道ばた猫日記
2015年05月05日
このはちゃんは、7か月のさび猫さん。ふだんはフレンドリーな女の子なのですが、カメラを向けられるのが嫌だったらしく、天袋にこもって、見下ろされてしまいました。
保育園に通うあおいちゃんと3歳のかえでちゃんがいるクラミツさんちが、先住猫のとまとちゃんをなくし、残った三毛のいろはちゃんがさみしがっているので、ネットの里親募集で見つけた猫でした。
そのいろはちゃんも、もらわれてきた保護猫さん。このはちゃんがやってきたときは、しゃ~ふう~の応戦だったそうですが、今ではくっついて寝る仲に。
妹のかえでちゃんに「2ひきも猫がいていいね~。どんなとき、猫ってかわいい?」と聞いてみたら・・・。 「ずーーとカワイイ!」
いつだって、どんなときだって、猫ってカワイイ、ということです。そうだよね!
こうして、愛情をいっぱいもらってすくすく成長しているこのはちゃん。
じつは、福島県の「人のいない町」で生まれ、何人ものリレーでいのちを繋いだ子です。
昨年の11月。すでにひとケタの気温が続く人気のない町の給餌ポイントで、子猫が横切ったのを、個人で給餌ボランティアを続けている女性が見つけました。保護枠はすでに限界でしたが、これから厳しい冬がやってきます。子猫と衰弱した猫は、ほっておくわけにいきません。
保護された猫は、2か月くらい。ゴツゴツに痩せていました。その時、保護主さんの目に焼き付いた人けのない町の美しい紅葉から、「このは」という名がつけられました。
このはちゃんは、福島被災動物レスキューの有志で作られている団体「RAIF」のもとへ。RAIFは、シェルターを持たないので、「フォスターホーム」という一時預かりボランティア制度を取っています。そのひとり、イリエさんちの預かり猫となりました。
イリエさんのパパが撮った、保護後のこのはちゃん。遊び疲れて寝てしまったようです。
そして、イリエさんちで、家猫修業をして、クラミツさんちの子になったのでした。
「特に困ったことは何にもしない子たちですけど・・・・このはは、爪切りがちょっとめんどくさいかな。指が多いので」と、笑いながらお母さん。
このはちゃんは、前足の指が7本、後ろ足の指が6本という、珍しい「多指症」の猫なのです。(多くは遺伝です)
ヘミングウェイが「多指症の猫はしあわせを運ぶ」と書いたことから「ヘミングウェイ・キャット」とも、指先がミトンのように太いことから「ミトン・キャット」とも呼ばれます。
クラミツさんちの2匹は、いろはちゃんはかぎシッポ、このはちゃんがヘミングウェイ・キャットですから、これからもしあわせをいっぱい呼び込んでくれるでしょうね~。 福島被災動物RAIFでは、今日も、被災地の犬や猫たちの待ったなしのいのちと向き合っています。1匹でも里親が見つかれば、その分、保護枠に空きができます。5月10日には、里親会が世田谷区松原の猫喫茶「青の奇蹟」で開かれます。
被災地で保護された「小町」ちゃんも、参加。
同じく、被災地で保護された、このはちゃんと血がつながっていると思われるヘミングウェイ・キャットの牡丹ちゃんも、参加です。
みんな、いのちを繋いでもらい、自分の家がみつかるのを待っています。
どの猫だって、すべての猫が「しあわせを運ぶ」猫になってくれるでしょう。
このはちゃんも、いろはちゃんも人間の名前にしても良いくらい可愛い名前♪きっとこれからはもっともっと仲良くなりますよ〜(^^)
お顔がすっかり家猫の顔になってますよね!
by りんりん 2015-05-05 11:25
このは、ちょっぴり大人顔になりましたね〜。
ほんとうに、幾人もの愛のリレーで繋がったひとつの命。
そこに参加することができて、とても幸せでした♪
生まれる前から猫がいた環境で育まれるあおいちゃんとかえでちゃんは、きっと他者の命を思いやることのできるステキ女子に成長することでしょうね☆
次は被災動物支援のチャリティーコンサートでお会いできることを楽しみにしております^^
by kaoringo 2015-05-05 11:33
佐竹さま
「このは」とRAIFの紹介をしてくださって、本当にありがとうございます!
わぁ~。このはがちょっとお姉ちゃんっぽくなってるー^^
でも、じゃらしで遊んでいるお顔はやっぱり。。まだ子供かな?
たくさんの方が力を合わせてくださって
1にゃんの1にゃんの命が繋がっていることを
こころから実感します。
これからも、
このはのように素敵な家族を見つけてあげられるよう
頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
まずは5/10の里親会!
お1人でも多くの方に足を運んでいただけるよう、
一生懸命準備して迎えていきたいと思っております。
by みーちゃん@ 2015-05-05 14:22
1〜2年前に岩合さんの「世界ネコ歩き」でフロリダのキーウェストでヘミングウェイ・キャットがたくさん出てきました。ヘミングウェイ記念館では展示ガラスの上で堂々と寝そべってるヘミングウェイ・キャットさんも。(笑)
でも猫好きのヘミングウェイさんに習ってか見物客は誰一人として文句を言わず、むしろ喜んでるのでした。その光景を見て以来いつか一度はゆっくり訪れてみたいと思っています。
そんなことを思い出しました。
ヘミングウェイ・キャットかわいいですよね〜。ボテっとしたお手手やあんよのフォルムがたまりません。
このはちゃんといろはちゃん、どちらもかわいいですね。(*^^*)
牡丹ちゃんにもいい里親さんが見つかりますように。
きっと幸せをたくさんたくさんくれること間違いなし!
by 才蔵 2015-05-05 17:00
ヘミングウェイキャットさんの肉球ってどんなでしょうか?
by ゆこゆこ 2015-05-05 21:53
元気に大きくなったこのはちゃんの写真をみてただただ夫婦共々感無量です。クラミツさんのお家で可愛がられていろはちゃんとも仲良くしている様で安心しました。今回初めての一時預かりボランティアでしたが良いご縁に恵まれて本当に嬉しいです。
今回の記事でヘミングウェイキャットについても猫好きの方達に周知されるといいですね。一度遊ぶ姿を見れば絶対にはまる可愛いさですよ〜。
by 美歩 2015-05-05 22:17
>りんりんさん
いろはちゃん、あおいちゃん、かえでちゃん、このはちゃん(生まれた順。クラミツさんちの4姉妹は、とってもとってもかわいかったです~
by 道ばた猫 2015-05-06 00:28
>kaoringoさん
ディアママさん、kaoringoさん、イリエさん、クラミツさんへとバトンタッチされた小さな命。
紹介させていただけてうれしいです! まだまだ被災地に残されている子たちのために、いろんな思いをしながらも頑張ってる人たちのリレーで、確かに繋がれていくいのちがあることを。
by 道ばた猫 2015-05-06 00:48
>みーちゃん@さん
10日の里親会に出る猫さんたちに、あたたかな家族がたくさん決まりますように!
RAIFのHPをみたら、かなりのイケメンさんもエントリですね~
by 道ばた猫 2015-05-06 00:53
>才蔵さん
ヘミングウェイは、賢くて狩りの上手な多指症の猫たちをこよなく愛したようですね。
たしかに、ぽてっとした足元は、ライオンの赤ちゃんみたいで可愛いですね!
by 道ばた猫 2015-05-06 00:59
>ゆこゆこさん
このはちゃんの肉球を見せてもらおうと思ったのですが、天袋から下りてくれなくて。
でも、かえでちゃんが振る猫じゃらしに飛びつくこのはちゃんのおてては、ミトンのようにがっしりしていました!
by 道ばた猫 2015-05-06 01:02
>美歩さん
このはちゃんのフォスターホームを引き受けてくださって、ほんとうにありがとうございます。
このはちゃん、4姉妹の末っ子として、すくすく育ってましたよ。カエデちゃんたちがソファでテレビを見ていると、膝の上に乗っていく甘えんぼさんだそうです。
by 道ばた猫 2015-05-06 01:09
あおいちゃん、かえでちゃん、いろはちゃんと、このはちゃん、お子さんも猫たちも、同じように可愛い名前をつけられているのが、とても素敵ですね。
遠くに住んでいるため、譲渡会には行けませんが、一匹でも多くの猫に安心して暮らせるおうちが見つかりますように。そして、被災地に取り残され、忘れ去られようとしている命を、助けてくれる方たちに心から感謝します。
by ちぃこ 2015-05-07 21:34
>ちぃこさん
いろはちゃんもこのはちゃんも、それぞれ、個人で活動をしている女性に保護されました。
「見ないふりなんかできない」という思いは、みんなで共有していかなくてはなりませんね!
by 道ばた猫 2015-05-10 03:03