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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年10月25日

「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート

フェリシモは、熊本地震の被災地域の動物保護活動の支援を目的に、当該地域で活動を行う動物愛護団体に対し、 猫部商品価格の一部である「フェリシモの猫基金」、「毎月100円 フェリシモわんにゃん基金」、 「フェリシモのお買い物ポイント"メリーポイント"による支援基金」から基金の緊急拠出を行いました。 今回はその支援先団体からの活動レポートです。
実施場所:熊本県阿蘇郡西原村

<熊本地震発生直後より現在までの活動報告>
熊本地震発生直後より、被災地での災害動物支援活動を行って参りました。当初は被災された地域の避難施設や、飼い主さまのご自宅を巡回し、動物(犬猫)に関する問題は起きていないか、相談事はないかなどの聞き取りを行いながら、西原村災害支援ボランティアセンター内に被災動物の為のボランティアセンターを設立し、被災地で暮らす犬猫たちの給餌給水・雨風を凌ぐ為の屋根や小屋の設置といった生活環境の整備・お散歩の代行・医療を必要とする子を動物病院へ搬送するなどの、支援活動を行っておりました。そして8月には、西原村内の仮設住宅近くに、被災犬猫一時保護施設「西原しっぽ村」を開設いたしました。現在ではここを拠点として、避難施設で暮らす飼い主さまのペット(犬猫)を一時お預かりし、保護活動を続けております。

<印象的だったことと今後の展望>
この度の熊本地震被災動物支援活動で最も印象深かったことは、ペットと飼い主さまの深い「絆」が感じられたこと、そして「絆」を結び続ける事ができたと実感したことです。

被災直後、自宅が倒壊した飼い主さまたちは、ペットを連れて避難施設に向かいました。
環境省が推奨している同行避難です。しかし、実際にペットと共に避難施設内に入ること(同伴避難)が出来たのは、限られた地域の避難施設のみでした。

多くの飼い主さまは、日用品を持ち込んでの車中泊や、危険と知りながらも倒壊寸前の家屋に戻り、ペットと共に暮らすことを選びました。

570清川しっぽ村ー2016年9月21日ー1.jpg

しかし、このような危険な生活を続けることは、ペットのみならず飼い主さまの人命も危ぶまれます。
私たちはこのような飼い主さま、お一人お一人を訪ね歩き、彼らの声に耳を傾けることにしました。

570清川しっぽ村ー2016年9月21日ー2.jpg

「人の事はボランティアセンターにお願い出来るが、ペットの事を相談するところがない。」
飼い主さまの口から聞かれた言葉、そして、哀しみの表情。

このような状況の中でも、家族の一員であるペットを残して、避難施設に向かうことに心を痛めている飼い主さんや、大切なものを失い悲嘆に暮れている飼い主さんに、動物保護団体として、支援出来ることはないだろうか。私たちは話し合いを重ね、地元獣医師会や社会福祉協議会、自治体の方々のご協力を得て、8月に「西原しっぽ村」という、被災犬猫の為の一時預かり保護施設を、西原村の仮設住宅近くに開設することが出来ました。現在もここを拠点として、被災したペットの健康と安全を守る活動を続けております。

「西原しっぽ村」はその立地条件から、飼い主さまも比較的頻回に面会に来られます。ご面会されている飼い主さまは(残念ながらここではお見せできないのですが・・・。)本当に穏やかで安らぎの表情を見せて下さいます。犬猫たちも負けてはいられません。
元気な鳴き声を聞かせ、動作もいきいきとして来ます。
そして、彼らの瞳は輝いて見えます。
「ペットたちへの支援が、被災された飼い主さまの支援に繋がった」と、実感する瞬間です。

東日本大震災の教訓もあって、今回の熊本地震では4月16日の本震当日にペット用の物資の搬送が開始されました。翌日には福岡県の緊急獣医療派遣チーム「VMAT」の被災地入りを皮切りに、被災した動物を助けたい一心で、全国各地から人々が集まり救護活動が行われました。
そして、今日までに、多くの動物たちの命が救われて来ました。

災害発生時には、人命救助が最優先されることは否めません。
けれども本来、命の重みを量ることは出来ないものです。命に優先順位もありません。
この活動自体が終了しても、今後発生する災害時の円滑な動物救護活動の一助となれるよう、 私たちが見たこと、体験した事を伝えていこうと思います。

570清川しっぽ村ー2016年9月21日ー3.jpg

<ご支援くださったみなさまへ>
皆様の温かいお気持ちと貴重なご寄付により、多くの被災犬猫たちと飼い主さまの、 安全な避難生活を支援することが出来ました。
ご支援くださいました全ての方々に、心よりお礼申し上げます。
そして、彼らの「絆」が途切れることなく今もなお、強く、しっかりと 結びついていることに感謝いたします。

この度の震災で、失われた多くの命があった事を心にとどめ、 これからも被災動物支援活動に、真摯に取り組んで参ります。
本当にありがとうございました。




「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223
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みにゃさまのコメント

がんばってください。

by 清川清が好きな人 2017-02-15 11:09