フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:福島県田村郡三春町及び周辺地域
にゃんだーガードでは、志を同じくする他団体・個人と連携し、福島で給餌活動やレスキューを行っています。
原発避難区域で定期的に行っている連携レスキューのある回において、一匹の三毛猫が捕獲器に入ってくれました。
体格は小さめですが、数歳以上と思われること、首輪をしていることから、震災前の生まれであることは確実と思われます。
最初のうちこそ捕獲器の中で威嚇のうなり声をあげていましたが、しばらくするとそれもなくなり、かわいらしい声でにゃーんと鳴いてくれました。
捕獲器に手をかけ「大丈夫だよ」と話しかけるとぐるぐると喉を鳴らしだし、シェルターに戻るとすぐに抱っこさせてくれ、甘えてくれました。
震災から4年半以上の間、こんなに人懐こい子が誰もいない街でさまよいながら生き抜いてきたことを思うと、一刻でも早く飼い主さんに会わせてあげたいというのが私達の心からの願いです。
首輪は外せないほどぼろぼろに固くなっていて、元の色も定かではありません。
大熊町6号線より海側、原発直下の夫沢地区から南方の熊川あたりまでのかなり広い範囲で行動していたと思われます。
お心当たりのある方は、どうか飼い主さんやにゃんだーガードまでご一報くださいますよう、心よりお願いいたします。
震災による被災動物=被災地に取り残された犬猫であり、被災地での保護や給餌こそが震災レスキュー活動と思われがちですが、通いではなく現地にシェルターを置いている団体にはさらに別の活動もあります。
それは被災者が飼えなくなった犬猫への対応です。
震災によって転居を余儀なくされたがペット飼育不可であったり、様々な理由で家族がバラバラになり、高齢者のみが地元に残されてペットの世話が十分にできなくなったりと、震災時に離れ離れにならずにすんだがその後手放さざるをえなくなった猫は当団体のシェルターに多数います。
話題になることはなくともこの子たちも震災の犠牲者には変わりはありません。
そういう立場の子たちのことも心にとめていただければと思います。
<ご支援くださっているみなさまへ>
福島は震災から5度目の冬を迎えましたが、今もなお震災時に取り残された年齢の猫たちが次々と保護されています。
これも皆さまが寄付してくださる物資や資金によって定期的継続的に給餌を行い、命を繋ぐことができているからこそです。
(現在当団体では、一回約300キロを月に数回給餌しています。また協力団体や個人の給餌活動に皆様からの支援フードを提供しています)
本当にありがとうございます。
「一般社団法人 動物救護隊にゃんだーガード」
http://nyanderguard.org/