。

さあ、ちまきさんも勇気を出して ^_^




質問 その3(京都府 ペンネーム:ちまきさまより)

2年前に亡くなった猫さんの遺骨を手放せないでいます。猫さんは骨に思い入れ(?)はないでしょうか? ひとりが好きな子だったので、共同墓地にはいっちゃったらけんかしちゃうんじゃないかしら...と思ったりして...ちゃんとお墓に入れてあげたほうがいいのでしょうか。

亡き愛猫の名は「毛玉」といいます。彼女とは自宅近くで出会いました。近所では見たことのないボッソボソにやせた野良猫で、家の中まで私の後ろをついてきて、そのまま倒れ込んで住みついたのでした。

推定10歳以上の老いた雌猫、内臓はもうボロボロでした。人慣れとドアを自分で開けれたことから、人に飼われていたのは間違いないと思います。病院に連れて行かなければ、一週間もすれば亡くなっていただろうと獣医さんに言われました。もっともっと一緒に暮らしたかったですが、家にきて1年と1ヶ月と10日で病気により旅立ちました。

ひとつ悔いているのは、最期を看取れなかったことです。朝方、私が寝てしまった間に旅立ってしまい、ちゃんとありがとうを最後に伝えられなかったことをとてもとても後悔しています。

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毛玉ちゃん



岩津さんより
遺骨に思い入れがあったり、共同墓地で喧嘩をしている猫さんには今まで会ったことはありません。一人が好きだったから個別のお墓、寂しがりやだったから共同墓地や自宅に、という飼い主さんの気配りという「気持ち」を喜び、感謝している子は多くいます。

天国の子たちのしあわせは、残された飼い主さんのしあわせです。そして、どこに遺骨があろうとも、忘れずにいてくれることがうれしいのです。お墓に入れてあげるのも、供養を続けるのも、飼い主さんのお気持ちが満たされるようにされたら良いのではないかと思います。

ここで天国の毛玉ちゃんとコミュニケーションをとって聞いてみました。

「骨はお任せします。」と毛玉ちゃんが天国の猫さん代表で答えてくれました。遺骨のご相談は今までにもありましたが、天国の子に尋ねると皆、「お任せします」と答えたんですよ。

骨のことよりもほかにお話したい、伝えたいことがあると言う子が多いのです。骨には特に思い入れがないのがよく分かりますね。

せっかくですから、毛玉ちゃんのお話の続きを聞いてみましょう。
「それよりも・・・」

「あのね。それよりも、私が居て迷惑じゃなかった? あんな体の状態でついて行って、悪いことしました。でも、一人でどうにかなる(天国に逝く)のが怖くて仕方なかったの。あたたかいお家で最期を迎えることができて幸せでした。」

闘病のために時間も費用もお世話もかけたので、迷惑をかけたのでは?とそれだけが心残りのようです。ちまきさんの想いを伝えてあげて下さいね。

そして、毛玉ちゃんはどうしてもちまきさんに聞きたいことがあるそうです。聞きたいけど答えを聞くのが怖い、という感じで不安そうに言いました。

「生まれ変わったらもう一度、一緒にいてくれますか?」

毛玉ちゃんは以前、一緒にいた家族と事情があって離れたようですね。
次に生まれ変わったら、同じ家庭で生涯をまっとうしたいそうです。つまりは、もう一度ちまきさんの家族になりたいそうです。

天国の毛玉ちゃんはちまきさんの言葉を待っていますよ^^ どうぞうんとお話ししてあげてください。


後日、ちまきさまからご感想をいただきました。

毛玉はなんてかわいくて、いじらしいんでしょうか。泣いてしまいました。
猫の1年は、人でいうと4年くらいと聞きました。私は自分の寿命を毛玉に4年あげてでも、一緒に暮らしたいと思っていました。もし子猫を産んだりしているのなら、毛玉一族をまとめて引き取りたいとさえ思っています。

彼女にかけたお金は、確かに少なくはありませんが、それ以上のものをもらいました。彼女のおかげで、保護猫さんの存在を知りました。今は彼女の妹猫や弟猫として、近所の猫を保護して飼っています。

毛玉にはちゃんと声を出して伝えようと思います。世界一かわいい自慢の子だよ、またお家にきてね!と。この度は、私の質問を選んでくださり、毛玉の声を聞いてくださり、本当にありがとうございました。






読者のみにゃさまが聞いてみたいうちの猫のあんな行動、気になるこんなことがあれば、いくつか岩津さんに答えていただけます。質問フォームからお願いします。

岩津さんにこんな企画してほしい、などもあれば「その他」の欄にお書きください。

※個別に相談をご依頼したい場合はフェイスブックページからお願いします。

写真

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

焼き魚のことで頭がいっぱい!!と言う猫ちゃん、すごく面白くって 可愛いですね♪(^-^)
「いつもこれしか出てこないから」と言う理由で毎日・毎回、同じ御飯を食べさせられている猫さんは
ちょっと可哀相だな・・・wと 思いました。
人間みたいにスーパーに行って、陳列棚から好きなものを選んで食べる、と言う事が出来ず
人間の出してくれるものしか食べられない訳ですからね・・・。
猫をお家で飼っている人も、ノラさんに餌をあげている人も、相手(猫)の気持ちになって
バリエーション豊富に、色々な味の御飯を食べさせてあげて欲しい・・・と思いました。
食べることは、生き物にとって 楽しみの1つなのですから・・・。

by 紅お蝶 2015-04-11 15:35

とても参考になりました。
私ももう10年以上前に約19才で他界したねこちゃんのお骨をまだ家に置いているからです。
入れたいと思うお墓がなくて…。葬儀をしてもらった霊園は遠くて私が寂しいのです。5年前に他界した父と共に天国で幸せにしてくれていたら…と日々願っています。
ご飯についても考えさせられますね。うちではキャベツを湯がいてみじん切りにし。カツオとご飯とともに混ぜ合わせ、トッピングにシラスというのが中心で、時々ミミーというカツオ味・マグロ味の缶詰めを、違うのもいいかなと与えてました。

by TY 2015-04-11 19:32

>紅お蝶様
焼き魚の猫ちゃん、驚いたと同時に笑っちゃいました。
食に関しても人間と同じで、こだわり派、毎日同じでも構わない派、偏り派等それぞれ違うんですよ。

by 岩津 2015-04-14 12:37

>TY様
19歳!長く一緒に過ごせたんですね^_^
愛情のこもったご飯も長生きのもとだったのでしょうか?
天国では私たちの想像以上にしあわせな暮らしをしていますので、安心してくださいね(=^・^=)

by 岩津 2015-04-14 12:45

初めまして紫音です。
いつも読ませていただいております。
私の2番目の娘のくららはビニール袋をよくかじります。この頃では母のミルトン迄飲むようになりました。何か理由があるのでしょうか?あと1番目の娘紫音が不幸な出来事から帰らなくなり、家も引っ越してある真夜中紫音が会いに来て、私に会いに来て、私はびっくりしたのと彼女が亡くなったのだと分かりました。夢であった訳ではなく寝ていたのを起きたら紫音がそこにいたのです。彼女はいま幸せなのでしょうか。また謝りたいのです。宜しくお願いします。

by 紫音 2015-05-01 22:26

初めまして紫音様。
なんでも口にしてしまう子はいますが、猫それぞれに理由がありますので、申し訳ありませんがお話をしてみないと何とも言えません…
紫音ちゃんが会いに来てくれたということはお礼を言いに来てくれたのでしょうから、幸せに暮らしていると思いますよ(=^・^=)
ありがとうと言ってあげて下さいね。

by 岩津 2015-05-02 14:08

岩津様の優しさココロに染み込んでおります。ありがとうございました。紫音にありがとうを言いました。涙がポロポロこぼれ胸にあった後ろ向きの事が消えて楽しかったことが沢山思い出されました。ありがとういい言葉ですね。ありがとうございました。

by 紫音 2015-05-28 22:29

初めまして。フェリシモのサイトは殆ど開いて見る事がなかったんですが、岩津さんの存在を知り、うちの子とお話してもらいたいと思いました。
春、たまたま父の家行くとちっちゃなすずが居て、可愛くてたまらなくて、父から許可を得て、私のところへ来ました。4カ月が過ぎ、避妊手術を控えております。私は不規則な仕事で、いつも留守番ばかりさせています。きっと寂しいし、つまらないんだろうなと。だったら父の元へ返してあげたほうがいいのかな?とも思います。私は帰るのが楽しみな位、すずが大好き。すずが一緒に寝てくれる、抱っこさせてくれる、それが本当に私を癒してくれています。でもすずに癒しの時はないんじゃないかと不安で。・゜・(ノД`)・゜・。
すずの温もりが私の活力になっています。

by ゆきんこ 2015-10-20 22:26