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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2016年11月25日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~傷ついた猫さんとの接し方

みにゃさま、こんにちは。
今日は、傷ついた猫さんとの接し方についてのお話です。

先日、人間に傷つけられた一匹の猫と出会いました。
その子は元々地域猫としてお外でのびのび暮らしていましたが、ある日しっぽを切られたばかりの痛々しい姿を発見され、治療と安全確保のために保護されました。
その痛ましい体験によって人に対する恐怖心と強い警戒心が芽生えましたが、お世話をする人との日々の暮らしで、少しずつですが人との距離が縮まってきているという現状です。

人によって傷つけられた猫(すべての動物)は、人の愛で再び人を慕い、愛することができるようになります。
誰しも持つ心の中の温かい部分、愛の灯とでも言いましょうか。
灯は一見消えたように見えるかもしれませんが、完全に消えることはないのです。

心傷ついた猫と接する時に大切なことは何でしょう。
「待つ」こと。そして「寄り添う」こと、と私は思います。

自分自身が同じ境遇にあり同じ目にあったと想像し、自分だったらどうしてほしいのかと考えるのも良い方法です。
気持ちに人間・動物の区別はありませんので、あなたが同じ立場だったらと考え、感じてみてくださいね。
これは傷ついた猫に限らず、猫と接するどんな時にも使える方法です。

「待つ」ことの具体的な方法は、自ら近づかない、触れないこと。

猫自ら近づいて来てくれるのを待ちます。
触れたい、抱きしめたいという気持ちはよく分かりますが、そこはぐっと我慢。
待つことは猫の気持ちの尊重であり、人間から大切に思われていることは必ず猫に伝わるのです。

病院に行く、どこかに出かける、ケージに入れる・出す・持ち上げる・移動する、近づく等、何か行動を起こす前にはどんな些細なことでも一言伝えます。
(こちらの回を参考に→ おびえるワンちゃん

動物は「突然」や「急」を嫌がります。傷ついている場合は、なおさらです。
「今から何が起こるのかわからない」と不安や恐怖を思わせることだけは避けましょう。

「寄り添う」に関しては、体に寄り添うのではなく気持ちに寄り添います。

目があったら優しく微笑む、距離を置いて「おはよう」、「おやすみ」、「行ってきます」等の言葉をかける。
まずは話すのではなく、簡単な声かけとアイコンタクトです。

傷ついた気持ちは十分わかっていますので、かわいそうな目にあったねとそれを思い出すような話はしません。
第三者に事情を伝える場合は、本猫がいない場所で話してください。

陽だまりのように優しく温かく、母のように大きな気持ちですべてを包んで寄り添ってくださいね。

ではここで生後4ヵ月の女の子ココちゃんから、みにゃさまへメッセージです。


保護当日のココちゃん
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こんにちは。私は拾われた、命を繋いでもらった猫です。
私は人が大好きです。役に立ちたいです。
私のこの気持ちを受け取ってください。そしてそれを繋いでください。
大勢の仲間に見送られて私はやって来ました。みんなの気持ちを背負ってやって来ました。
再びあそこに帰るまで、精いっぱい役目を全うします。
私たちを信じてください。

ココちゃん、メッセージをありがとうございます。

ココちゃんとは2か月前に会ったのですが、幼いながらも物おじせず、よそ見せず、まっすぐ前を見据えて生きるその姿に感動しました。
きっとすばらしいメッセージを私たちに伝えてくれるに違いないと、今回お願いしたのです。


はじめて会ったときのココちゃん。
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どんな猫もお役目があるのは人も同じ。
みんなの役に立ちたいと思っているのも人と同じ。
猫も人間も仲間として寄り添い、助け合っていきたいですね。


現在のココちゃん
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連載が書籍になりました。
猫があなたに伝えたいこと』(イースト・プレス)好評発売中。


写真

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

こんにちわ。
傷ついた子への接し方、とても参考になりました。
ついつい心配すぎて手をかけたり触ろうとしたり、好きの押し売りをしていなかったかちょっぴり反省しました(><:)

人が傷つけたにも関わらず人を好きと言ってくれる大きな愛としっかりしたメッセージ。感動します。
一枚目の写真も天使のようです。
現在の写真も、きりっとした横顔の聡明な美人ねこさんになりましたね。
 悲しいことですが自分より弱い生き物を傷つけるようなニンゲンが後を絶ちませんよね。
私も含め、同じ星に生きる動物であるという認識を忘れないように命に感謝し、いつくしむ心胸に過ごしたいです。

by あずにゃん 2016-11-25 10:05

こんにちわ。
傷ついた子への接し方、とても参考になりました。
ついつい心配すぎて手をかけたり触ろうとしたり、好きの押し売りをしていなかったかちょっぴり反省しました(><:)

人が傷つけたにも関わらず人を好きと言ってくれる大きな愛としっかりしたメッセージ。感動します。
一枚目の写真も天使のようです。
現在の写真も、きりっとした横顔の聡明な美人ねこさんになりましたね。
 悲しいことですが自分より弱い生き物を傷つけるようなニンゲンが後を絶ちませんよね。
私も含め、同じ星に生きる動物であるという認識を忘れないように命に感謝し、いつくしむ心胸に過ごしたいです。

by あずにゃん 2016-11-25 10:07

先々代から、元野良の保護猫を迎え入れて暮らしてきました。
苦労した分、精一杯の愛情で一緒に暮らしてきましたが、早くに先天性のもので早くに虹の橋を渡ってしまいました。
それだけ大変な思いで、野良さんは外で暮らしてるのですね。
 今の子も元野良ですが、保護して下さった個人でボランティア活動されてるおうちで、いっぱい愛情注がれて大きくなったせいか、うちに来た時は2日目には一緒に寝てくれました。
保護主様に感謝する日々です。

by zero19641213 2016-11-25 13:01

気持ちに寄り添う・・・
相手が動物だろうと人間だろうと、コミュニケーションの一番大切なところだと思います。

寄り添い過ぎて、その境遇から救い出せずにいるときは、苦しくてとまらなくなります。
が、些細なことでも少しでも良くなれば、の思いで日々野良猫問題に向き合っています。

by 桜さくら 2016-11-25 13:03

>あずにゃん様
感謝といつくしむ心をいつも胸に、ですね(^^)

by 岩津 2016-11-28 13:02

> zero様
その出会いと猫からの愛情、保護主さんに感謝ですね。

by 岩津 2016-11-28 13:06

>桜さくら様
寄り添うことは入り込みすぎず、離れすぎず。そして、人間の心が温かく穏やかであることが大切かと思います^^

by 岩津 2016-11-28 13:11

弱いものを攻め、いためつける人の
心ない行動に心がしめつけられ、苦しくなりました。まっすぐな瞳にりんとしたすんだ清い心を感じるココさん
まっすぐな瞳にけがれない強さと美しさを感じます

by りんりん 2017-01-01 12:04

りんりん様
それでも人間を再び信じ、愛してくれる動物たちを尊敬します。
ココちゃんのすべてがその目に映し出されていますね!

by 岩津 2017-01-06 17:27