岩津さんに聞く!
2016年06月24日
みにゃさま、こんにちは。
今回は、アニマルコミュニケーションにご応募くださった方のお宅にご訪問してきました。
いただいたご質問は以下です。
岩津さんに対話をお願いしたいのは庭につないでいる、雑種のワンちゃん「ユキ」。12歳のおばあちゃん犬です。
10歳を超えたころから足腰が弱り、近ごろは目もほとんど見えない様子です(おそらく白内障)
病院では老衰からくる症状を無理に治療するのはリスクが高く、犬の体力を削ることになると告げられ、嫌いな病院に通わせるよりは、多少、不自由があっても家で老後を過ごしてもらおうと、そのままにしています。
ユキは夕方や夜には、散歩やご飯の要求だと思うのですがよく鳴きます。冷え込むのと、朝も鳴くのでご近所のことも考え、夜から朝までは玄関に入れています。室内だとどうしてもトイレを我慢してしまうので、朝になるとお庭に戻します。
ユキは今の、室内外を行き来する、体の不自由な生活が辛いと感じているでしょうか? 私たち家族がユキにしてあげられることはあるでしょうか。
また、彼女は自分だけ外につながれて寂しい思いをしていないでしょうか? ユキに私たちの愛情は伝わっているでしょうか?
あと、部屋では今年7歳になる猫(マー君・オス)と(ミーちゃん・メス)の2匹を飼っています。こちらはとても人見知りなので出てくるか分かりませんが、どう思っているのかお話してください。
ペットショップで売れ残り、セール価格になっていた犬のユキちゃんを放っておけずOさん一家に迎え今年で12年目。
子犬のころのユキちゃん
病気ひとつせず今日までお庭の同じ場所で家族と時間を共にしてきました。昨年末から白内障が進み、見えない不安からよく吠えるようになり寒さも厳しかったので夜だけ玄関内で過ごすようにしました。夜だけですが、12年目にして初めての室内での生活です。
春になり寒さも和らいだころ、ユキちゃんは見えないことに少し慣れ落ち着きを取り戻し、夜も外にある自分の小屋に帰りたがるようになったのでお外での暮らしを再開しました。
リビングとユキちゃんの小屋は隣接しているので、リビングの窓を開けると手の届く距離にユキちゃんがいます。リビングから「ユキちゃん!」とOさんと私が呼びかけると、声の元を頼りにキョロキョロしています。「こっちよユキちゃん」と呼びかけるも目の見えないユキちゃんは不安が募るばかり。
「ママどこ? 私はここよ!」と吠え始めました。あちこち探し回るので室内からは手が届かず、触れて安心してもらうこともできません。外へ出て「ごめんねユキちゃん。遠くから呼んでしまって。」と二人で話しかけて触れると、「よかったママ。よかった。」とほっとした表情に変わりました。
反省です・・・。目の見えないユキちゃんに対して、触れられない距離、ユキちゃんの頭より1mほど高い位置からから呼んでしまったこと。ユキちゃんは呼ばれれば当然応えようと探します。上方から声を出すと声の源が特定しづらく、さらにこの日は風が強かったので風に乗って声が風下へと流れてしまいました。ユキちゃんの耳へはあちこちからママと私の声が聞こえてきたのでしょう。ユキちゃんを混乱させ不安にさせてしまいました。ごめんなさいユキちゃん。
ユキちゃんに謝り、改めて丁寧にごあいさつをし、しばらく触れ合って仲よしになったところでお話を始めます。
私 「目が見えないことは不安ね」
「そうね...」と寂しそうに、そして申し訳なさそうにうつむくユキちゃん。
先ほどの出来事がいい例です。人間側が十分な配慮をしなければ不安を生んでしまいます。ユキちゃんが特定できる範囲内から呼びかける、驚かさないよう触れる前、音を出す(車やものを動かす等)前に声をかける。見えない分、音に敏感なので'(特に非日常の音)、落ち着きがなくなっていたら何の音かを伝えて安心してもらう。ご家族の声とタッチが一番の安らぎです。これらが今のユキちゃんにご家族ができることではないでしょうか。
目の見えない今の自分は昔のように家族を守れず役に立っていないのでは?という不安や悲しみもあるので、ユキちゃんがいてくれることでどんなに家族が助けられ安らぎを与えてもらっているかを伝えてくださいね。
私 「ユキちゃんだけお外で寂しくない?」
ユキちゃん 「私はね、ここが好きなの。家族の声、鳥の声、緑の香り、風や太陽を感じるのが好きなのよ。季節の香りもあるのよ。」
とうれしそうに空を見上げて話します。
ユキちゃんはここが大好きなのね、と伝えると笑顔でうなづきました。ユキちゃんは「第一線に立って家族を守る」という役目に誇りと生きがいを感じて過ごしてきました。これがお外にこだわる一番の理由です。
お話中、ユキちゃんが突然私の鼻と彼女の鼻が触れる距離に近づき、「ねえねえ」と内緒話のような声で話しかけてきました。「なあに?」と尋ねると、「ずっと一緒だからねってママに伝えて。」とうれしそうに言いました。
お話の最後にユキちゃんのいる前でOさんにこのことをお伝えすると、恥ずかしそうにうつむくユキちゃんがとてもかわいらしかったです。お話を終えて、Oさんに十分な毛づくろいをしてもらうと安心したようにパタリと眠りにつきました。
伝え終えると安心して眠りについたユキちゃん
さて、お次は猫のマー君とミーちゃんです。
いつもは来客があると隠れてしまうそうですが、この日は歓迎!というムードではないものの逃げずに姿を見せてくれました。ですが、ご挨拶を済ませるとお二階に走り去ってしまいました。リビングでOさんとお話をしていると、ミーちゃんだけは私のことが気になるようで1階に降りてきて遠くからチラチラと私を見ています。
近づいてくれたミーちゃん
一定の距離がありそれ以上は近づけませんが話しかけてみました。
私 「ミーちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど今お話できるかな?」
ミ 「おはなし し・な・いっ!」
私 「そうよね。不満なんてないものね。」
ミ 「当たり前です! もうこれでいいですか?!」
私 「ところでミーちゃんかわいいわね」
ミ 「...うん」
以上がミーちゃんとのお話でした^^
まるで押し売りセールスを追い返すようなお返事に笑ってしまいました。間髪入れないお返事にミーちゃんの女の子らしいちょっぴり気の強い性格がよく出ているのではないでしょうか。飼い主であるOさんの娘さんを守る意識がひときわ強いようで、終わったらさっさと帰ってください!という対応に納得です。
それぞれ違った性格の動物と人間がひとつ屋根の下で共に暮らす。様々な個性がそれぞれありのままでいられるご家族。
なんてすばらしいことでしょう。
理想の地球の縮図を見せていただききました。この度はご依頼ありがとうございました。
O様から後日談をいただきました。
あれからですが・・・
ユキは岩津さんを通して大好きな母に思いを伝えることができ、心なしか満足そうです。教えていただいた通りに普段から近くへ寄って触れながら話しかけたり、散歩中も「もうすこし真っ直ぐよ」「ここで待ってね」と話しかけながら過ごしています。
ユキも以前より不安げにキョロキョロすることも減り、なんだか安心したような感じです。
これから視力以外にも段々と不自由な部分が増えていくかもしれませんが、ユキとずーっと一緒に、少しでもユキが幸せで楽しい日々を送れるようにしていきたいと思います。
猫のミーちゃんは昔から気の強い女の子ですが、とてもハキハキしゃべる子だったのですね! 岩津さんが来て下さる1週間ほど前から、岩津さんのことを猫たちにも話してあったのですが・・・「どう? お話してくれる?」と聞いたときの不満そうな顔といったらありませんでした。あれは、別に何にも困ってないわよ!という意味だったのですね(笑)
今までにもたくさんの動物と暮らしてきた我が家、なぜか毎度女の子が多いんです。姉妹はじめ、女系家族の女の子は強くたくましいのかもしれません。。。
このような機会を下さったフェリシモ猫部さん、私達に素敵な体験をさせてくれた岩津さん、とてもとても感謝しています。本当にありがとうございました!
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岩津さんがあなたのご自宅に訪問して、動物と対面でアニマルコミュニケーションを行い、その様子を当ブログ上で記事にさせていただきます。(プライバシーは守られます)
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交通事故の野良ニャンコを、保護して三年半。視力をなくし、口は閉じず、、鼻はズビズビ。6回の手術。この子は助けた私をどう思っているのだろうか。聞いてみてほしい。お願いします。このこの幸せはなんなのかしら。
by たま 2016-06-24 20:11
>たま様
野良ニャンコの命を助けられたんですね。ありがとうございます。
出張コミュニケーションご依頼はこちらのブログの応募フォームから、個人的なセッションをお申し込みの場合は、iwatsuasaka@gmail.comまでお願いします。
by 岩津 2016-06-26 16:12