[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

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実施場所：北海道夕張郡

2015年5月～2015年10月末までに、犬79頭、猫50頭を保護し、犬63頭猫30頭を譲渡しました。引取り時すでに妊娠していた犬もいたため、当会で引き取り後に産まれた犬もいます。
地域で野良猫の保護活動をしているグループの方に、TNR不妊手術の助成金を拠出した猫は16頭でした。

以前から情報のあった、一般住宅でのシーズーの多頭飼育。当会の近隣保健所に、飼い主による放棄が連続してありました。


<保健所にて>

飼い主は、放棄の引取手数料の支払いに苦慮するなど家庭内の事情もあって、毎月10頭前後を保健所に放棄。当会は毎回全頭、保健所から引き出していますが、現在も20数頭が現地に残されています。このシーズーたちは飼い主がつがいで飼育していたオス、メスの不妊手術を怠ったため、わずか数年で70数頭までに増え、近隣からの苦情や飼育に困り果て放棄されました。
当会では順次、健康診断、不妊手術、ワクチン接種、マイクロチップ挿入、治療が必要な犬には適宜治療を施しています。また、ボランティアさんのトリミングにより、すっかり別犬のように可愛らしくなり、徐々に生気を取り戻してきました。

当会では、道内の保健所等から殺処分を免れない犬猫の引き取りを活動の基軸にしていますので、多頭飼育やブリーダー崩壊等は直接関与せず、行政で行き場を失っている犬猫の引き取りがベースとなっています。
このシーズーたちは、近親交配であることや飼い主の事情を配慮して、保健所では情報開示はせず、当会で引き取ることになった経緯があります。


<10月末現在、当会で譲渡対象となっているシーズーたち>

6月から引取りを始め10月末までに46頭を引取り、うち11頭が出産し、産まれても育たなかった子犬も多くいました。今のところ13頭の子犬が無事成長し、貰われた子もいますが、最初のひと組のペアから無秩序に繁殖したシーズーたちは先天的な疾患を抱えている子もいて、今後の健康リスクも覚悟して飼育しなければなりません。

それでもどの子もみな、ご理解ある飼い主さまとの良いご縁があり、順調にお迎えいただいています。


<一緒にお出かけ>

お迎え後、お写真を送っていただいたり、遊びに来てくださったりするご家族に抱かれたシーズーたちは、それぞれのご家庭で可愛がられ、見違えるように可愛く、生き生きとしています。


<元気な姿を見せに来てくれました>

当会の収容能力にも限界がありますが、飼い主さまに愛され、笑顔いっぱいで遊びに来てくれる仲間のシーズーたちを見るにつけ、多頭飼育現場に残されている子たちも、できるだけ早く多く、生きて出してあげたいと思っています。

札幌市では来春新しく公布予定の動物愛護管理条例の中で、北海道では初めて、多頭飼育の届出制を盛り込むこととなっています。

当会でもパブリックコメントを提出しましたが、こういった規制が成立し、適切に運用されていくことによって、生きるか死ぬかの状況で繁殖していくような常軌を逸した多頭飼育の問題を少しでも減らし、苦しむ動物たちを減らしていけるのではないでしょうか。

■今後の展望
現在、札幌市に炭酸ガス殺処分機のない、新しいどうぶつ愛護センターの建設要望の陳情を行っており、市議会にて審議中となっています。実現すれば、札幌市や北海道の動物愛護福祉にとって大きな大きな一歩となります。5万5千名以上の方にご署名のご協力をいただいており、必ず実現できますよう、今後とも最大限努力してまいります。

＜ご支援くださっているみなさまへ＞
いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。皆さま一人ひとりのご支援が、しっぽの会の活動の支えとなり大きな力になっています。フェリシモさまを通じて頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の食餌費や医療費に大切に使わせていただきます。
これからも一匹でも行き場のない犬猫が減少するよう多方面から努力してまいります。今後とも引き続きしっぽの会をご支援応援していただけたら幸いです。本当にありがとうございました。

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「認定NPO法人　HOKKAIDOしっぽの会」
http://shippo.or.jp/