まんぷくちゃんは、推定3歳のオトコの子。
1年前の12月に、このおうちにやってきました。
以来、お父さんとお母さんにこよなく愛され、箱入り息子をしています。
ほら、この通り。
「捨てられないんです、その箱。ボロボロになってもその箱がお気に入りで。他にも箱はいろいろあるんですが」
と、お母さんの理絵さん。
もうまんぷくちゃんが可愛くて可愛くて仕方のない様子です。
そりゃあ、こんなポーズをされたら、たまりませんね!
きっと、まんぷくちゃんにとって、いちばん居心地のいい箱なのでしょう。
まんぷくちゃんのお腹周りに合わせて変形しちゃってますが(笑)。
こう見えて、まんぷくちゃん、ここにやってくるまでは外暮らしの猫でした。
都内の川べりにあるマンション敷地内を1年くらいうろうろしていたそうです。
おっとりと人なつこい子なので、何人かの人にご飯をもらって可愛がられ、、自転車置き場のすきまなどで暮らしていました。
ところが、近隣で猫へのいたずらが多発。個人で保護活動をなさっている方ともう一人の方によって保護され、里親を探すことになりました。
保護した時にまんぷくちゃんは、去勢済みとわかりました。トイレのしつけもできていました。
捨て猫だったのか、迷い猫だったのか・・・。その人なつこさは、元飼い猫だったからなのでしょう。
それにしても、外猫生活1年で、この天真爛漫さにはびっくりです。
「まんぷく」という名は、たくさんの福が来るようにという意味と、丸々としていつも満腹状態に見えることから、保護した方がつけた名前です。
その丸々ぶりを、里親募集サイトで見て、しばし見とれたのが、理絵さんです。
「猫を飼いたい! と思ってたわけではないんです。結婚して引越しもしたばかりだったので、動物でも飼おうかな・・・と軽い気持ちで、会社の昼休みなどにサイトを眺めていただけなんです。猫を飼ったこともなかったし」
一目ぼれでした。
猫を飼うことに乗り気ではない犬派のご主人と、実際のまんぷくちゃんに会いに。
大人猫の里親募集はなかなか進まないのがふつうですが、まんぷくちゃんには何件も問い合わせがあって、理絵さんたちは一番乗りでした。
「ただただ、大きい!という印象しか覚えていません」と、理絵さん。
猫なんて飼えるかなあと乗り気薄だった主人も、まんぷくちゃんがすぐに寄ってきて親愛の情を示したので、たちまち陥落でした。
家にやって来た日も、すぐにごろーんとくつろいだので、保護した方も「これなら安心」と帰っていきました。
「ふたりでいろいろ名前を考えたのですが、まんぷくという名があまりにもぴったりだったんので」、そのままに。
はい、まんぷく以外の何物でもないですとも。
ご主人にとっても理絵さんにとっても初めての猫との暮らし。
「仕事から帰ると、必ず玄関で待っていてくれるのでうれしいです。そのあと、餌皿の前でお座りして待ってます(笑)」
朝は早くに理絵さんの顔を舐めて、起こしにかかるそう。ご飯の催促らしいです。
「とにかく、この子、笑えるんです。静かだな~と思ってチラッと見ると、箱の中やタワーで、ひとりでいろんなポーズをしてる。オデコさんで、眉間には何本かシワがあって、そんなまじめな顔つきでいろんなおもしろいことをするから、よけいにお
かしくて」
「猫がこんなに愛嬌ある生き物とは思いませんでした。主人も今では『まんぷくちゃ~~ん』って猫なで声出してます。かまい過ぎかな~って言いながら」
やってきたときはガザガサだった肉球が、いまではプニプニに。
いまやすっかり箱入り息子、まんぷくちゃん。
これからもずっと、福猫としてお父さんとお母さんを毎日笑顔にしてあげてね!
お知らせをひとつ。
11月9日~12月10日まで、埼玉県川口市のカフェ・ド・アクタ店内にて、写真展をしていただきます。
今年テレビ放映もされたのでご存じの方も多いかもしれませんが、里山で暮らす全身まひのさっちゃんと仲間たちの日常を、5年間撮り続けてきました。その一部を展示します。お近くまで来られたら、ぜひ。
カフェ・ド・アクタには看板猫の黒猫ネロくんがいます。(「看板猫がつなぐ絆の物語」で検索していただくと、猫びよりの記事が読めます)
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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まんぷくちゃんに一目惚れしちゃいました!
by こねこ 2016-11-08 13:28
なんて可愛いのでしょう♡オッドアイもかっこいいし、超イケメンだし、一年も外ネコしていたようには見えない満ち足りた表情。でも、外でつらい過去を経験していたと思うと、ますます愛おしくて可愛くての気持ちが増幅しますよね。わかります!我が家のぺったん君も一年後には肉球がプ二プ二、毛皮もモフモフになり、ずーっと前からうちの子ですよ~の顔になりましたよ。
by ぺったんの母 2016-11-08 14:44
まんぷくちゃん、めちゃめちゃ可愛いですね~❗名前もお姿もみんなをしあわせにしてくれそうです。
by 元シンママ 2016-11-08 15:43
可愛いです~✨お餅みたいな体型に愛嬌たっぷりな顔立ち。まさにリアル招き猫ですね。それでいて、ミステリアスなオットアイ。もうなんて魅力的なんでしょう。一目惚れされた気持ちがよくわかります。それにしても、人間には心ある人、ない人、色々いますね。まんぷくちゃんは心ある人に出会えて本当に良かったです。
by ふみちゃん 2016-11-08 19:27
まんぷくちゃん なんて可愛いでしょ!!!素敵なオッドアイ、立派なしっぽ ふくふくなお腹
全て可愛いですね♪
by ミミチロ 2016-11-08 22:35
まんぷくちゃん! こんなにしっくりくる名前はなかなかないですね。ひとめぼれするのも納得です
by さりゅ 2016-11-08 23:50
一度飼われていて外猫になってしまった子たちが、みんなまんぷくちゃんのようにシアワセになれたらいいですね❤️
うちの2匹は赤ちゃんの時に保護された子たちですが、のびのびと遊ぶ姿を見て嬉しい反面、外猫さんたちのシアワセを願わずにいられません。
by ふ〜みん 2016-11-09 20:07
火曜にパソコンが壊れ、やっと復元。お返事遅くなりました。
>こねこさん
「妹のうちの猫です」って、猫話のついでにスマホ画面を見せられて、「会いたい!」と、すぐ会いに行きました(笑)。
by 道ばた猫 2016-11-11 22:18
>ぺったんのお母さま
外暮らしでも可愛がってくれる人に囲まれてたんでしょうね~
ほんとに、保護した時にお供え餅状態(笑)なんて、あんまり聞きません・・・。
by 道ばた猫 2016-11-11 22:23
>元シンママさん
みているだけで、笑顔になりました。そして、写真を見返すだけで、何度も笑えました!
天性の癒し猫さんですね~
by 道ばた猫 2016-11-11 22:26
>ふみちゃんさん
まんぷくちゃんのオッドアイは、左が水色で、右が、水色と黄緑のツートンカラーなんですよ。
きっとその目は、やさしい人ばかり見てきたのだと思います。どこもそうならいいのにね・・・。
by 道ばた猫 2016-11-11 22:30
>ミミチロさん
髪型がまた決まってました。
尻尾は太くまっくろで、まるで取り外し可能な感じでした(笑)。
by 道ばた猫 2016-11-11 22:34
>さりゅさん
保護主さんのセンスと猫愛バッチリのネーミングですね。
この体系、洋猫が入っているのでしょうね~
by 道ばた猫 2016-11-11 22:38
>ふ~みんさん
ほんとうに。外猫さんたちがせめてびくびく暮らさないよう、
成熟したやさしい社会になってほしいものです。
by 道ばた猫 2016-11-11 22:41
yahoo記事からコチラにきました。
まんぷくちゃん、ウチの子といい勝負なので(笑)
画像をお借りしてブログに載せたいのですが宜しいでしょうか?
by しーな 2017-09-06 00:20