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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2015年11月06日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~拾われた猫さん

みにゃさま、こんにちは。猫部スタッフです。
今日は、幸せなご家族の一員となった猫さんのお宅にお邪魔しました。主人公はこちらの子猫「ガット君」です。

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かわいいガット君にはどんな物語があったのでしょうか。



黒猫のお母さんのおっぱいを飲んでお腹いっぱいになったガット君は、ほかの兄弟と並んでお母さんにぴったり寄り添い、すやすや眠っています。黒い子、白い子、茶色い子と色とりどりの兄弟です。人間の姿も見えます。黒猫のお母さんのお世話をしてきた女性のようです。しばらくすると生まれたばかりの子猫たちはどこかに連れて行かれ、黒猫のお母さんは悲しみにくれています。

場面が変わり、ガット君は河原の土手付近の舗装道路にひとりぼっちでいます。「すみませーん」と通りがかる人に声を掛けています。生まれた時から人が側にいたので人に対する警戒心が無く、捨てられた直後だったので「捨てられた」ということにまだ気づいていません。しかし、突然ひとりぼっちになったので、とまどいと心細さでいっぱいです。幸い、恐怖を感じるほどの時間は経っていませんでした。

そこに自転車で通りかかったTさんご夫妻。ニャーニャー鳴く子猫が道路にぽつんといるので驚いて自転車を止めました。夕暮れの風の冷たさにブルブルと震えながらもガット君は人なつっこく寄ってきます。一人にして立ち去ることもできず、ご主人は袋代わりに自転車のサドルカバーを外し、「一緒に帰る?」と尋ねると、小さなガット君はカバーに自ら入りました。

目ヤニで閉じた片目が傷のように見えたのですぐに病院に連れて行くと、猫風邪と診断。その時、生後50日と言われました。

猫を飼ったことのないTさんご夫妻は、猫風邪が治って落ち着いたら里親探しをしようと思っていましたが、日に日にガット君の愛くるしさの虜になってしまいました。里親探しはどこへやらで正式に家族に迎えて現在に至ります。

やんちゃ盛りのガット君はTさんの家族になってからも、2階の階段から転がり落ちて脳しんとうを起こしたり、走り回って脚を滑らせてねんざしたりと命が縮む思いをすることもありましたが、どれも大事には至らず今は元気いっぱいの健康体。取材当日も最初はお話そっちのけで走り回って遊んでくれました^ ^

ガット君にT夫妻へのメッセージを聞いてみました。「あの時(拾ってくれた時)はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。いつもみんな一緒でね。」とかわいらしい声で丁寧に言いました。

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幼くして母親と離れ、少しの時間でしたがひとりぼっちで心細い思いをしたので、いつもすぐ側に大好きで安心できる相手がいてくれることに心からの幸せを感じているようです。お二人に感謝の気持ちでいっぱいですよ。
それからガット君は目覚めてすぐにご夫妻の顔が見えると、とてもうれしいそうです。黒猫のお母さんと一緒にいた時のような絶対的な安心感と心地よさを感じているのです。

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そして、少し不安気な表情に変わったガット君が、「りょこう行くの?」と言いました。「りょこう」という言葉を覚えていて、とても気になっているようです。ご夫妻に尋ねてみると、ガット君と出会う前から海外旅行を計画していたそうで、ガット君の前ではあまり口に出してはいませんが、心の中ではいつも、旅行中ガットくんをどうしたものかと思い悩んでいたそうです。動物たちには心の声が聞こえるので、それが伝わっていたんですね。さらには、先日ご友人がお宅に来た際、「旅行中、私がガットくんを預かっても構わないよ~」と言ってくれたのも聞いていたのでしょう。旅行が決まったらしっかりお話をして伝えて下さいね。

ひとつ、面白い(?)質問がガット君からありました。人間はお風呂場で何をしているのかを知りたいそうです。
ガット君と同じことを聞く猫さんはわりと多いのですが、人間は猫と違って体中に毛は無いので毛づくろいをしないことと、毛づくろいの代わりにお湯と石けんと布を使って体をきれいにすることを教えると納得してくれます。可能であれば、「こうしてきれいにするのよ」と洗ったりお湯に浸かっているところを見せるともっと分かりやすいですね。

家族みんなの時を重ねて、いつまでもみんな一緒で幸せにね、ガット君。

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遊び疲れたガット君。


<取材後記>

DIYが得意なご主人はガット君のために猫トイレを手作り、奥さまはおもちゃを手作り、と家中がガット君への愛情であふれていました。

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この手づくり猫トイレは、網の上を歩くと肉球についた砂が落ちて、外に散らばらないというなんともうれしい設計になっています。落ちた砂も下の引き出しに貯まってお掃除簡単!すごすぎます!

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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

我が家にも、ガットが居ます(笑)
最近弟分のゴルベがやってきてチョッピリ戸惑っているのか、元々のツンデレに拍車がかかりツンツンツンデレになってしまい、寂しい母です(笑)

by ガット 2015-11-06 11:48

家の子も保護猫です。まだ目が開く前に捨てられてしまったので、お母さんがどんなねこさんか知りません。目が開いて初めて見たのは、優しい保護主のお兄さんでした。その後我が家へやって来て二年間、それは幸せな時間を与えてくれました。2ヶ月前に虹の橋を渡ってしまいましたが、あの子(そら)と過ごした時間はいつまでも大切な宝物です。そらは毛色がガット君と同じ茶とらでした。

by ふみちゃん 2015-11-06 15:59

ガット君良かったねぇ。
愛情いっぱいもらって過ごしてね。
ただ、ガット君みたく捨てられてしまう命が減るのが
一番です。
責任持って育てて欲しい。

by のん 2015-11-06 17:52

暖かい家族に守られて、ガット君は幸せですね‼︎我が家の猫さんも幸せと感じてくれているのかぁ…

by かおり 2015-11-06 18:51

いつも楽しみに拝読しています。

ガットくん、優しいお父さんとお母さんに出会えて良かったですね。
我が家にも2ヶ月前に、生後4ヶ月ほどの畑育ちの保護ねこ兄妹を迎えました。
夫も私も、ねこたちのいる暮らしが幸せです。
女の子(こまき といいます)の方がガットくんとそっくりで、こまきももっと小さい時はこんな感じだったんだろうなぁ…と想像し目を細めて何度も読んでしまいました。

いつか、我が家の兄妹ねこたちの感じていることも聞いてみたいです。
ガットくんのように、安心して幸せだと思ってくれているといいな…

by ねこむらさん 2015-11-06 19:19

はじめまして。
我が家にも野良上がりの2ニャンが居ます。
初めて拾った子が茶トラで当時推定生後4〜5ヶ月でした。(現在推定1歳半)
次の子が当時推定1〜2ヶ月のキジトラで、現在生後半年になりました。
最近近所にまたまた仔猫が捨てられて、流石に3匹は先住猫の相性もあり保護が出来ません。(2匹目を保護した時に先住猫が尿路結石になりました)
捨て猫を見るたびに心が傷みます。

by みろりん 2015-11-06 21:44

>ガット様
同じお名前なんですね^_^ お幸せな様子がうかがえます。

by 岩津 2015-11-07 13:43

>ふみちゃん様
そらちゃんはふみちゃんさんにしあわせを運んでくれた天からのおつかいだったんですね。

by 岩津 2015-11-07 13:46

>のん様
捨てられてしまう命がなくなるよう、私も祈っています。

by 岩津 2015-11-07 13:47

>かおり様
私はあなたがいて幸せだけど、あなたは幸せ?と聞いてみて下さい(=^・^=)

by 岩津 2015-11-07 13:49

>ねこむらさん様
こまきちゃん、これからもっともっとかわいく美しいレディーになるのでしょう。母親として楽しみですね。

by 岩津 2015-11-07 13:52

>みろりん様
はじめまして。
2ニャンちゃんもみろりんさんも家族になれてしあわせですね^_^
捨て猫がなくなるよう、いつも祈っています。

by 岩津 2015-11-07 14:00

ガットくんの「すみませーん」が意外にも大人びた言葉遣いでかわいらしかったです。
我が家の5番目の猫(おはなちゃん)は生後一週間くらいで段ボールに入れられて橋の下に捨てられていたのですが、橋の上まで聞こえる大声で泣き叫んでおり、それで見つけました。
ガットくんの「すみませーん」を読んで、おはなちゃんはなんて叫んでたんだろうとふと思ったのですが、夫曰わく「『私はここよー!』じゃない?」とのこと。
真相は不明ですが、みんながみんな「助けて!」じゃないんですね。当然と言えば当然ですが、気づかなかったのは猫は被保護者、人間は保護者という意識が強いからでしょうか。
5匹それぞれ拾ったときの初めての会話、知りたいなぁ。

by 茶々 2015-11-07 15:13

私もうちの茶トラっこキビ&ネオと重ねてしまいました。
でもネっちゃんは内気なので「すみませ~ん」とは言えなかったでしょうねえ。
ガットくんは健気で礼儀正しいいい子ちゃんですね。
すぐに優しいご両親に出会えて、怖い思いしないで済んで本当によかったですね。
うちにも砂落としの網がほしいです。スゴ技!
お幸せに。

by ちゃ~ 2015-11-08 11:53

>茶々様
おはなちゃん、茶々さんご一家と出会えて本当に良かったですね。
性格や状況によって鳴き声の気持ち?訴えは皆それぞれですね。

by 岩津 2015-11-08 18:28

>ちゃ~様
私もキビちゃんネオちゃんが思い浮かびました^_^ ネオ君は小さな声で控えめに、でしょうか。
砂落としの網はすごいアイデアですよね。

by 岩津 2015-11-08 18:31

はじめまして。二匹、ワンちゃんが居るにもかかわらず、猫ちゃん二匹受け入れました、時期は違いますが。今年、8月の台風前日、うちの駐車場に目やにで目の開かない猫ちゃんが。自分で決断できなくて、子供たちに写メを送って、家に入れていいか確認。写メを送る時点で、猫ちゃんの人懐っこさに心動かされてるんですけど。結局、猫ちゃん三匹。ふとその時の事を思い出しました。
岩津さんのブログを拝見するようになってから、ワンちゃん達とも、猫ちゃん達とも沢山話をするようになりました。

by あおちゃん 2015-11-10 15:23

ガットくん、優しいパパとママに出会えて良かったね♪
縁があったのですね。
平気で犬猫をゴミのように簡単に捨てる人が沢山います。
悲しい現実がひとつでもなくなりますように願っております。
ガットくんシアワセになるんだよ。
パパとママと沢山のシアワセを作ってね。
応援してます。
また、シアワセ日記見れると嬉しいです。

by 紫音 2015-11-11 01:40

我が家には4歳の茶トラの女の子「おんぷ」がいます。
息子が部活の演奏会でホールの側の海岸のテトラポットから猫の声がすると後輩が助けてホールに戻ろうとしたら泣きながらどこまで
も付いてきて保護してしまい誰も引き取り手
がなかったので連れて帰ってきました。
ノミも回虫もなくガット君同様捨てられたのではと病院で言われました。
捨てられた月齢も境遇もガット君と似てておんぷも人恋しくて必死に付いて行ったんだろうなと思います。
テトラポットに落ちた事とか捨てられた時の事とか覚えてるのか聞いてみたいです。

by marimiru 2015-11-11 19:35

”すみませ~ん”ガットくんの奥ゆかしさが・・。良かった・・素敵なご夫妻のもとに引き取られて・・。
うちの6番目のてんは、神社の隅っこでカエルみたいな声で泣いて訴えていました。何て言ってたのかな~、と今も時々思いますが、あんな声はもう出ません(笑)必死に生きたい事を訴えていたのかな・・。
一生懸命生きようとしている子達を本当に助けていってあげたいですね・・。

by りんりん 2015-11-15 11:06

>あおちゃん様
思いを言葉にするのはとても大切なことです。
あおちゃんファミリーはみんなしあわせですね!

by 岩津 2015-11-16 15:33

>紫音 様
しあわせいっぱいの家族を見ると、周りにもしあわせが拡がりますね^_^

by 岩津 2015-11-16 15:35

>marimiru様
おんぷちゃん、息子さんに出会えて良かったですね。心細くて必死だったのではないでしょうか。
今は感謝としあわせでいっぱいだと思いますよ(=^・^=)

by 岩津 2015-11-16 15:40

>りんりん様
カエル声は珍しいですね。命と声を振り絞っていたのでしょうね。てんちゃん、りんりんママに出会えて良かったね^_^

by 岩津 2015-11-16 15:47

ガット君のすいませ〜んはこれから流行りますね(笑)うちは、父の一目惚れで連れて来たキジ白をあたしがそりゃぁもお一目惚れ以上の運命を感じ引き取ってきちゃいました(笑)はやくも8カ月、元気いっぱいです。避妊手術を終えて、あたしはほっとしたところですが、甘えん坊で、更にめろめろです♡
ガット君も、飼い主さんに甘えん坊で過ごしてもらい、可愛がってもらえる事をお祈りします!

by yukinko 2015-11-19 20:56

>yukinko様
猫界で流行るのでしょうか(笑)
キジ白ちゃんも yukinkoさんと家族になって幸せですね(=^・^=)

by 岩津 2015-11-27 12:10