みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、
毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」さまより活動レポートが届きました。
(実施場所:福島県【主に葛尾村、川内村、飯館村、川俣町山木屋】 熊本県)
①野良猫の過剰繁殖予防活動(川内村)
原発事故で避難し、1か月後自宅に戻ると、近隣に置き去りにされ、やせ細った猫たちが餌を求めて集まるようになり、その後、餌を与え続けていたため、繁殖し22匹まで増え、困っていた住民の
支援を行った。川内村ではこのようなケースが多い。
5月から9月の間に、22匹すべての不妊手術を完了した。うち1匹は譲渡済み。
他の猫は、全く人に慣れていない為、現時点での譲渡は不可。
5月。最初の手術後のリリースの様子
9月。全22頭の手術完了後、安否確認を行った。
②福島県葛尾村野行地区(帰還困難区域)での活動
住民の依頼により、2013年12月に8ヵ所の猫の餌場に自動給餌器を設置し、毎月2回~3回
約200kgのフードの補給と安否確認、及び過剰繁殖予防の為の不妊手術の支援を継続して
行っている。猿やイノシシ等の野生動物も多く、給餌器の破壊や、タンクの持ち去りなどの
被害が相次ぎ大変困っている。
この地区では、生後4か月と見られる子猫2匹の不妊手術を行った。母猫と見られる猫を
確認しているが、まだ捕獲、手術できていない。
給餌器へ餌を補充している様子
③熊本での活動
ペットの災害対策、同行避難についての講演、パネル展の依頼があり、講演5回、
パネル展9回を実施した。
毎月2週間は福島で活動しており、熊本では講演会、パネル展に
日程がとられ、猫の捕獲、不妊手術ができなかったことが残念だった。
(11月には猫5匹の不妊手術を実施済み)
パネル展の様子
○今後の展望
福島では、2012年9月より、2年間で2000頭を目標に、協力団体とともに取り組んできた
「福島第一原発事故被災犬猫の過剰繁殖予防活動」を予定通り達成した。
今後は、地域の動物病院と住民が連携して、TNR活動に取り組んでいけるよう、支援する。
熊本では、今回できなかった不妊手術に取り組む。また、ペットの災害対策、同行避難に
ついての講演会、パネル展についても依頼があれば積極的に行う。
(現在熊本で2件の問い合わせあり)
<ご支援くださっているみなさまへ>
たくさんの皆様のご協力により、「福島第一原発事故被災犬猫の過剰繁殖予防活動」の目標、
2000頭の不妊手術実施を達成できましたことを心より感謝申し上げます。
目標達成後も引き続き、福島での犬猫の過剰繁殖予防活動の支援、及び、飼い主不在地域の
犬猫への給活動と安否確認を行っていきます。
特に帰還困難区域では、まとまったフードが必要です。これから冬に向け、さらに大量のフードを
準備しなければいけません。今後ともご支援いただきますよう、お願い申し上げます。
「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」
http://saigai-animal.org/