フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県平塚市及び近隣の市町
慢性的な人手不足が悩みの種の湘南ねこの会ですが、この時期の活動を集計してみると、驚くべき数字が出てきました。
まず、TNRを含む不妊・去勢手術ですが、♂33匹、♀44匹と昨年度1年間に行った不妊・去勢手術数を37匹も上回る数字が出ています。これは、これまで不定期に行っていた不妊・去勢手術の日を、週に1度に決め、コンスタントに実行していったためと思われます。この日に合わせて依頼者に捕獲してもらう、というやり方もスムーズに行くようになりました。地道な積み重ねの大切さを学びました。
今まで不妊・去勢手術に非協力的で困っていた方が、ご近所の通報から、市役所と保健所に説得され、今まで何度も出産している猫を捕まえてくれて、不妊手術ができたのは、大きな成果でした。行政機関とも連携する必要性を感じました。今は、その子供たちをなつかせて、里親さんを見つける努力をしています。
この期間に保護した猫も65匹と、昨年度1年間に保護した数を1匹上回っています。多かったのは、ノラ猫の親をTNRして、一緒にいる仔猫を保護するというパターンです。親猫も人馴れが見込めると、積極的に保護して、里親さんを探すようにしましたので、数が増えたものと思われます。
譲渡数は37匹とまだ、伸び悩んでいますが、焦ることなく、じっくりと良い里親さんを探し、質の良い譲渡を心がけたいと思います。
平塚市営住宅のペット問題は、まだ、続いており、5月1日に猫を飼っていることで、退去を求められた住民から、5歳の雄猫ちびくんを引き取りました。ちびくんは猫を飼いたいと見学に来られた方に、愛嬌を振りまき、異例の速さで里親さんが決まり、17日にはお届けの運びとなりました。里親さんはとても心の温かいご家族で、元の飼い主さんにも、「お近くですから、遊びにいらしてくださいね。」と言ってくださるような方です。元の飼い主さんも本当に良い方にもらわれた、と感激していました。
平塚市営住宅から引き取られ、新しい飼い主さんが決まったちびくんです。
元の飼い主さんが驚くくらい愛嬌を振りまいて、すぐに気に入られました。
大人の猫はなかなか里親さんが決まらないのですが、この期間にはちびくんに続いて、あんこちゃんとクララちゃんにも里親さんが決まりました。クララちゃんは子供のアグネスちゃんと一緒にもらわれました。
あんこちゃんはどの猫とも相容れないので、保護しているのも大変でしたが、1匹飼いをしてくださる方が見つかってホッとしました。
クララちゃんとアグネスちゃんの場合、先にクララちゃんを望まれた方に、子供のアグネスちゃんがサビ猫で模様のせいで敬遠されて、なかなか里親さんが決まらないのです、とお話したら、それでは一緒にうちに来てください、と思わぬところで話がまとまり、とても嬉しかったです。
クララちゃんです。大人の猫ですが、おとなしいく、飼いやすいところが気に入られて、もらわれることになりました。
クララちゃんの子供のアグネスちゃんです。
サビ猫なので、人気がなく、なかなかもらわれませんでしたが、優しいクララちゃんの里親さんが一緒に引き取ってくれました。
実は親子の仲は、余り良くありません。
また、前回のお試し飼育で、夜になると大声で鳴いてしまい、戻されたクロードくんにも新たなチャンスが巡ってきました。前回の失敗を踏まえて、ケージの中にキャリーを入れ、ケージを布で覆って、隠れ場所を作りました。鳴くのは相変わらずなのですが、以前よりは落ち着いているようです。里親さんは気長に見守ってくださっています。今度こそうまく行ってほしいものです。
嬉しいことばかりではなく、悲しいこともありました。ダブルキャリアのハナちゃんが、5月1日に1歳の誕生日を迎えたのに、6月に亡くなりました。毎日のように通院しましたが、きょうだいのやはり白血病キャリアのピーちゃんとシロ子ちゃんと最後まで一緒に過ごせて、幸せだったかな、と思います。
また、7月にもらわれたロゼッタちゃんが10月に亡くなりました。病院で色々と検査もしたのですが、原因がわからず、とにかく成長が悪く、段々弱っていったそうです。9月にもらわれたうめちゃんも、もらわれて2週間ほどで亡くなってしまいました。まだ、生後1ヶ月ちょっとだったので、心配だったのですが、心配が現実のものとなってしまいました。
保護している間に亡くなるのも悲しいですが、もらわれてから、亡くなるのは、里親さんも悲しませることになってしまい、私たちもいっそう辛いです。
ダブルキャリアのハナちゃん、頑張りましたが、1歳1ヶ月で天に召されました。
仲間に見送られて、旅立ちました。
今までになかった取り組みとして、日頃イエローレシートキャンペーンでお世話になっている、イオン大和店から、写真展を開いてみないか、という提案があり、9月4日から10月5日までの約1ヶ月、100枚以上の写真を集め、展示しました。
携帯で撮った写真を家庭用プリンターで印刷した、とても稚拙なものでしたが、多くの人に活動に真剣に取りなり組んでいることが伝わったかと思います。メッセージノートに温かい応援の言葉をたくさんいただきました。写真展を見て、里親さんになってくださった方もいらっしゃいます。準備は大変でしたが、機会があれば、また、やってみたいと思います。
イエローレシートキャンペーンでお世話になっているイオン大和店で、活動写真展を開催しました。
拙い写真でしたが、多くの人が見てくださり、温かいメッセージをたくさんいただきました。
これがご縁で、里親さんが決まった子もいます。
昨年度から、財政危機を感じていた私たちですが、ご寄付いただいたフリーマーケット用の品物を、ネットオークションで売るようにしましたら、フリマよりずっと多くの利益を得られるようになり、少し息がつけるようになりました。それに伴い、TNRも保護猫の数も増えているのですが、負けずに頑張りたいと思います。
<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様、いつも湘南ねこの会に温かい応援をありがとうございます。思わぬところから、メッセージやお手紙をいただいて、とても嬉しく励みになります。私たちの活動は、決して、私たちだけでやっているのではなく、たくさんの方々に支えられているのだと感じています。
大変なこともありますが、出会った一つ一つの命を大切にして、その命を通してつながった里親さんや支援者の皆様とのご縁を大切にして、丁寧で誠実な活動を心がけたいと思います。
至らないことも多い私たちですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「湘南ねこの会」
http://shonan-nekonokai.com/