[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさま、こんにちは。
今回も、募集している出張アニマルコミュニケーションにご応募くださった方のお宅に訪問させていただきました。

Ｔさんからのご相談内容は以下です。

ご相談したいのは「銀河」という名前のオス・３歳半の猫のことです。
私がアフリカのマラウイという国に在住中に引き取りました。２年ほど共に現地で暮らした後、昨年の６月に私とともに東京に引っ越してきました。ところが、また今年7月にガーナに引っ越し予定です。私はガーナに銀河と一緒に行くのが当然と思っていますが、当の銀河はどう思っているのか知りたいです。

東京での暮らしも、私は仕事の都合で頻繁に２～３週間の出張で不在にします。その間はお泊りの友人たちと、ペットシッターさんにお世話をお願いしています。こんな東京の暮らしを銀河はどう思っているかしら。彼はやっぱり日本に残りたいと思っているなら、そのような選択肢も考えたいと思っています。銀河の想いを聞いていただけないでしょうか？

アフリカ・マラウイのあるお屋敷で庭師さんが作業中のこと。どこからかミャーミャーと声が聞こえてきます。声のする方をたどって行くと、なんとボットン便所の中！ ３匹の子猫が中に落ちて鳴いていたのです。

驚いた庭師さんは長い棒を探してきて、落ちている３匹の猫に向かってその棒を差し出し助けようとしました。ですが、棒にしがみつけたのは銀河君だけ。残りの２匹は残念ながら亡くなったそうです・・・。


おうちに迎えた日の銀河君

近所の方が銀河君をすぐに病院へ連れて行き診てもらいましたが、ケガや病気ひとつなく健康体そのもの。健康体ということですぐに里親探しをしたところ、ご縁がありＴさんが引き取ることとなりました。

人見知りもなく、引き取ったその晩からＴさんの首元に寄り添い眠ったそうです。マラウイでのお住まいは約50ｍ四方の広大な敷地。自然豊かな環境で銀河君はすくすくと成長しました。


お友達と木登り


夜もワイルドに探検

ご相談内容にも書かれてますが、１年ほど前、一緒にマラウイから東京に帰国されると、打って変わって都会のマンション暮らし。そしてＴさんは季節ごとに２～３週間の出張でお留守番と銀河君を取り巻く状況は大きく変わりました。

Ｔさん以外の人には人見知りのあった銀河君ですが、出張の間に泊まりがけでお世話をしてくれたお友達や親身にみて下さるシッターさんのおかげで、人見知りはずいぶん克服できたそう。

「おじゃましまーす」と私がお部屋に入ると、人見知りなくすぐに出てきてくれました。しっかりと聞いてくれるので、あいさつもゆっくり丁寧にすることができました。

銀河君の第一印象は美しく凛々しい男性といった感じです。



容姿も美しいですが、内側から心の美しさと強さが輝きを放っています。その目をのぞくと強い意思と使命感が宿っています。

ご依頼にあるＴさんの不安な思いを伝えると、「どこまでもついていく」と微動だにせず、まっすぐ私を見て一言。「Ｔさんを守るためにこの世にやって来た」という声がどこからともなく聞こえてきました。まるで命がけでお姫様を守るナイトのようです。



好きでたまらないという恋のようなものではなく、Ｔさんを守るため、いつでも動けるように一歩引いて静かに見ているのです。心の底からＴさんを愛していますが、愛が故、盲目にならないよう自分で気持ちをコントロールしているようです。コントロールできる高い精神力、そしてより神様に近い大きな愛の持ち主です。

「一緒に長生きしようね」とＴさんが銀河君に言われると、「命をかけて守り抜く」と銀河君は一言。Ｔさんの幸せが銀河君の幸せ。
「私も銀河の幸せが私の幸せよ」とＴさんが伝えると、銀河君は静かに聞いていました。美しい...

Ｔさんと銀河君のやりとりを傍で見ていると、まるで池田理代子さん（『ベルサイユのばら』の作者さん）の世界にいるようでした。現実にもあの美しい世界はあるのですね。

印象的だったのが、Ｔさんに銀河君の思いを伝え終わるとナイトから途端に猫に戻り、私の膝枕で猫らしくじゃれて遊び始めたことです。美しい世界にポーッとなっていた私ですが、この猫らしさで現実に戻ることができました。



世界中を心強いナイトと共に生きる。うらやましいです、Ｔさん。美しい愛を見せていただきありがとうございました！

Ｔさんからセッション後のご感想をいただきました。

この度は、銀河とお話しをしていただいて本当にありがとうございます。

銀河が強い意志をもって、ずっと私を守ろうとしてくれていることのありがたさをひしひしと感じています。それ自体、不思議ですし、こんな小さな存在なのに、あの日以来「守られている」安心感があり、心強く感じているというのも不思議です。

銀河の場合、世界のあちこち連れまわすのは飼い主のエゴではないという事がわかり迷いがなくなりました。

ちょうど、２ヵ月後のガーナへの出発に向けて準備が始まったところです。これからもずっと一緒に支えあいながら暮らして行きたいと思います。本当にありがとうございました。