みなにゃさま、お早うございます。
映画「猫なんかよんでもこない。」監督の山本です。
舞台が無事に千秋楽を迎えて、ボーっとしたいところなんですが
休む間もなく、打ち上げの翌日から某女性監督のお手伝いで撮影の準備をはじめ
映画「探検隊の栄光」の公開も間近なので、何やかやはやくもかなりの多忙です。
(ありがたいことでございます)
今日は「猫よん。」の主役の一人。クロ役の一番大人の時代を演じてくれた
リンゴさんのお話を。
クロは、なんせ大事な役なので、随分と探しました。動物プロダクションで暮らす黒猫たちはほとんど会いに行きましたが、その中で見事主役を射止めたのが、この方
リンゴさん。
手元に写真があんまりないんですけど、こんな感じの黒猫ちゃんです。
「リンゴさん」...思わず「さんづけ」したくなる風格がございます。
リンゴさんに役を決めた理由は2つありました。
1つは非常に頭がヨロシイこと。
実を言うとリンゴさんは「呼んだら来ます」(笑) 人のことが大好きなので
ほぼ誰が呼んでも来ます(スゴイ‥カミングアウトしてしまった!)
そのお利口さんっぷりに 惚れたのが1つ。
もう1つは、「大の猫ギライ」なところ。自分もこーゆう猫に、初めて会ったんですが
リンゴさんは、自分以外の猫が、ほとんど大っ嫌いなんです。たいていの猫を近づけると
「フーっ!」だの「シャー!!」だの言います。
映画「猫よん。」は原作同様、クロが野良猫のボスを目指すシーンがいくつかあって
実は1番の悩みのタネでした。本気で猫同士をケンカさせるわけには絶対にいかないし。
そこで大活躍したのが、リンゴさんの得意技の「シャー!!」
とにかくリンゴさんのツメを短―く切り、他のネコちゃんとかヌイグルミの猫とかを
近づけることで、ケンカ風のシーンを撮影していきました。
あんまりネタバラシしすぎると、映画を見た時に感情移入出来なくなってしまうと
思うので、このくらいにしておきますが
是非リンゴさんが「シャー!」する大迫力のショットを映画館の大スクリーンで
楽しんでくださいませ。なかなかこんなカットは見れないと思いますよ。
ふと思い出してもリンゴさんは完全に自分のことを人間だと思ってるフシがあったなぁ
相手役のチン役猫には「シャー!」しないし。「待て!」も出来るし。
「台本読んで、役作りして来ました?」...って感じの演技を見せてくれた
天才俳優猫のリンゴさんでした!
また来週!
写真
猫よん。ブログ ライター紹介
山本さん
1969年、東京生まれ。山崎貴監督をはじめ数多くの監督に師事。05年に映画『幸せになろうよ』で監督デビュー。
主な監督作に『キズモモ。』(08)、『グッモーエビアン!』(12)、『YOSHII CINEMAS』(13)など。
最新作に、藤原竜也主演映画『探検隊の栄光』(10/16公開)、演劇集団 UNCHANGED旗揚げ公演
「In the Sky with☆ダイアモンド」の監督・脚本も手掛ける。(9/30~10/4 @劇場HOPE)
この写真、リンゴさん肝心のお顔が……。頭はお耳くらしか分かりませんよ(笑)。
映画やドラマで役者猫の本気「シャーッ」はなかなか見れないので、迫力でしょうね!
by みんみん 2015-10-16 03:01
リンゴさん、黒くてデカイ石みたいですね
by ぬい 2015-10-17 14:54