[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

5月から6月にかけて浜辺の砂地に咲くハマヒルガオが大好きです。
夏の気配の漂ってきた海と、薄桃色のハマヒルガオと、そして、そこに猫がいたらなあ～。
かねがねそう思っていたら、思いがけず、夢が叶いました。



南房総方面に向かうとき、いつもは通り過ぎていた海沿いの国道に面した漁村の魚やさん「まるとし」。磯料理の幟に誘われ、、ふと立ち寄ってみました。
駐車場にいかにものノラ顔の黄色い猫が昼寝をしています。愛想はゼロですが、味のあるご面相。
普通の家構えの玄関から上がっていった2階座敷がお店ですが、窓からの眺めに「わあ！」と、思わず声が出てしまいました。
海が一望できて、まるで「海の家」の趣。家族経営の、地元に愛されている穴場のお店です。
地元でとれたての「黄金アジフライ定食」をおいしくいただき、プライベート・ビーチのようになっている真下の小さな入り江を眺めていたら、猫さんがのんびりと歩いているではありませんか！
お店のかたに海に下りる道を教えてもらって、いざ浜辺へ。
まだ若い黄色い猫が思いきりごろんごろんしています。



塀の上では、これもまだ若いキジトラの猫が、海を眺めています。



あれ、次々と、キジトラが登場・・・。



そして、浜辺で警戒感もなく、ごっろーん。





ハマヒルガオの咲く浜辺で思い思いにくつろぐ猫たち。
お店のかたに聞くと、４きょうだいは、去年5月ごろ、ノラ母さんが家に上がり込んで産んだ子たち。まだ授乳期に、母さん猫は国道を渡ろうとして車に轢かれてしまいました。
遺された仔猫たちをまるとしさんでは哺乳びんで育てあげたそうです。「たいへんだったけどねえ、みんな元気に育ってくれて」と、おかみさん。

「母さんみたいに車に轢かれないかと心配で心配で...。この子たちは朝と午後の２回だけ浜辺に出してやるんだけど、こんなふうにごろごろ一時間ほど遊んだら、満足して家に戻ってくるんですよ」





オス猫のキジトラ「デカ」ちゃん以外は女の子で、「チャ」ちゃん、「ニコ」ちゃん、「チーコ」ちゃんとのこと。
猫好きのまるとしさんご一家は、これまでに何匹もの猫を世話してきたそうです。
「あいつは、不愛想なやつだけど、あれでなかなかの招き猫。あいつが駐車場に座ってる日は、お客さんがよく入る」と、大将が言っていた黄色い猫さんは、餌場をいくつかかけもちしているノラさんだそう。帰りがけには、駐車場の奥でこんなご馳走をもらっていました。



ハマヒルガオは、あちこちの海辺で、今が盛りです。