岩津さんに聞く!
2016年03月04日
みにゃさま、こんにちは。
今日は、前回ご紹介したミルクちゃんの物語の後編です。
姉でありお母さんのような存在であった猫・すみれちゃんを失ったミルクちゃんの新たな相棒を探そうということになったのは、すみれちゃんの四十九日が終わった頃でした。猫カフェ「猫の時間」で、猫の時間のオーナーが厳選した弟・妹候補リストからミルクちゃん本人に選んでもらおうということになりました。
そこでミルクちゃんが選んだのは、「猫の時間」で一番のイケメン、ルーニー君(9歳)。面食いだったのね...と皆にささやかれながらもミルクちゃんの意志は固く、ルーニー君に決めたのです。
弟となったルーニー君。
そして今年の1月始め。たまきさんのお宅にルーニー君がやって来ました。
ミルクちゃん本人が選んだのですぐに打ち解けるのかと思いきや、3日3晩ミルクちゃんはルーニー君をいじめ抜きました。たまきさんが寝室で眠っていると、「どすっ、ぼすっ」という音とルーニー君の悲鳴が聞こえるので何事かと2匹の元へ駆けつけると、ミルクちゃんが腰を入れてルーニー君をなぐっていたそうです!
あまりのショックにたまきさんはすみれちゃんの骨壺を抱いて「すみちゃん助けて~」と泣いていると、その姿を見たミルクちゃんはこの日以降ルーニー君をなぐることは無くなったそうです。
今ではすっかり仲のいい2匹。
ルーニー君は甘えん坊で天真爛漫。マイペースでちょっぴり天然。放っておけない弟タイプです。ミルクちゃんより年上ですが、その性格をミルクちゃんは瞬時に見抜き「この子となら家族になれる」と彼を選んだのです。決して顔で選んだのではありません(笑)
今では世話の焼けるかわいい弟となっているようで、ミルクちゃんがルーニー君に頬ずりする姿も見られるようになったとか。「しょうがないわね。私がいないと何にもできないんだから」とうれしそうにかわいい弟の世話を焼くミルクちゃんはしあわせそのもの。
ミルクちゃんは今でもすみれちゃんのことは忘れてはいませんし、愛する大切な存在ですが、あの時の悲しみは思い出に変わり、今はルーニー君という弟の存在に生きがいを感じているようも見えます。
先日、たまきさんのお宅に再び訪問させてもらったのですが、ミルクちゃんは初七日に私と話したことを覚えていてくれました。たまきさんによると、私が訪問するずいぶん前から、「岩津さんはまだ?」と何度も尋ね、なんと車にまで乗りこんで私を迎えに行こうとしてくれていたようです。
なのに、私が訪問すると気持ちとあべこべの表現をするミルクちゃん。あいさつもぶっきらぼうですが、喜びを隠しているのはわかります。私がミルクちゃんにおもちゃを差し出すと、バレーのアタックのような力強さと素早さで叩き落されました。あまのじゃくなミルクちゃん。
一方、ルーニー君はマイペースで人懐っこく素直に気持ちを表現して歓迎してくれ、ミルクちゃんに譲ってもらったお気に入りの場所で毛布をふみふみ。カメラを向けるとふみふみしながらも決め顔をとってくれました。さすが元・猫カフェスタッフ、プロですね!カメラを納めると途端にふにゃーとしたお顔に戻っていました。
キメ顔のルーニー君。
以前と違いお家は温かい雰囲気に包まれ、たまきさんも2匹も笑顔でいっぱい。この4ヵ月間いろいろあったけれど、みんなで乗り越えた日々は誇らしい宝物のようではないでしょうか。辛いときもうれしいときも、どんな時もいつも一緒にいるのが家族、ですね。
たまきさんはすみれちゃん亡き後、私のアニマルコミュニケーション講座を受講されたのですが、ミルクちゃんや天国のすみれちゃんと今まで以上に意思疎通がスムーズになりました。
天国のすみれちゃんから、「しあわせで長生きしてくれたらいいのよ」というメッセージを受け取り、それをミルクちゃんに伝え二人で抱き合って子どものようにわんわん泣いたそうです。
そしてこの日を境にミルクちゃんは変わりました。ご飯の好き嫌いが多かったのですがいろいろと食べるようになり、ご飯を食べたい時は握手をして教えてくれるようになりました。
ミルクちゃんとの会話には慣れておられますが、外猫さんとはまだミルクちゃんほどにはお話ができないそう。ある日、外猫さんが鳴いて呼んでいるのでたまきさんは話を聞こうとしましたがよく分からなかったので、ミルクちゃんに通訳をお願いしました。
「子どもが一人亡くなったそうよ」とミルクちゃんは教えてくれました。
お母さん猫は悲しいやりきれない気持ちを、慕っているたまきさんに聞いてほしかったのでしょう。
私の訪問前日、たまきさんがそのお母さん猫に私が来ることを伝えたところ、なんと私の到着を当日朝から待っていてくれました! ごあいさつをすると、「ちょっと待ってて、みんなを呼んでくるから」と自分の子どもやお友達まで呼んできて紹介してくれたのです。とてもうれしそうで誇らしげで、頬を紅潮させおめめもキラキラ。
ルーニー君が来てからミルクちゃんは健康診断に行ったそうですが、体重も増えて持病の腎不全も治ったそうです。食事やお水など取り入れるものの力もあるかもしれませんが、何より「生きたい、生きなきゃ」という気持ち・生命力も一つの要因かもしれませんね^_^
たまきさん、ミルクちゃん、ルーニー君そしてすみれちゃん、ありがとうございました。
ミルクちゃん、生きがいを見つけ元気になって良かったです(*^^)皆さんの愛情あってこそですね!
しかし、私は何度かルーニー君に会いに行った事があり、仲良くなりたいと思っていたのですが、いつの間にかお家の子になっていたのですね…(T-T)ちょっと寂しいですが、ルーニー君も元気そうなので良かったです。
by やよい 2016-03-13 12:22
>やよい様
ミルクちゃんとルーニー君の運命の出会い。二人とも本当にしあわせそうですよ(=^・^=)
by 岩津 2016-03-13 20:21
>やよい様
ルーニー君、私の出勤日(第四金曜日、あとは不定期)にはともに「猫の時間」に出勤してますので、良ければ会ってあげてください。
亡きすみれちゃんは自分のご飯を全部あげたりなど、子猫時代のルーニー君を物凄く可愛がってたのです。毎日、すみれちゃんの祭壇に2匹で拝みに行くので、ミルクとすみれちゃんの思い出話してるのだろうなあと思います。
by たまき 2016-03-14 13:01
たまきさん、ありがとうございます!
近いうちに伺うと予定にしましたので、よろしくお願いします
by やよい 2016-04-11 00:24