[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

秋も深まり、冬ふとんが恋しくなってきました。ねこさんたちの好みに合わせて、掛ければ軽くふわりとくるまれて、乗れば深くうずもれる、羽毛ふとん（デュベ）に変えました。うちには添い寝派、足元派がいますので、ふたりのニーズに対応です。

さて。
今日は、とあるオレンジ色なしましまさんのアドベンチャーストーリーをおひとつ。
どうにも邪魔でブーツを脱いでしまった彼。あやしげにゆらゆらする大きな白いモンスターに、アルジが飲み込まれてしまった！ところからはじまります。


オレは、長靴をぬいだねこ。
名前はいろいろありすぎてわからない。
今は、「Trick or Treat !」とか騒ぎ立てるゴーストにちょっと似た、謎の白いモンスターと一触即発の対峙（たいじ）中だ。一反木綿だろうか、ぬりかべだろうか・・とビビって 分析していると

バサッ

音を立て、均衡状態を破ったのは白いモンスター。
ひらりと宙に舞い、のみこまれていたアルジがちらりと見えた・・次の瞬間、辺りが濃い霧でホワイトアウトしてしまった。
「しまった・・！」
ヤツの放った霧の幻覚魔法、迷いの森。......その空から、クックックックッ...と声が聴こえてくる。アルジの笑い声に似ている気がするけど、そう聞こえてしまうのも魔法のせいだろうか...？
そうだ。
アルジは大丈夫だろうか。
アルジに万が一のことがあったら、ごはんは誰がくれるのだろう。救わなければ！ごはんを！いえ、アルジを！！
もがくと絡みつき、ぐにゃりとゆがむ奇妙な白の世界。でもなぜだろう？妙に落ち着いてしまう、すべてどうでもよくなる心地いい感覚もある・・ーー ハッ！いけない。これもヤツの魔法の一部だ！と我に返った。（さすがオレ。）
必殺四輪駆動ねこパンチ、毛糸玉サッカーで鍛えたスライディングの連続攻撃で、霧魔法のゆがみを見破った。（さすがオレ。）←2回目

あぁ、アルジだ。
アルジは無事だった。
ごはんを食べていけるとホッとひと安心。

けれど、戦いはそこで終わらなかった。
安心した横に見えたのは、われらの愛する包容力あふれる「ふかふかさん」。小春日和の空気をたっぷり吸い込んでいっそう美しくなった彼女が、大クチを開けた白いモンスターに飲み込まれていく・・・
オレの食住を攻めてくるとは、なんと的確に急所を突いてくるヤツ。その頭の回転をよい方向に向ければいいものをっ。おまえの過去に何があった！何がそうさせたのだ！それとも先天的な性質なのか！（ｸﾞﾙﾅﾝ ｸﾞﾙﾅﾝ ←はぐの声）
正義に燃えたオレは危険をかえりみずに、モンスターの中に飛び込んだ。



↑今ココ。

・・それ、モンスターっていうか、デュベカバーなんですけど。

という具合で、
"はぐ" の感受性では、まいにちこのくらいドラマティックなことが起こっているように見えます。超ハイテンションで突っ込み、勝手に転げ、反撃にでもあったように全力で逃げる。そしてまたザザザッ！と突進してくる・・のくり返し。



さてと。
カミュに手伝ってもらって、迷いの森に入ってしまった "はぐ" と、おふとん「ふかふかさん」を探しに行きましょうか。



「ザシュッ」
キミがモンスターになってどうする。カミュが逃げちゃったじゃないですか。
勇気を出して霧をかき分け潜ってみると...... 案の定、モンスター化した "はぐ" と遭遇。わしゃわしゃとくり出すパンチ。

　

おしりフリフリ... LOCK ON !!
ロケットランチャー発射の合図。あわわわわ・・！



そこにかけつけた、カミュ。
大好きなアニキとの再会に正気を取り戻し "はぐ" 、おとこ泣きでありました。


デュベの魔力は、みなさまもご存じの通り。その癒やしのチカラは、効き過ぎるとおそとに出たくない気持ちを増幅させる魅惑魔法に変わってしまいます( ^ω^)

　

ハロウィンのころから頻繁に現れる朝の時間を食べちゃうモンスター。でも実は、彼らは大の仲よしさんだったこと・・思い出しはじめたようです。ひとまずのHappy Ending。
アルジ事情なベッドメイキングは中断して、そのままにしておきましょう。

Trick ＆ Cat Treat !
おやつをくれても、いたずらもしちゃうぞ。それがねこの世界。

♫•*¨*•.¸¸♪✧

読んでくださりありがとうございます✧⁺
次回は、11月24日（火）になります。

♫•*¨*•.¸¸♪✧

おまけ。

"はぐ" のテンションについていけない、ため息顔のカミュ。