※映画「犬と猫と人間と」の内容に関わる記述が含まれます。
ネコ市ネコ座神戸のレポートその2です。
すごく勉強になりそうな映画なので気になっていました。
ただ・・・ネコ市ネコ座は二日目のお昼から参加していて、映画の上映時間が少し押したこともあり・・・映画を最後まで見るとネコ市に参加できない、という状態になってしまいました。
そのため3分の2近く観たところ、"犬捨て山"のあたりでしかたなく退席。
この映画が作成され始めた当時は犬猫の殺処分が年間30万頭もあったそうです。
いまは約10万頭です。
(
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html)
かなり減りましたがまだまだ多いですね。道半ば。
注射で殺処分される子猫さんや殺処分の車に乗った犬さんの映像などかなりショッキングなものもありましたが、そういったところも取材に応じてくださったのはすごいことだと感じました。
そして、殺処分に関わりながら、それを減らしていきたいと思い里親会など実施されていることも併せて紹介されていました。
どうしても気になったので、DVDを買って家で観ました。
神奈川県動物愛護協会さんのシーンで何度か出てきた自由な外猫「にゃんだぼ」さんがすごく気になっていて調べてみたのですが、もう亡くなってるんですね。
最後は看取られての老衰だったそうです。きっと大切にされてきたのでしょう。
にゃんだぼさんに敬意を払い、神奈川県動物愛護協会さんの公式ブログは「
にゃんだぼ日記」なのです。
そして、この映画を企画された稲葉さんも映画の完成を見ることなく亡くなってしまったのだそうです。稲葉さんのお墓の前はペット用のお墓の区画だそうで・・・最後まで動物好きなんですね。
映画を観終わって、上を見るとうちの猫さんがなんともいえない表情で転がっています。
うちの姉妹も保護猫さんなのですが、こうやって家にいる猫さんとお外の猫さんの運命の違いって紙一重なんでしょうね。
こういったイベントや映画に接する最初のきっかけは「猫かわいい」でもいいと思うんです。
(ネコ市ネコ座に行く途中に「今日、猫のショーがあるんやろ?」みたいに話をされている人がいて、「それは違う、なんか違う!笑」と思いつつも、まあまずは行ってみてください!と思いました。)
そのなかで、まだまだ殺処分が多い現実、いろいろな立場の人がそれを減らそうと頑張っていることを知ってもらえたり、何か小さな行動を起こすきっかけになったりすればすごく素敵なことかなあと思います。
映画の最後に「この映画を稲葉恵子さんとここに登場し処分された犬と猫に奉げる」とあります。
「大人も子供も、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい」という稲葉さんの想いは叶い、活動をされている人々や残念ながら生きることが叶わなかった動物たちの姿を通じて今へと繋がっています。
(映画の公開時期と同じころ、環境省が2009年に定めた「9年間で犬猫の殺処分を半減する」という目標は前倒しで達成されることとなります。)
写真
さくらねこブログライター紹介
ねこせんせい
猫サポーター見習い。猫に産まれて来る予定が人間に産まれてきたため、今は猫さんたちに生かされています。地域猫活動の認知が広まって、不幸な猫さんが減りますように!そして、次こそ猫に産まれますように。
犬と猫と人間と2も機会があれば是非。東日本大震災のときの動物たちの現状が映されています。
by ねここ 2016-04-07 17:59
香港に居る頃、人気作家のギデンズ・コー(九把刀)がプロデュースした台灣映画《十二夜》(2013)を観て切なくなりました。台灣でも動物收容所で犬猫を預かれるのはたったの12日、通報で捕獲された野良犬野良猫は怯えまくり、精神的におかしくなる子もおり、収容所内では掃除と称してホースで水をぶっかけられ、同居の病犬の糞尿で伝染病は蔓延し、イジメもあり…收容所職員も辛い、とコメントしていました。台灣も日本の制度を見習って、収容所を運営しているのかもしれません。日本で殺処分ゼロにできるシステムが構築できれば、東アジアにも広がるかもしれません。期待したいです。
by とにたんママ 2016-04-07 23:25
> ねここさま
ありがとうございます!見てみたいと思います。
by ねこせんせい 2016-04-09 01:52
> とにたんママさま
海外でもそういった現状をなんとかしようと映像にし問題提起してくれる方がいらっしゃるのは共通なのですね。
台湾の収容所職員の方もなんとか減らしていきたいと思い取材に応じてくださったのかもしれません。
日本もまだ進んでいる外国を見習わないといけないところがある一方、他の国のお手本になれるようなところがあると良いなと思います。
by ねこせんせい 2016-04-09 01:58
殺処分される子が悪いんじゃない。
捨てる人間が悪いのです。
殺処分ゼロになるためにはどうしたらいいのでしょう。
命はひとつしかないのに、まだまだこういう部分では発展途上国です。
殺処分の機械がない保健所、保護センターが増えて当たり前になりますように願っております。
こういう機械のボタンを押す人は辛く傷付いてでも仕事だから仕方なく押されたのでしょう。
ボタンを押すことが無くなりますように願っております。
映画も観たら泣くことはわかっています。
ドリームボックスが全世界から無くなりますように願っております。
ドリームボックスで処分された命のご冥福を御祈りします。
by 紫音 2016-04-09 21:33
>紫音さま
殺処分数、まだまだ多いですよね。
熊本市では職員の方が「もうボタンを押したくない」というところから殺処分をなくす活動を始められたそうです。
殺処分の機械が動いていたのは昔話・・・そんな日がくるようにならないとですね。
by ねこせんせい 2016-04-13 00:03